1. トップ
  2. 【2026-27秋冬トレンド】流行ファッションキーワード20|カラー・おすすめアイテム・コーディネートを徹底解説

【2026-27秋冬トレンド】流行ファッションキーワード20|カラー・おすすめアイテム・コーディネートを徹底解説

  • 2026.3.7
LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

AIの台頭によりこれまで以上に効率が重視される一方で、エモーショナルな個の探求や、人とのつながりを尊ぶクリエーションが多く見られた2026-27年秋冬シーズン。多くのデザイナーたちがルーツやアーカイブへと深く潜り、そこから拾い上げた記憶の断片を、まるでコラージュのようにつなぎ合わせた。そのムードを象徴するのは、時間をかけた手仕事や継承される技術による温かみと重厚感、デコラティブな装飾、それらを混在させた寄せ集めの美学。その一方で、そぎ落とされた美しさや90年代的ミニマリズムのトレンドも依然として見られ、不況の中でリアルクローズを求める私たちの声を拾うかのよう。不確かな時代の幕開けをファッションで読み解く。

【トレンド1】ペプラム

左から「ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)」、「ディオール(DIOR)」、「アシュリン(ASHLYN)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

2026年秋冬シーズン、ペプラムが完全復活。特に「ディオール」が披露した、ウエストからドラマチックに広がる立体的なシルエットは、今季のフェミニニティを体現する。かつてのクラシックな装いを、モダンなアティチュードで再定義しているのが特徴で、シアーなチュールスカートを組み合わせた軽やかなボリューム感や、「ステラ マッカートニー」が見せたフェイクファーの縁取りによる重厚な質感など、その表現は多彩。ウエストマークにとどまらず、ボトムスとの劇的なコントラストを生むことで、曲線美をより強調している。強さと華やかさを両立させるシルエットに再び注目。

【トレンド2】ブラック&ホワイト

左から「マイケル・コース(MICHAEL KORS)」、「グッチ(GUCCI)」、「フェンディ(FENDI)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

一切の無駄をそぎ落としたブラック&ホワイトの二元論が台頭。色のコントラストと素材の質感によるドラマチックな演出により、普遍的なモノトーンが新鮮かつ華やかに映った。「マイケル・コース」が見せた、クリーンな白シャツにフェザーが躍る黒のスカートを合わせたルックは、日常的なアイテムを、テクスチャーの対比によってイブニングの装いへと押し上げている。また、「フェンディ」のようなすっきりとしたIラインシルエットや、「グッチ」が提案するセクシーでミニマルなボディコンシャススタイルにおいても、白と黒の鋭い切り替えが、着る人の個性を鮮明に浮かび上がらせる。

【トレンド3】オフィスコア

左から「ジル サンダー(JIL SANDER)」、「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」、「トム フォード(TOM FORD)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

2026年秋冬、ランウェイに緊張感のあるスーツスタイル旋風が起こった。シャツとタイを完璧に締め上げたスタイルをベースにしつつ、ビッグショルダーやオーバーサイズで再解釈されたスーツは、80年代のパワフルさが漂う。「ドルチェ&ガッバーナ」が見せた砂時計シルエットや、「ジル サンダー」の脱構築的なレイヤードは、ビジネスウェアの枠を超え、強さを引き出すアーマーへと昇華されている。ピンストライプに漂うグラマラスな権威性も、今季のムードを決定づけるもの。規律あるドレスコードを、あえて過剰なボリュームで着崩すことで、知性と存在感を両立させた。

【トレンド4】グレースペクトラム

左から「マーク ジェイコブス(MARC JACOBS)」、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」、「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

過去数シーズンに採用されたブラウンの代役に躍り出たのは、無限のグラデーションを持つグレー。オフィスコアの系譜を引き継ぎつつ、今季はかつてないほど多面的な表情を見せている。マスキュリンな仕立てとフェミニンな感性が交差するその様は、現代女性の複雑なエレガンスを体現しているかのよう。「ボッテガ・ヴェネタ」や「ジョルジオ アルマーニ」が見せたセットアップは、重厚なウール素材の質感を際立たせ、グレーのクールなイメージに温かみを感じさせる。また、「マーク ジェイコブス」による柔らかなニットとのレイヤードは、優しさを引き出している。

【トレンド5】装飾デニム

左から「ウラ ジョンソン(ULLA JOHNSON)、ステラ マッカートニー(STELLA MCCARTNEY)、ディオール(DIOR)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

