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介護の辛さから母に向かってひどい言葉を言ってしまった… 母のがん闘病生活で、後悔していること【著者インタビュー】

  • 2026.3.4

【漫画】本編を読む

大好きな母と、母と自分を苦しめてきた父がほぼ同時期にがんと宣告された枇杷かな子さん。そこから約2年間の間ダブル介護に取り組んだ日々を綴ったのが『今日もまだお母さんに会いたい』(KADOKAWA)だ。

枇杷さんの前作『余命300日の毒親』は自身の父との記憶をベースにしたセミフィクション。本作にはそのモデルになった父と、母の闘病生活を支えた日々が描かれる。母を虐げ続ける父を介護する葛藤、迫り来る大好きな母との別れへの不安、そしてそれぞれの看取りと母を亡くしてからの感情……。本心を隠すことなく描かれるその物語には、自分自身の両親との別れを重ねずにはいられない。枇杷さんに当時の心境から経験者としてのアドバイスまで、さまざまなお話を伺った。

――本作にはお母さまの闘病生活を枇杷さんが支える様子が描かれています。具体的にはどう関わっていましたか?

枇杷かな子さん(以下、枇杷):まずは通院の付き添い、代わりに買い物に行ったりというところから始まりました。転倒が多くなってきたので、家の各所に手すりをつけようとしていたんですが、父がいらないからとキャンセルしてしまって。両手で使える杖を使ってもみたのですが家の中では扱いづらく……。なので本格的に動きづらくなってからは泊まりに行って体を拭いてあげたり、お手洗いの介助をしたりしていました。

――その期間で「これをやってよかった」ということはありますか?

枇杷:旅行です。病気が発覚し、動けるうちに母が行きたいと言っていたバリに行きました。病気が発覚してからだんだん病気に関する本しか読まなくなり…。でも、バリの本だけはずっと読んでいたんですよ。なので「これは!」と思って。バリは結構歩道がガタガタなので車いすが使えなくて。頑張ってお寺を見に行ったり、のんびり海を眺めたり… ホテルで過ごす時間も長かったですが、それでも母の願いを叶えることもできたし、行ってよかったなと思いました。緩和病棟に入る直前に国内の旅行にも行きました。

――逆にやっておけばよかったということは?

枇杷:お寿司屋さんに連れて行くという約束は果たせませんでした。行きたいと言っていましたが、結構すぐにご飯が食べられなくなって。

母に向かってひどい言葉を言ってしまったことも後悔しています。ただこれは後悔してはいるのと同時に、あの時の自分を責めないようにしようとも思っていて。やはり介護は辛い時もあるので、時を戻したとしても、結局同じことをしてしまうのかなとも思うんですよね。

取材・文=原智香

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