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見ているだけでゴルフが上手くなる!世界ランク1位のスイングを解説

  • 2026.3.17

世界の一流プロのスイングはお手本中のお手本。「これぞ理想!」という形や動きを星野豪史がポジション別にセレクト&解説。マネるだけでなく、見ているだけでもイメージがよくなりうまくなれる連続写真をご覧ください!

フォローまで顔を下に向ける

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腕と体を一体化させてテークバックするとヘッドを低く動かせる。インパクトゾーンも低く長くなるので、方向性がアップするローリー・マキロイ●1989年生まれ、北アイルランド出身。175cm、73kg。19-20年シーズンはWGC HSBCチャンピオンズで優勝。その他の試合でも、ベスト3に何度も入る好成績を残している。世界ランキング1位。通算成績は、メジャー4勝を含む、ツアー18勝。

マキロイもケプカも鍛えられたスーパーボディが話題になりますが、筋肉ではなく頭の位置に注目してください。ケプカは頭が上下や左右にほとんど動きません。頭が動かないことでスイングに軸ができるから、最大限のスピードでクラブを振れるのです。

マキロイは少し頭を傾けるのが特徴的ですが、ダウンスイングからフォローまでは顔を下に向けたままビハインド・ザ・ボールの姿勢をキープしています。もうひとつこの2人に共通しているのは、腕と体の動きがシンクロしていることです。

マキロイが小さい体でもトップクラスの飛距離を出せるのは、他の選手よりボディターンのスピードが約30%速いからといわれています。その驚異的なボディターンのスピードと腕のスピードが一致している。だからヘッドスピードが50m/秒を超えても曲がらないのです。2人の頭の位置と、腕と体のシンクロをイメージして振ってみましょう。

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アドレスからトップまで右の股関節がまったく動かないケプカ。右足、右股関節が構えた位置から変わらないと、頭の位置がキープできるブルックス・ケプカ●1990年生まれ、アメリカ出身。185cm、82kg。18-19年シーズンは全米プロゴルフ選手権、WGCフェデックスセントジュード招待などで3勝を挙げた。メジャー大会に強いことで有名。世界ランキング3位。メジャー4勝を含むツアー7勝。

両腕は真下ではなく斜め下に出している

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シャウフェレも両腕を斜め下に出したハンドアップの構え。インパクトゾーンで両手は、アドレス時とほとんど同じ場所を通っているザンダー・シャウフェレ●1993年生まれ、アメリカ出身。178cm、75kg。19-20年シーズンはWGC HSBCチャンピオンズで2位、セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズで2位タイ。パーオン率が高い(72.2%)ショットメーカー。世界ランキング12位。ツアー4勝。

昔から「インパクトはアドレスの再現」が理想といわれていますが、多くの選手のインパクトはアドレスよりもかなりハンドアップの状態になっています。しかし、ゴルフの科学者と称さるデシャンボーやシャウフェレのような若い世代のトップ選手は、アドレスの姿勢に近い形でインパクトしています。

その理由は、最初からハンドアップで構えているから。デシャンボーは斬新なアイデアをもった選手ですが、理にかなったスイング論を取り入れることでも有名。アドレスで腕は真下ではなく、斜め下に出して極端なハンドアップにしています。

両腕とシャフトのラインは45度に近い角度で、そのラインを目安にしてオンプレーン軌道を作っている。このアドレスは再現性の高いスイング軌道を作るヒントになりますね。

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ハンドアップしたアドレスから左腕を一切曲げないでクラブを上げている。今年は昨年から約9kgも増量して、PGAツアー平均飛距離1位を記録ブライソン・デシャンボー●1993年生まれ、アメリカ出身。185cm、84kg。19-20年シーズンはWGCメキシコ選手権で2位、アーノルドパーマー招待で4位に入った。飛距離アップに成功し、ドライビングディスタンスは321.3ヤードで堂々の1位。ツアー5勝。
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ベルトの高さくらいにあり、グリップと体がかなり離れている。両ヒザもほとんど曲げていない

右ヒザが動くとスエーにつながる

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ダウンスイング以降は位置をキープしていた右ヒザを一気に伸ばし、右足を蹴ることで回転スピードを上げている松山英樹●1992年生まれ、愛媛県出身。181cm、90kg。19-20年シーズンはZOZOチャンピオンシップで2位に入り話題となった。その後、ジェネシス招待で5位タイ、WGCメキシコ選手権では6位タイ。賞金ランキング7位。ツアー5勝。

