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ナイジェリア大統領来訪!キャサリン妃の緑とアン王女57年前ドレスの真意

  • 2026.3.23
Pool / Getty Images

2026年3月18日、ナイジェリアの大統領夫妻が2日間の日程で、英国を公式訪問されました。英国王室にとっては今年初めての要人訪英で、ナイジェリアにとっては、なんと1989年以来37年ぶりの英国訪問となりました。

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まずは君主の代理として、皇太子ご夫妻が大統領夫妻を迎えられ、そこから国王ご夫妻の待つ歓迎式典の場所へ。今回もバッキンガムパレスではなく、ウィンザー城にて。規模こそ小さいながらも、馬車パレードも行われ、厳かながら華やかに行われました。

Chris Jackson / Getty Images

その後、王室主催の午餐会が開かれ、ナイジェリアにゆかりのある王室コレクションを皆様でご覧になり、夜には盛大な晩餐会が開かれました。

と、ここまで、要人を迎える際の流れや行事は、これまでと同じですが、やはり無言の外交を意味する英国王室の高位女性王族方のファッションはおもしろい!

今回も、ゴージャスかつ、水面下で熟考されたと思しき、キャサリン妃を筆頭に、プリンセスの皆様のスタイルを徹底解剖します。

さらに、私が驚き、感動、また気になった点などもお伝えします。

まずは、歓迎式典でのファッションから!

カミラ王妃の華やかスタイル

Max Mumby/Indigo / Getty Images

ここでは国王ご夫妻と皇太子ご夫妻が出席。モーニングスタイルの国王と皇太子のお隣で、やはりというべきか、この日も最も華やかなファッションだったのはカミラ王妃。

WPA Pool / Getty Images

ピンクのお洋服(フィオナ・クレア)とお帽子(フィリップ・トレーシー)に、ベージュのバッグ(ディオール)や靴(エリオット・ゼッド)を合わせたカラーコーデがとても上品でした。
これらは全て、着回しアイテムで、あえて新しくは投入しないコーデでした。

ひとつ、気になったのがバッグ。こういうフォーマルな場で、クラッチ等ではなくハンドバッグ型というのは正しいのか…?

キャサリン妃はデザイナー選びで相手国へ敬意

Chris Jackson / Getty Images

基本的に倹約家であるキャサリン妃ですが、世界の要人を迎えるといった外交的な場では、新しいお洋服を着用されることが多く今回もそう。

ナイジェリアのフラッグカラーであるグリーン、もしくは白かも?という推測は外れ、意外なライトグレーをチョイス。とはいえ、グレーに白のアクセントが効いたドレスコートと、白が取り入れられているとも言えますね。実は色よりも、相手国への敬意が示されたのがデザイナー選びでした。

このドレスコートをデザインしたのは、Tolu Coker。ナイジェリアにルーツをもつ英国人でした。まさに英国とナイジェリアを結ぶ、デザイナーを選ばれたというわけですね。

さらに興味深いのが、実は先月19日、アンドルー元王子が逮捕された日に、チャールズ国王が公務としてロンドン・ファッション・ウィークのランウェイショーを、初めてご覧になったのですが、その時のブランドが、Tolu Cokerでした。全てが、繋がっていたように思えますね。

襟がバイカラーで重なったテーラードのジャケットをそのまま長くしたようなドレスコート。クラシックでメンズライクなデザインに見えて、実はウエストからバックにかけて、コルセットのようなディテールが施され、紐で絞って女性らしいシルエットが生まれています。ウエストカーブが鍵となるキャサリン妃にぴったりなデザインになっています。

素材もブリティッシュウールで、英国やクラフツマンシップを意識したお洋服選びが印象的です。

ダイアナ妃へのオマージュ

そんなキャサリン妃のお洋服を見るなり、思い浮かべたのが、またも義理の母ダイアナ妃でした。生前、ダイアナ妃もバイカラーで切り替えが施されたドレスコートをお召しになっていました。

Princess Diana Archive / Getty Images

似てますよね。時代が違っても、色褪せないのがロイヤルスタイルであることを実感します。

キャサリン妃は、色こそ控えめですが、バイカラーにすることで、英国のクラス感とともに品のある華やかさが感じられます。

ダイアナ妃愛用のジュエリー

グレーのドレスコートに合わされたジュエリーは、パールのドロップ型のイヤリングのみ。フォーマルな場では、やはりパールが鉄板です。ダイアナ妃のご実家スペンサー家の御用達ジュエラー、コリングウッドのもので、ダイアナ妃が愛用されていたものですね。