最も親しみ深いカジュアルウェアであるデニムが、クチュールライクに進化。今季の主役は日常着の枠に収まらない、ビジューや刺しゅうなどの装飾をふんだんにちりばめたぜいたくな一本だ。「ステラ マッカートニー」が披露した、色とりどりのクリスタルが隙間なく輝くデニムは、その圧倒的なクラフトマンシップで魅了。一方で、「ディオール」は繊細な刺しゅうを施し、「ウラ ジョンソン」はドットのように配置することで、デニムにエレガントな叙情性を吹き込んだ。

【トレンド6】グラニーニット

左から「クロエ(CHLOÉ)」、「プラダ(PRADA)」、「トリー バーチ(TORY BURCH)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

トレンドにノスタルジーを吹き込んだ、手編みの温かさが感じられるニット。今季のランウェイでは、まるでおばあちゃんのクローゼットから取り出したような、ざっくりとした質感や、ポンポンなどの愛らしい装飾を施したニットウェアが新たなステートメントとして浮上した。「プラダ」や「トリー バーチ」は、素朴な編み地やノスタルジックなディテールを、チュールを重ねたスカートや都会的なスラックスと合わせた。効率性を追求する現代において、手仕事は個性を際立たせる手段になっている。

【トレンド7】ドロップウエスト

左から「ミュウミュウ(MIU MIU)」、「シャネル(CHANEL)」、「クロエ(CHLOÉ)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

シルエットの重心を極端に下げたドロップウエストは、今季を語るうえで欠かせないキーワード。2000年代初頭のローライズ再燃を経て、今季はその解釈をさらに拡大。ヒップラインで主張する「シャネル」のベルト使いや、「クロエ」の腰下から切り替わるティアードドレス、「ミュウミュウ」の低重心なセットアップなど、あえてウエストを強調しないアンバランスな美学に注目したい。

【トレンド8】カラータイツ

左から「ラバンヌ(RABANNE)」、「ジル サンダー(JIL SANDER)」「エルメス(HERMES)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

単なる防寒アイテムではなく、ワントーンコーデのグラデーションや、ダークトーンへの洗練された差し色として。アクセサリー級の存在感を放つタイツが、冬の装いを完成させる。ポップな色使いとは一線を画し、今季は肌をかすかに透かす低デニールの質感と、スモーキーなニュアンスカラーが台頭。重厚なウールやレザーに対し、シアーな足元が軽やかなリズムを生み出している。

【トレンド9】カンバセーションバッグ

左から「クロエ(CHLOÉ)」、「ディオール(DIOR)」、「シャネル(CHANEL)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

バッグは所有者のユーモアと個性を語るカンバセーションピースへと進化した。ランウェイで視線を独占したのは、思わず「それ何?」と尋ねたくなるような、リアルで愛らしいモチーフの数々。「シャネル」のザクロを再現した彫刻的なミニバッグ、「クロエ」のかれんな花々が描かれた陶器風パース、「ディオール」のきらめくスパンコールをまとったボウバッグ。効率性やミニマリズムの対極にある遊び心あふれるクリエーションは、ポジティブなコミュニケーションツールとして活躍しそう。

【トレンド10】ハイカラ―コート

左から「ジョゼフ(JOSEPH)、「マックスマーラ(MAX MARA)」、「バーバリー(BURBERRY)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

アウターは、顎まで届くようなハイカラーが目立った。チンストラップをきゅっと締め、首元を完全に隠すスタイルが主流となっている。「バーバリー」の構築的な襟元や「マックスマーラ」の官能的な毛足の質感。このストイックな緊張感は、着る人の表情をミステリアスに、そして凛と際立たせてくれる。

【トレンド11】ビーニー

左から「バレンシアガ(BALENCIAGA)」、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ラグジュアリーな素材感のビーニーが、新たなステートメントとして浮上。最大の特徴は、頭の形を強調するコンパクトでタイトなシルエットだ。「バレンシアガ」や「ボッテガ・ヴェネタ」が見せたように、あえて構築的なコートやオーバーサイズのニットと合わせることで、上下の極端なボリュームコントラストを生むのが今季流のバランス。

【トレンド12】シガレットパンツ

左から「グッチ(GUCCI)」、「ジル サンダー(JIL SANDER)」、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

ワイドパンツやバギーデニムの隆盛が続くなか、「シガレットパンツ」が急浮上。足首に向かって潔くテーパードするスリムなシルエットが、今季らしいテーラリングの象徴。「グッチ」のボディコンシャスなルックや「ルイ・ヴィトン」のセットアップのように、トップスもコンパクトにまとめて全身をタイトに構築するのが鉄則だ。

【トレンド13】ゴーグル

左から「ジョゼフ(JOSEPH)」、「ロエベ(LOEWE)」、「ジバンシィ(GIVENCHY)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

