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「どこでもいい」新婚旅行先を相談しても曖昧な返事しかしない彼。私が提示した旅行先を見て絶句【短編小説】

  • 2026.3.3

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

夫の面倒くさいが伝わった

「どこでもいいよ。君の行きたいところが、僕の行きたい場所だから」

新婚旅行の計画を立てようとするたび、夫は慈愛に満ちたような表情でそう言いました。

一見すると優しさに聞こえますが、要するに「考えるのが面倒くさい」だけ。

私は一人でパンフレットをめくり、ネットの口コミを漁る日々に疲れ果てていました。

そんなある日、ふとした拍子に彼の過去のSNS投稿を目にしてしまったのです。

そこには、数年前に彼が元カノと訪れた北海道旅行の写真が。

幸せそうに笑う二人と、背景に写る格式高いクラシックホテル。「一生の思い出になった」というキャプションを見て、私の中にどす黒い感情が芽生えました。

「……そっか。どこでもいいなら、最高に『思い出深い』場所に連れて行ってあげる」

私は静かに微笑み、旅行代理店へ向かいました。

旅行先は…

そして数日後、リビングでテレビを見ている彼のスマホに、決定したプランをメッセージで送ったのです。

「新婚旅行、ここに決めたよ! 」

「お、ついに決まった?ありがと」

「…えっ」

「北海道のこのホテル、すごく素敵でしょ? 露天風呂付きの特別室を奮発しちゃった」

「いや、ここは……ちょっと。他にはなかった?」

「え? どこでもいいって言ったよね? 私はここが一番『ロマンチック』だと思ったの。あなたも、以前誰かと行って、一生の思い出になった場所なんでしょ?」

「……えっ、なんでそれを」

「ふふ、素敵な場所は共有しなきゃ。元カノさんと同じ景色を、今度は私と見て塗り替えましょうよ。楽しみだね?」

スマホを握りしめたまま、夫は顔を真っ青にして絶句していました。返信はそれきり途絶え、リビングには気まずい沈黙が流れます。

「どこでもいい」という言葉は、私のこだわりを尊重しているのではなく、私への関心の薄さだったのだと確信しました。

震える手でスマホを置く彼を見て、私の胸はスカッとするどころか、冷え切った満足感で満たされていきました。

結局、彼は平謝りし、旅行先は一から二人で話し合って決めることになりました。今でもあの時の彼の、血の気が引いた顔を思い出すと、少しだけ口角が上がってしまいます。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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