ここからは、晩餐会ファッションです。

カミラ王妃の晩餐会スタイル

WPA Pool / Getty Images

カミラ王妃は、クリーム色の豪華なジャガード素材のドレスに、サファイアのティアラを着用。こちらもドレスはフィオナ・クレアのもので着回しですが、最も勲章やサッシュが映える白でナイジェリアカラーを意識されての選択と推測。

ティアラはエメラルドでもよかったのでは?と思うも、英国カラー、またはサッシュと合わされた模様。

今年初のキャサリン妃の晩餐会ドレス

WPA Pool / Getty Images

ここでナイジェリアカラーのグリーンが登場しました。スタンドカラーにパフスリーブ、シルクシフォンの軽やかな素材が美しく揺れるクラシカルなドレスは、アンドリュー・ゲンのもの。

ロンドンのセントマーチンズを卒業したデザイナーによるもので、キャサリン妃は、2023年のトゥルーピンク・ザ・カラーで初めて着用され、今回が2度目。クチュール感のあるお洋服が特徴的なブランドだけに、ホワイトタイ用のドレスもお得意。

実は、ヨルダンのラーニア王妃も、2022年に同じドレスをお召しになっていたことがありました。同様に晩餐会という場で、王妃はパープルを着用。グリーンのバックルがついたベルトでアクセントと、個性的ながらもサラリと着こなされていました。

キャサリン妃のティアラ&ロイヤルジュエリー

ティアラは、ラヴァーズノットティアラで、ご存知の通り、ダイアナ妃も愛用されたキャサリン妃の鉄板ティアラです。とはいえ、実は昨年は新たなティアラ着用への挑戦を図られたことから、お久しぶりともいえるでしょう。別のティアラのたびに、イマイチという印象をお伝えしていましたが、やはりしっくり落ち着くのが、これとなったようです。

ダイアナ妃は、生前このティアラを「重くて辛い」と話されていましたが、キャサリン妃にとっては、頭の形やボリュームのある髪により、おさまりが良いようですね。

さらにイヤリングは王室コレクションから。

クイーンマザーが愛用されたサファイア・フリンジ・イヤリングを着用と、こちらはブルーの色石。おそらくサッシュとあわされたと推測しますが、全体的に見ると、グリーンのドレスに存在感のある大粒のパールティアラ、サファイアのイヤリングと、少々トゥーマッチな印象を受けたというのが正直な感想。

ドレスとティアラのコーディネートは◎ 。イヤリングは、ダイヤモンドのみがベター。そして何より、ヘアスタイルが重さの原因ではないかと注視し続けた私の結論です。

基本的に、晩餐会ではロングヘアの女性王族は、アップスタイルですが、昨今キャサリン妃はダウンスタイルも多く、ティアラとのおさまりも関係しているかもしれませんが、このスタイルにおいては、アップでスッキリとまとめるほうがよかったと推測する次第です。

そんな中で、やはり英国民を含め、人々を唸らせたのがこの方でした。

完璧な英国プリンセス、アン王女スタイル

WPA Pool / Getty Images

皇太子ご夫妻の後ろを歩きつつも、この日も存在感が一番だったのがアン王女。

やはり勲章とサッシュが引き立つ白のお召し物でしたが、実はこれが王女が18歳の時に着用されていたコートだったんです!

Keystone-France / Getty Images

1969年にロンドン・プレミアに出席された際、お召しになっていたものを、どうやら少しリフォームされた模様で、ノーカラーだった襟に小さめの襟が加えられ、シルエットも控えめなAラインに直されたようですが、特徴的な袖のデザインは活かしたまま。57年の時を経て、現在の王女に合うよう、とても素敵に手を加えられました。

「時流に流されない、上質でクラシックなデザインのお洋服は一生着られるのです」とかつて語られていたアン王女。まさにそれを体現しながら、英国の価値観を守り貫かれています。

ドレスにマッチした控えめなティアラも、むしろ品格が漂い、精神はもちろん、スタイルにおいても母エリザベス女王の信念をしっかり受け継いでいらっしゃいます。

やはり、アン王女こそが今の王室の鏡だと改めて実感しました。

※この記事は、2026年3月23日時点のものです。

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