顔の大部分を覆い尽くす、ゴーグルのようなアイウエアが決定的なインパクトを放っている。「ジバンシィ」のデコラティブなファーの装いや、「ジョゼフ」の端正なテーラードといったエレガントなルックにあえて投入するのが最旬。クラシックな装いにフューチャリスティックな力強さを吹き込み、都会的なスタイルに遊び心のある違和感を加えている。

【トレンド14】チャンキーネックレス

左から「ジョゼフ(JOSEPH)」、ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」、「ジバンシィ(GIVENCHY)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

素材が厚く重くなりがちな秋冬のスタイリングにおいて、欠かせないのがチャンキーなネックレス。構築的なジャケットに負けない、力強いボリュームが求められている。「ボッテガ・ヴェネタ」の彫刻的なゴールドや「ジバンシィ」の武骨なブラックチェーン、「ジョゼフ」の有機的なメタルプレート。どれもがルック全体の重心を整える役割を担っている。

【トレンド15】ピンク×グレー

左から「シャネル(CHANEL)」、「ヌメロヴェントゥーノ(N21)」、「エムエスジーエム(MSGM)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

最もフレッシュなカラーコンビネーションとして浮上したのがピンク×グレー。春のイメージが強いピンクを、冷たさのあるグレーと合わせることで都会的なムードへと昇華。ベビーピンクのブルゾンにチャコールグレーを重ねた「シャネル」のマニッシュな提案や、「エムエスジーエム」で見られたデコラティブな質感をグレーニットで引き締める技法など、高揚と静寂が同居する今季のベストパレットだ。

【トレンド16】ノット

左から「ロエベ(LOEWE)」、「ジバンシィ(GIVENCHY)」、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

今季のスカーフは、完璧なリボン結びではなく、無造作に結ばれたノット(結び目)のディテールが主役。ベルトの一部として腰元にラフに巻き付けた「ジバンシィ」は、端正なボトムスに予期せぬ色彩を添える。一方で「ロエベ」や「ルイ・ヴィトン」のように、服そのものが結び目の一部となった構築的なデザインも登場。手仕事のぬくもりを感じさせるエモーショナルなアクセントとなっている。

【トレンド17】ファイバータッセル

左から「シーエフシーエル(CFCL)」、「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)、「ロエベ(LOEWE)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

グラスファイバーのように繊細で光沢のある素材をぜいたくに使用したファイバータッセルが、装飾主義が目立つ今シーズンで存在感を放っている。従来のフリンジとは異なる未来的な質感が特徴だ。「ボッテガ・ヴェネタ」の情熱的なピンクや「シーエフシーエル」のシルバー、「ロエベ」のホワイト。それらはモデルの歩みに合わせて波打ち、空気を孕んで揺れることで躍動感を見せつける。

【トレンド18】ブローチ

左から「トリー バーチ(TORY BURCH)」、「ディオール(DIOR)」、「ザ・ロウ(THE ROW)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

アイデンティティを表現するジュエリーとして、ブローチの勢いが止まらない。今季は服と一体化して物語を紡ぐ、主役級のピースへと進化した。クラシックなコートや繊細なレースに一点添えるだけで、装いに新しい命を吹き込み、パーソナルで情緒的なファッションの楽しみ方を提示している。

【トレンド19】ボアコート

左から「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」、「クロエ(CHLOÉ)」、「ジョゼフ(JOSEPH)」 LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

テクスチャーの豊かさを追求した「ボアコート」が冬の主役に。毛足を短く刈り込み、愛らしさとラグジュアリーな重厚感を両立させているのが今季流。「ボッテガ・ヴェネタ」のバターイエローや「クロエ」のスノーホワイト、そして「ジョゼフ」のストイックなダークブラウン。身体を丸ごと包み込むオーバーサイズと素材の温かみが、着る人のシルエットをエモーショナルに描き出す。

【トレンド20】レッド

左から LAUNCHMETRICS SPOTLIGHT

今季のランウェイを鮮烈に染め上げたのは、見る人の感情を揺さぶる情熱的なレッドだ。力強いエネルギーを秘めたこの色は、あえて漆黒と合わせることで、そのコントラストを最大限に強調するのが今季のセオリー。「バレンシアガ」が見せた目が覚めるような発色のオーバーサイズコートや、「ジバンシィ」によるベルベットの艶やかなドレープ、そして「トリー バーチ」のデイリーなニットスタイルなど、エモーショナルな赤を黒でモダンに引き締めている。

元記事で読む
の記事をもっとみる