松山英樹がPGAツアーで長く活躍を続けることができる秘密は、力強さと美しさを融合したスイングのショットメーカーであるためだと思います。そのポイントになっているのが右ヒザです。バックスイングでは右ヒザがほとんど動きません。ヒザを動かさずに上半身を最大限に捻転させている。

下半身は安定しているから力強い。上半身は柔らかく動くから美しく振れるのです。アマチュアは、バックスイングで右ヒザが右側に動いてスエーになってしまう人が多いので注意してください。欧州を代表するショットメーカーのフリートウッドも右ヒザ、右足のキープができている選手。

フリートウッドも松山も、トップで右に動くのではなく、お尻の右側を椅子に座らせる感覚だと思います。この感覚をマスターできれば、右に流れてスエーすることは絶対にありません。

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お尻の右側を下げて、椅子に腰かけるようなダウンスイング。前傾角度をキープしたまま振り切れるトミー・フリートウッド●1991年生まれ、イングランド出身。178cm、76kg。19-20年シーズンは欧州ツアーのネットバンクゴルフチャレンジで優勝。アブダビHSBCゴルフ選手権2位。米ツアーでもホンダクラシックで3位に入った。米ツアー賞金ランキング2位。

フックグリップ派はダスティンを参考に

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両腕の間からクラブが見える理想的なトップポジション。ダウンスイングの軌道も安定するのでオンプレーンで振れるアダム・スコット●1980年生まれ、オーストラリア出身。185cm、75kg。19-20年シーズンは欧州ツアーのオーストラリアPGA選手権、米ツアーのジェネシス招待で優勝。世界ランキング6位。ツアー通算14勝だが、欧州ツアーなどを含めると通算31勝。

PGAツアーにもいろいろなスイングの選手がいますが、もっとも多くのアマチュアの参考になるのがアダム・スコットです。アドレスからフィニッシュまでのすべてが参考になりますが、マネしてほしいのはトップですね。トップで左手の甲とフェース面の角度がどちらも約45度になっています。さらに、しっかり右ヒジが地面を向いています。この形はまさに教科書どおりです。

トップで右腕をほぼ直角に曲げると、右ヒジが真下を向く。下半身の動きを最小限に抑えているのも、トップが美しく見える要因

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バックスイングでフェースを開く動きがほとんどない。トップで手首を右手の平側に曲げることで、ハンドファーストの形で打てるダスティン・ジョンソン●1984年生まれ、アメリカ出身。193cm、86kg。19-20年シーズンはセントリートーナメント・オブ・チャンピオンズで7位タイ、ジェネシス招待で10位に入った。欧州ツアーのサウジインターナショナルでは2位。世界ランキング5位。ツアー20勝。

一方で、スイングタイプはまったく違いますが、ダスティン・ジョンソンのトップも参考になります。これはフックグリップで握って、フェースローテーションが少ないスイングの人がマネしてほしい形。独特な手首の角度ですが、シャットフェースになっているので、手首の角度とフェース面の向きが揃っています。さらに、右ヒジはきちんと下を向いている。自分のグリップを踏まえて、理想のトップを2人から学んでください。

左手が強烈なフックグリップになっているダスティンは、フェース面が真上を向くシャットフェースのトップになっている

切り返しの一瞬でクラブを真下に動かす

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切り返しでクラブを真下に動かすには、トップまでに十分な捻転が必要。ファウラーのように右肩を深く入れていこうリッキー・ファウラー●1988年生まれ、アメリカ出身。175cm、68kg。19-20年シーズンはヒーローワールドチャレンジで9位、セントリートーナメント・オブ・チャンピオンズで5位タイ、ザ・アメリカンエキスプレスで10位タイに入った。ツアー5勝。

祖父が日本人でクォーターのリッキー・ファウラーは、大柄ではなく日本人に近い体型をしています。それでも300ヤードを楽に超える飛距離を出せる理由は、ダウンスイングでのタメにあります。ハーフウェイダウンではシャフトがしっかり立っていて、これをインパクトにかけて一気にリリースすることで、シャフトをしならせてヘッドスピードを上げているのです。

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ダウンでのタメはインパクトまでにリリースするのではなく、フォローでリリースするイメージをもつとタメが早く解けないセルジオ・ガルシア●1980年生まれ、スペイン出身。175cm、71kg。19-20年シーズンは、欧州ツアーで好成績を挙げ、DPワールドツアー選手権ドバイ、サウジインターナショナルで6位タイ。ドライビングディスタンスは316ヤードで5位。ツアー10勝。

