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「絶対にバレたくないんです」再婚を隠して結婚式を挙げる新郎新婦。プランナーが取った“配慮”とは

  • 2026.4.5
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こんにちは、yukimaruです。
何もかもを話してもらう必要はないですが、結婚に関わることは聞いておきたいのがプランナー。

お客様のわからないところで、様々な配慮をしておく必要があるからです。
お客様が隠すことが悪ではなく、話してもらうほどの信用を築けていないプランナーの力量不足。
それを痛感したエピソードを聞いてください。

新婦様が再婚をひた隠しに…打ち合わせの端々でバレています…

今回の新郎新婦、新郎が初婚で新婦が再婚というお2人でした。

このご時世、珍しくないお話ですが、新婦は再婚の事実をひた隠しにしています。

新婦の再婚を知っているのは、新郎ご本人と新婦の両親、ゲストとして参加される新婦友人数名だけで、なんと新郎両親も再婚の事実を知らない状態です。

プランナーにも、新郎家にもお伝えしないまま結婚式を強行突破する予定でした。

しかし、プランナーの私は、打ち合わせの最中で端々に違和感を覚え始めます。

新婦が妙に専門用語に詳しかったり、打ち合わせの流れも把握しているご様子を見て、最初はもしかしたらウエディング関係者なのかも?と思っていましたが、あまり結婚式自体に乗り気ではない様子から、もしかして再婚なのではないかと感じたのです。

ただ、それを新婦の口から聞いていないのであれば、私から口にすることはできません。

事情があるにしても、話してもらえないのは、私のプランナーとしての力量不足です。

しかし、お話してもらえないと、司会者などが当日話す言葉への配慮や、親族への配慮などができず、動きづらくなるという心配もあります。

その配慮不足のせいで、当日むしろ新婦を傷つけるような結果になるのは避けたい...そう考え、新郎様が席を外されたタイミングで、『もし何かご不安な事情があれば、当日お守りするために教えていただけませんか』と慎重にお伺いしました。

最初は戸惑われていましたが、私の真意をお伝えすると、新婦様は少し目を潤ませて頷いてくださり、戻ってきた新郎様が事情を理解し、話してくれたのです。

「そうです、これまで再婚を隠していてすみませんでした。再婚の事実が僕の家にわかることで、結婚を反対される恐れが大きくありました。それでも結婚をしたい、結婚式を挙げた後に言おうと考えていました」とのこと。

再婚内緒の結婚式...

私たち式場は立場上、契約者との話し合いになるので、契約者は新郎新婦様であり、このご両家に関しては、費用の支払いもご両家への金銭的な負担をかけず、両親もゲストとして招くというスタイルでした。

契約者ご本人が隠すというなら、それを通すのが筋ですが、私個人としては、お祝いしたいという気持ちでいっぱいの新郎家の両親の気持ちも気がかりです。

「私から差し出がましいのですが、事前にお伝えしておいた方が良いのではないでしょうか?」

新婦様は複雑な表情を浮かべていましたが、新郎様は意志が固い様子。

「本当は、新婦は結婚式自体望んでいません。それを僕と僕の両親のためにやってもらうようなものなのです。だから、このまま僕がなんとか守り抜きますので‼」

頑なな様子に「わかりました。ただ、私は教えていただいたので、関係者の中で重要な司会者さんだけには真実をお伝えしても良いですか?他のスタッフならびに関係者には話しません」

ということで、了解を貰いました。

結果的に、滞りなく式は終わり、幸せで素敵な時間になったものの、嬉しそうな新郎ご両親を見て、私自身、胸が痛みます。

しかし、きっと、新婦様が一番胸を痛めているであろうと思い、お2人には最大の笑顔で「本当におめでとうございます。お2人の幸せをずっと心からお祈りしています」とお伝えしました。

その後、新郎家が再婚の事実を知ったのかどうかは、私にはわかりません。

もっと打ち合わせの早い段階で聞けたら、私も何かできたのではないか…そしてそういうセンシティブなことも相談してもらえるような、信頼を得られるプランナーにならなければと誓った出来事でした。


ライター:ゆきまる

大学卒業後、フリーターを経てウェディングトップの大手の会社に入社。 ウェディングプランナーを10年経験し、その後、支配人を5年、エリアマネージャーとして全国の店舗の管理活動を行っている。 現在は、Webライターとして活動。 ウェディングプランナーから培った「人を想う気持ち」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


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