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年少でまだオムツでも大丈夫?トイトレ完了を急ぎたい"保育現場の事情"とは

  • 2026.3.21

「もうすぐ3歳児クラスだから、トイトレ急がないと……」「園からそろそろパンツに……と言われて焦っている」保育園では「3歳児クラスまでにトイトレ完了」という言葉がひとつの目安として語られることがあります。でもこれは、絶対にそうしなければいけないという意味ではありません。今回は、現役保育士の視点から、・なぜ園では3歳児までを目安にすることが多いのか・実際に完了していない子はどれくらいいるのか・幼児クラスに上がってから難航しやすい理由・そして本当に大切な「進め方」についてお話したいと思います!

3歳児クラスまでにトイトレ完了はなぜ?

まず知っておいてほしいのは、トイトレのゴールは年齢ではなく子どもの準備が整うことです。ただ、保育現場では大まかな目安として、2歳児クラス後半〜3歳児クラス前半あたりで、日中のトイレが安定してくる子が多いのも事実です。また、保育士側の視点として別の事情もあります。

幼児クラスになると生活の流れが変わる

3歳児クラスからは、活動内容が変化していきます。・集団での活動時間が長くなる・製作や行事の準備が増える・外遊びの時間も乳児クラスに比べて長くなるそのため、乳児クラスのように「一人ひとりの排泄タイミングに細かく合わせる」ことが難しくなります。また、遠くまで散歩に行くという機会も多くなり、「トイレに行きたい!」と言えなかったり、トイトレが完了していないと遠い公園は難しい……ということも。なので3歳までにできればという思いが強まります。

トイレの環境が変わる園も

0~2歳児クラスのトイレは基本的に教室に隣接されていることが多く、「トイレ行きたい!」という声にすぐに答えられる環境が多いです。ですが3歳児以上になると、トイレが幼児合同になり、廊下を挟んだ先にあったり、4歳児クラスの部屋を通らないと行けない作りになっている……という園もあります。実際、私が勤めていた園がまさにそうで、3歳児クラスの教室の横にはなく、廊下を挟んでいたり、3~5歳児が合同の広い部屋を使っていて、遊んでいる場所によっては離れてしまうという環境でした。必ず「幼児トイレ」は存在するものの、2歳児クラスまでのような「行きたい時にすぐに気軽に行ける場所」になくなるという事情があります。

保育士の人数が減る

3歳児クラスにあがるまでに……と保育士が躍起になりがちな一番の理由が、保育士の人手が減るということです。保育士一人あたりの子どもの人数は、2歳児クラスが6人に対し、3歳児クラスになると15人に一人。2024年にようやく15人に一人まで改善されましたが、以前は20人を一人で見ていました。そうすると、保育士がトイレの介助に入ったら、他の14人を誰が見るのか。という事態になるんですよね。3歳児クラスの最初だけ補助のパートの先生がつくのが理想ですが、人手不足でできないことも。年度途中から入ってくれた先生に「ごめん、ちょっと今日3歳児クラスの15人を一人でみてくれる!?」とお願いしたこともありました。そのため、複数担任で手厚くお世話できる乳児クラスの間にトイトレ完了にもっていきたい……という保育士の事情があったりします。

3歳児クラスでトイトレが完了していない子はどのくらい?

クラスの人数や規模、月齢や兄姉の有無にもよりますが、3歳児クラスでも完全にオムツがとれていない子は普通にいます。その年によって差はありますが、体感としては・日中はほぼOKだけど失敗がある子・午睡中はまだオムツの子・排便だけはトイレが難しい子など、クラスの1~2割ほどはまだオムツを持参しています。つまり、「うちの子だけできていない」というケースは、実はあまりないのです。

幼児クラスに上がってからトイトレが難航しやすい理由

実は年少に上がってからはトイトレが難航しやすい……ということがあり、できればその前にトイトレを完了させたいと思うところではあります。

みんなの前で失敗したくないからオムツに

幼児クラスになると、周りとの違いを意識し始めるため、・失敗を見られたくない・パンツが濡れるのが恥ずかしいといった理由からオムツでいいやとなってしまうお子さんもいます。もちろん周りがパンツだから「私も!」「僕も!」とやる気になるパターンもありますが、みんなが見ている前で失敗したくないからオムツでいいや……となってしまうことも少なくありません。

物理的に大人の手が足りない、場所が遠い

前述したように2歳児クラスから3歳児クラスに上がると保育士の人数が一気に減ります。・保育士がつきっきりでトイレに付き添えない・一人ひとりに1時間に1回トイレへ促す余裕がない・子ども用トイレが教室の隣になく、物理的に難しいまた、保育園によっては3歳児クラスから連絡帳がなくなるケースも多いため、家庭との連携がとりにくいという理由もあります。

体格によっては幼児トイレが大きく感じる

うちの息子は身長が他の子に比べるとだいぶ小さく、幼児クラスになってから何回か漏らして帰ってくることがありました。担任に確認したところ、幼児用のトイレが高く、届かなかったり間に合わなかったりすることがあるとのこと。実際保育園を見ていても、0・1・2歳児クラスは個々のクラスにトイレがあることが多いですが、3~5歳児は皆同じ、というところが多く、トイレの種類も2歳児クラスに比べるとだいぶ大人用トイレに似たものになっています。オムツが取れている息子ですら、幼児のトイレ嫌だなと感じたことがあるのに、これからトイトレを進めるお子さんが「こんなに大変な思いするくらいならオムツでいいや……」となってしまうことも想像に難くないですよね。基本的には幼児が座れるようには配慮されているかと思いますが、身長が低めなお子さんは、保護者の方から担任に声をかけておいても良いかと思います。息子は踏み台を準備していただきました。

進級のためではなく、「その子のタイミング」で進めたいトイトレ

保育園では「3歳児クラスまでにトイトレ完了」という言葉が目安として語られ、実際にこう言った理由で3歳までにオムツがとれるように取り組んでいるということをお話しました。ですが、本来トイレトレーニングは進級のために急いで終わらせるものではありません。子ども一人ひとりに、排泄の間隔や体の発達、気持ちの準備のタイミングがあります。おしっこの間隔が空いてきた、トイレに座ることを嫌がらない、自分で「出た」「行きたい」と伝えようとする、そんなサインが見えてきたときが、その子にとってのスタートのタイミングです。保育園でも家庭でも大切にしたいのは、「いつ終わるか」よりも「どんな気持ちで進めていくか」という視点。進級という節目をきっかけに焦るのではなく、担任と連携しながらお子さんがトイレに向かえる環境を一緒につくっていけるといいですね。

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Blog:保育士ママのリアルな毎日

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