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初回放送の出演俳優に注目集まる「ダメだったんだよ」「まだ何かある」“疑惑”生まれた演出の一手【NHK大河ドラマ】

  • 2026.4.27

黒木華が主演を務めるドラマ『銀河の一票』(フジテレビ・月曜よる10時~)の第1話が4月20日に放送された。

政界を追い出された主人公・星野茉莉(黒木華)が政治素人のスナックのママ・月岡あかり(野呂佳代)をスカウト。茉莉自身は選挙参謀として、あかりを都知事にするために奮闘するという選挙エンターテイメントだ。

※以下本文には放送内容が含まれます。

一夜で全てを失った茉莉

与党・民政党の幹事長である父・鷹臣(坂東彌十郎)の秘書を務める茉莉。ある日、父の元に差出人不明の封書が届く。そこにはある医大の学部長の転落死を報じる新聞記事の切り抜きと、「あなたが殺した」と書かれた手紙が入っていた。それを見た茉莉は鷹臣が関わっているのではないかと考え、真相を確かめるために行動を起こす。

しかし、その行動が鷹臣に露呈し、一夜にして政治家秘書という地位を失い、家も失い……一瞬でなにもかも失ってしまう。

茉莉とあかりが初めて出会ったのはその少し前のこと。政界の有力者との会合後、車内でセクハラを受けた茉莉はそのまま車から降りる。ウケがいいと思って着てきたピンクのジャケットを脱ぎ、地面にたたきつける茉莉。バッグからは荷物が散らばる。ふっと一息ついて、荷物を拾い集めるところで茉莉はお守り代わりのおもちゃの電球がないことに気がつく。そこにたまたま通りがかり、探すのを手伝ってくれたのがあかりだった。

その後、電球が見つかったとあかりから連絡が入る。それは、茉莉が全てを失い、自暴自棄になっていたときだった。

ふたりの女性の運命的な出会い

茉莉とあかりの出会い方が運命的。茉莉が傷ついて、光が見えないときに現れたのがあかりだった。茉莉は子どものころ、気になるものを見つけたら一直線に走っていく、そしてよく迷子になっていたという。そんなとき、茉莉の亡くなった母は言っていた。そういうときは明るいほうへ行くように、と。まさに、人生の迷子になっていたときに出会ったあかりは茉莉にとっての「明るいほう」だったのではないだろうか。SNSでも「あかりの存在が明るいほう」「明るいほうに連れて行ってくれる人だ」とあかりの登場に感動する声も見受けられた。物語の冒頭から発せられていた「明るいほうへ行く」という言葉が効いて、ピタリとあかりの登場シーンにハマッたからこそ、視聴者にとってもより彼女が輝いて見えたはずだ。

あかりの登場は後半だったため、まだ分からない部分が多いはずなのだが、それでも包容力のある人、ちゃんと他人の言葉に耳を傾けることができる人だということが分かる。そして、言葉の端々から、優しいだけじゃない、何かを抱えている人だということも分かる。あかりという人物についてのディテールは2話以降にさらに明らかになっていくだろう。しかし、その人柄にすでに心惹かれている人も多いのではないだろうか。

松下洸平演じる流星の本心が気になる

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松下洸平 (C)SANKEI

個性豊かなキャラクターが揃う中で、特に視聴者の意識を引き付けたのが日山流星(松下洸平)だ。茉莉の幼なじみで、茉莉は流星にだけ父のもとに届いた封書について話す。流星は早々に話を終わらせようとするが、茉莉が思い悩んでいる様子を見て「探りを入れてみるよ」と封書を預かる。だが、これが悪手だった。流星はこの封書の存在を鷹臣に伝えてしまったのだ。一番の味方のような顔をしてあっさり裏切ったように見える。ただ、「裏切った!?」「やっぱり封書を渡しちゃダメだったんだよ」という声が上がる一方で「まだ何かある気がする」「これからまたひっくり返るのでは?」と流星が今後どのような身の振り方をするのか気にかける声も多く見られた。現在放送中のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』徳川家康役でのタヌキっぷりも注目を集めているだけに、どう転んでもおもしろくなりそうだ。

茉莉はあかりを都知事選に推すが、当然あかりはすぐに決断はできない。茉莉はどのようにして説得していくのか。2話以降に期待が高まる。


ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。