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SNSで話題の「冷凍洗剤」ハックは今すぐやめて! 時短のつもりが洗濯機トラブル&衣類のシミを招く理由

  • 2026.3.21
Jamie Grill / Getty Images

SNSには、掃除や片付け、洗濯に関する「裏技(ハック)」が溢れている。毎日膨大なコンテンツが流れてくる中で、時間をかける価値があるものと、そうでないものを見極めるのは難しい。中には、役に立つどころか、実際にはメリットよりも害を及ぼすものさえあるのだ。

最近、TikTokを席巻しているある洗濯ハックがある。それは、シリコン製の製氷皿に液体洗剤を流し込み、凍らせて「自家製ジェルボール」を作るというもの。洗濯のたびにそれを1つずつ放り込めばいいというわけだ。一見すると、使う洗剤の量を簡単にコントロールできるスマートな方法に思えるが、現実はそれほど単純ではない。

このいわゆる「裏技」について、そしてなぜ家庭で試すべきではないのかについて、米国のホームケア&クリーニング・ラボの専門家に話を聞いた。

<専門家の紹介>キャロリン・フォルテ氏:グッド・ハウスキーピング研究所(GH Institute)ホームケア&クリーニング・ラボのエグゼクティブ・ディレクター。掃除や洗濯に関する製品テストと科学的検証の第一人者。

なぜ「手作り冷凍ジェルボール」はNG?

洗剤を凍らせて計量済みの「ジェルボール」を作るという発想自体は、一見理にかなっているように見える。洗剤の使いすぎを防げるし、次の洗濯物を入れる時にトレイからポンと出すだけなら、非常に手軽でシンプルだからだ。

しかし現実には、洗剤のような掃除用製品は、高温であれ低温であれ、極端な温度にさらされることを想定して作られていない

「極端な温度変化は、洗剤の化学的性質を変化させ、成分を分離させる原因になります。液体洗剤は、通常の洗濯温度で使用され、通常の室温で保管されるように処方されているのです」と、キャロリン・フォルテ氏は指摘する。

「洗剤の成分によっては、他のブランドより早く凍るものもあれば、完全に凍りきらないものもあります」。このハックが予測する“ポンと入れるだけ”の手軽さは、お気に入りの洗剤の種類によっては、ドロドロに溶けた悲惨な状態を招く可能性があるのだ。

仮に洗剤がうまく凍ったとしても、そのDIYジェルボールが期待通りに機能するとは限らない。

「凍った立方体は、洗濯サイクル中に完全に溶けきるまで時間がかかります。特に、最近主流の『節水・冷水コース』で洗っている場合はなおさらです。洗剤がしっかり溶けなければ、洗浄力が損なわれてしまいます」とフォルテ氏は言う。洗剤が溶け残ると、衣類に白いシミが残ったり、洗濯槽の汚れ(石鹸カス)の原因になったりすることもある。

市販のジェルボールとの違いと、正当な「洗濯ハック」

AndreyPopov / Getty Images

市販のジェルボールは、専用の特殊フィルムで包まれており、水に素早く溶けるよう設計されている。家庭の冷凍庫で作る「裸の冷凍洗剤」とは、根本的にテクノロジーが異なるのだ。

もし液体洗剤の計量を面倒に感じるなら、専門家がテストした高品質な市販のジェルボールを使用するのが、最も手軽で確実な方法だ。

それ以外の場合は、ボトルの指示に従うのがベストな結果への近道と言える。「最も安全なアドバイスは、キャップを使って液体を正確に計り、指示に従うことです。あるいは、市販のジェルボールを使用する場合は、洗濯物を入れる前にドラムの奥(または底)に入れて、完全に溶けるようにしてください」とフォルテ氏はアドバイスしている。

便利な裏技に飛びつく前に、まずは製品の本来の使い方を守ることが、大切な衣類と洗濯機を長持ちさせる一番の秘訣なのだ。

※この記事は『Good Housekeeping』の翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。

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