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稲葉友&和田聰宏『ゴールデンカムイ』に新規参戦「お芝居でしか認めてもらえない」

  • 2026.3.20
(左から)和田聰宏、稲葉友 クランクイン! 写真:高野広美 width=
(左から)和田聰宏、稲葉友 クランクイン! 写真:高野広美

原作およびアニメ版の絶大な人気による実写化への懸念を、見事跳ねのけ大成功へと導いた山崎賢人(「崎」は「たつさき」が正式表記)主演の実写版『ゴールデンカムイ』シリーズ。映画第1弾&連続ドラマに続く映画第2弾『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』では、さらに魅力的なキャラクターが加わった。しかし原作ファンの熱さは、プレッシャーにもなる。そこに立ち向かったのは、宇佐美時重役の稲葉友と門倉利運役の和田聰宏。ビジュアル披露に「負けた」と思った(?)という初対面の印象から、“外側も内側も最高だった”という網走監獄セットでの撮影エピソードまでを2人が語った。

【写真】稲葉友&和田聰宏 ブラックコーデの“網走ペア”撮りおろしショット(15枚)

■「目、大丈夫?」初共演で最初に交わした意外な会話

――本作で初共演となりました。人気シリーズへの途中参加ですが、お互いのビジュアルが完成した姿を見た時の印象はいかがでしたか?

和田:初めてメイク室で隣になった時、稲葉くんの黒目がすごくちっちゃかったんです! コンタクトだったんですけどね。宇佐美って黒目が小さいのが特徴で、僕は実際に黒目を小さくしているのかと思って、「どうやって作ってきたんだ! 負けた!」と。別に勝ち負けじゃないんですけど(笑)。「その目、どうしたんですか?」と話しかけた記憶があります。

稲葉:そうでしたね(笑)。「目、大丈夫?」と言われました(笑)。

和田:あと僕自身は、昔「魚の腐ったような目」と言われて自分の目がコンプレックスだったんです。でもその目の感じが、門倉に似ているなと思って。自分の子どもにも「この漫画の目と似てる」と言われたりしてたんです。それで「門倉をやるために俺はこの目だったんだ!」と、すごくうれしくなりました(笑)。

――すでに実写版の支持も厚いシリーズです。プレッシャーはありましたか?

和田:緊張して現場に入りました。皆さんは前作からやっていて、ファンの方もスタッフさんもすでに認め合っている。僕らは途中からなので、「お芝居でしか認めてもらえない」という思いがありました。最初の観客はスタッフさんです。まずそこに届かないと、スクリーンで観てくれるお客さんにも届かないなという意識はすごく持っていました。

稲葉:僕も緊張はしましたが、その状態でずっといるのは幸せじゃないので、みんなと普通にくだけてお喋りをして現場に溶け込んでいきました。皆さんが土台を作ってくださっていたので、足場が整っていて暴れやすい状態でした。僕の場合は「第七師団」という集団の中でどういられるか、僕が入ることで変わるバランスもあるので、できるだけたくさん持ち込めるよう気持ちを高めて臨みました。

――宇佐美時重、門倉利運ともに個性的なキャラクターです。役作りにおいてこだわったポイントを教えてください。アニメ版などは参考にされたのでしょうか?

稲葉:僕は原作もアニメも見ていましたが、アニメの「あの音(声)はたぶん僕には出ないな」と(苦笑)。それで自分の声が宇佐美に合うのかすごく心配になったりもしたんですけど、どうやっても自分から出る音しか出せないので、その時に出たものを信じてやらせていただきました。それと、このシリーズはカメラチームやメイクチームが作るビジュアルが本当にすごい。肌の質感から緻密に作っていただけたので、中身を自分の中でうまく作れれば自然と宇佐美に見えるなと。本当にあのビジュアルに助けられました。

和田:僕も原作を読んで、アニメの方も見ていました。アニメを見た時は、やっぱり声優さんのお芝居が入ってきました。真似ることはできないんですけど、まずは「なりきる」ところからアプローチをして、そこから自分としてセリフが自然と言えるように、門倉をイメージして役作りしていきました。

■さらなる助けとなった、舘ひろし&玉木宏の「圧倒的なカリスマ性」

――そうして作り上げていった役で、それぞれに圧倒的なカリスマと対峙(たいじ)しました。和田さんは土方歳三役の舘ひろしさん。

和田:撮影の初日が舘さんと一緒だったんです! 光栄なことなんですけど、いきなり舘さんとやるんだというすごいプレッシャーがありました。現場に入られた時も「うわ、テレビで見ている舘ひろしさんだ!」と思ってしまって。

――そこからどうやって門倉として向き合っていったのでしょうか。

和田:門倉が「土方さんに対する思いで生きている」という設定なので、その強い思いに僕自身の「舘さんに対する憧れ的な部分」を重ねて入れていこう、と意識して撮影に入りました。

――稲葉さんのクランクインは。

稲葉:最初とにかくめっちゃ緊張していて、あまり記憶がないんです(苦笑)。たしか水辺のシーンだった気がするんですけど。「第七師団」のみんなとは一緒だった気がします。寒くてみんなで暖を取りながら輪になって喋っていたのを覚えています。

――宇佐美は、鶴見中尉に心酔しています。鶴見中尉役の玉木宏さんとご一緒した感想はいかがでしたか?

