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「あそこは半額でやってくれるよ?」と値引きを求めてくる取引先→値引きした見積もりを見せると【短編小説】

  • 2026.3.22

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

終わらない値引き交渉と、理不尽な「誠意」の要求

私が勤める制作会社で、ある取引先の担当者に新規プロジェクトの見積書を提出した時のことです。

「うーん、高いねぇ。B社さんはこの半額でやってくれるって言ってるんだけど?」

見積書をペラペラとめくりながら、担当者はニヤニヤといやらしい笑みを浮かべました。

出た、「他社はもっと安い」の無限ループ。

彼が引き合いに出しているB社は、業界でも有名な格安業者です。

ただ、その分デザインはテンプレートの使い回しで、納品後のアフターフォローも一切ないという噂。

うちの丁寧なオーダーメイドの制作体制とは、根本的にサービス内容が違います。

「あちらと弊社では、提供するサポートの範囲が異なりまして……」

丁寧に説明しようとする私を遮り、彼は机をトントンと叩きました。

「いやいや、結局は同じようなものでしょ? で、御社はどういう『誠意』を見せてくれるわけ?」

誠意という名の、大幅な値引き要求。

質の高い仕事を提供しようと頑張っている私たちの努力を鼻で笑われたような気がして、静かな怒りが湧いてきました。

提示した「半額見積もり」と、痛快な末路

会社に戻り、上司に事情を報告。

すると上司はニヤリと笑い、「じゃあ、相手の希望通りにしてやろう」と指示を出してくれました。

数日後、私は再び取引先へ。

「お待ちしておりました。ご希望通り、半額にした見積書です」

「おっ、さすが!やればできるじゃない」

勝ち誇った顔で書類を受け取る担当者。

しかし、詳細を見た瞬間にその顔が引きつりました。

「えっ……修正回数ゼロ?納品後のサポートなし?トラブル時の対応は別料金!?」

「はい。B社様と全く同じサービス内容まで削ぎ落としました。これなら半額でご提供可能です」

私はとびきりの営業スマイルで告げました。

「もちろん、弊社ならではの品質保証もすべてカットして、その分安くしています。どちらのプランをお選びになりますか?」

押し黙る担当者。

結局、「上司に確認する」と逃げるように打ち合わせは終了しました。

その後、彼らは目先の安さに釣られてB社に依頼。

しかし、案の定トラブルが続出し、使い物にならないものが納品されて大炎上したそうです。

慌てて「やっぱり御社にお願いしたい」と泣きついてきましたが、「あいにく、数ヶ月先まで手一杯でして」と丁重にお断りしてやりました。

相手の自業自得な結末に、職場の皆でスッキリと胸を撫で下ろしています。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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