シャフトを立てる打ち方をマネするポイントは、切り返し直後にあります。リッキー・ファウラーやセルジオ・ガルシアのスイングを見ると、トップから切り返した直後にクラブを真下に動かし、一瞬だけ沈み込むような動きがあります。その動きによってヘッドが遅れて、ダウンスイングでシャフトが立ってくるのです。2人ともハーフウェイダウンで、シャフトと左腕の角度が90度以上になっている。

これが強烈なタメにつながるのですが、アマチュアはこの逆で、ダウンスイングでリリースが早くなってシャフトが寝てしまう。ヘッドを遅らせて、シャフトを立てる意識をもちましょう。

筋肉ではなく地面反力で飛ばす

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トップで右ヒザを少し内側に入れると、右足を蹴りやすくなる。右足を蹴ると右足1本で立てるフィニッシュができるフィル・ミケルソン●1970年生まれ、アメリカ出身。185cm、84kg。19-20年シーズンはAT&Tペブルビーチナショナルプロアマを3位でフィニッシュ。6月に50歳を迎えるが今もレギュラーツアーで活躍している大ベテランのレフティ。ツアー44勝。

最近の選手は、体を鍛えてアスリート化していますが、その一方でトレーニングをほとんどしない一流選手もいます。その代表格がババ・ワトソンとフィル・ミケルソンです。ミケルソンは45歳を超えてからトレーニングをするようになりましたが、それまでは一切、ジムには行かなかった。ババもマスターズで2度も優勝していますが、今もトレーニングはほぼやらないそうです。

2人のレフティはすでにベテランの域で、筋肉ムキムキでパワーがある選手ではありません。それでも飛ばせる秘密は、強烈な蹴りにある。2人とも、右足(右打ちなら左足)を曲げてから、思い切り伸ばすことで地面反力をエネルギーに変えています。

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インパクトまでに右足を蹴り終えて、蹴ったエネルギーを加速力に変えてヘッドスピードを上げているババ・ワトソン●1978年生まれ、アメリカ出身。193cm、82kg。19-20年シーズンはファーマーズインシュランスオープンで6位タイ、フェニックスオープンで3位タイ。ドライビングディスタンスは318ヤードで4位につけている。ツアー12勝。

ババは、右足のカカトが浮くくらいの勢いで地面を蹴って飛ばしている。ツアープロのようにジムで体を鍛えることができないアマチュアも、足を曲げてから蹴る動きで飛距離を伸ばせるはずです。

高弾道&低スピンにつながるスイング

見ているだけでゴルフが上手くなる!世界ランク1位のスイングを解説
トップの位置が低いラームだが、フォローで右腕を最大限に伸ばし、フィニッシュでは両手が体の真後ろに収まるまでしっかり回っているジョン・ラーム●1994年生まれ、スペイン出身。188cm、101kg。19-20年シーズンは欧州ツアーのスペインオープンなどで2勝。米ツアーはファーマーズインシュランスオープンで2位になるなどトップ10入り5回。世界ランキング2位。ツアー3勝。

PGAツアーには軽く振っているように見えても、キャリーで300ヤードを超える選手もいます。世界ランク2位のジョン・ラームや世界ランク7位のパトリック・リードがそんなスイングです。ラームはトップがコンパクトで、クォータースイングのように見えます。それでも飛距離が出るのは、フォローサイドの大きなスイングアークがポイントです。

フォロー側が大きくなるのは右重心のまま体を回しているから。アマチュアは早いタイミングで左側に体重を移してしまう人が多いですが、右重心のまま上半身を回転させると大きなフォローでフィニッシュまで振り切れるスイングになります。

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右重心のインパクトを意識すると、リードのように体の開きを抑えられるので、体が目標方向に突っ込んでしまうのを防げるパトリック・リード●1990年生まれ、アメリカ出身。182cm、90kg。19-20年シーズンはセントリートーナメント・オブ・チャンピオンズで2位タイ、WGCメキシコ選手権では優勝を挙げる。平均パット数1位のパターの名手。世界ランキング7位。ツアー8勝。

右重心にはもうひとつメリットがあります。右重心のダウンスイングは、インパクトの瞬間にアッパー軌道になるので、ラームのようにロフトを立ててインパクトしても高弾道・低スピンボールが打てるのです。

いかがでしたか? ぜひ、解説を参考にして練習してみてください。

解説=星野豪史
●ほしの・ごうし/1972年生まれ、東京都出身。欧米ツアーの観戦や情報収集を精力的に行う海外ゴルフ事情通のプロゴルファー。東京都港区虎ノ門の54GOLF CLINICでアマチュアやプロを目指すジュニアを指導中

※プロフィールは5月現在の成績

構成=野中真一
写真=ゲーリー小林、田辺JJ安啓

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