稲葉:やっぱりかっこいいですからね、玉木さん。それに物理的に「強い」じゃないですか(笑)。そういうかっこよさや強さがある中で、ご本人の人柄としてはすごく優しい方で、本当にいろんなお話をさせていただきました。そして、いざ鶴見になった時の玉木さんの鋭さのある感じを現場で間近に見させていただけて、演じる上ですごく助かりました。

■リアルな「網走監獄」巨大セットと、本物の豚との共演

――“本物”のカリスマに助けられたお2人ですが、本作は、現場の“本物”感もすごそうです。物語のメインとなる「網走監獄」は、CGではなくセットで作っているのでしょうか?

稲葉:はい。外側も内側も完全に作られていて、最高でした。

和田:囚人の房をオープンさせるシーンがあるんですけど、あの装置は本当にちゃんと動くようにしっかり作られていたんです。「うわ、すごい!」と思って触ろうとしていたら、スタッフさんに「壊れたらいけないから、あんまりいじらないでくださいね」と言われました(笑)。

稲葉:僕は、上の窓から光が差していて、そこから杉元(山崎)や白石(矢本悠馬)が入ってくるシーンがあるんですが、原作を読んで知っているから「ああ、あそこだ!」と感動がありましたね。のっぺら坊の舎房をのぞくところも「あのまんまだ!」と。自分がイメージしたものがそのままそこに実在してくれるので、めちゃくちゃ助かりました。

■「うれしそうな宇佐美」と「カッコつけちゃう門倉」が選ぶ、注目のポイント

――さて、後半の迫力はとにかく圧巻です。観客として「すごい」と引き込まれた箇所を教えてください。

和田:僕は、杉元と二階堂(栁俊太郎)のアクションシーンです。お互いのキャラクターの個性がすごくにじみ出ていたなと。僕はアクションシーンが全くないので余計なんですけど、「もし門倉のキャラクターでアクションしたらどんな技を出すんだろう? やられるけど死にはしないから、なんか攻撃するんだろうな」と想像してしまったシーンでした。

稲葉:あそこは本当に、実写化アクションのすごい名作が生まれた気がしましたね。めちゃくちゃ長尺ですし。

和田:ね、本当に。文字でしか書かれていない台本が映像になった時の、想像を超える動きがすごかったです。

――お2人の登場シーンからも、マニアックな見どころを教えてください。

稲葉:僕は門倉が鮭を「5匹持って来い」と言うシーンです。決して派手じゃないけど印象的なシーン。再現度の高さがすごく好きでした。

和田:あそこは監督から「門倉はかっこ悪いんだけど、カッコつけちゃうタイプ」というディレクションがあったんです。ちょっとキメ顔してみたりして(笑)。

稲葉:それがめちゃくちゃ良かったです! 原作があって実写化された時の「あのシーンだ!」と素直に思える感じが好きでした。

和田:僕は宇佐美が、玉木さん(鶴見中尉)に頬の「ほくろ君」のところをいじられて嬉しそうにしているところですね。「なんなんだこいつら、気持ち悪い集団だな」と思って(笑)。

稲葉:言ってる本人としては、全然普通でいる感じなんですけどね、中に入っちゃうと(笑)。

和田:変態が多いですからね、あそこは(笑)。見ていて面白いし、なんかもう羨ましいというか(笑)。「いいな」と思っちゃいます。派手に戦うくせに、内輪であんな風にワチャワチャしているじゃないですか。「ずるいな」と思ってました。


――そうしたお2人の熱も伝わってくる映画第2弾です。公開を楽しみにしているファンの方へ最後にメッセージをお願いします。

稲葉:はい。原作が大好きな方も、初めて映画をご覧になられる方も、きっと楽しんでいただける高い再現度と、実写で立ち上がった時ならではの熱がすごく詰まった作品になっています。ぜひ映画館で観ていただけるとうれしいです。

和田:稲葉くん演じる宇佐美と僕が演じる門倉は途中参加になりますが、ぜひキャラクターとして愛していただけたらうれしいです。「あいつらが加わってさらに面白くなったね」と言われたらうれしいですし、たくさんの方にこのキャラクターを愛していただきたいなと思います。ぜひよろしくお願いいたします!

(取材・文:望月ふみ 撮影:高野広美)

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』は公開中。

映画『ゴールデンカムイ 網走監獄襲撃編』稲葉友&和田聰宏インタビュー

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