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「仕事の連絡だから」デート中に席を外す彼。だが、彼の後ろをついていくと、信じられない会話が【短編小説】

  • 2026.3.3

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

伏せられたスマホと「仕事の連絡」

最近、付き合って一年の彼の様子が明らかにおかしいのです。

デートでカフェに入ると、彼は必ずスマホの画面を下にしてテーブルに置くようになりました。

そして通知が鳴るたびに、私から画面を隠すようにスマホを手に取り、「ごめん、仕事のトラブルみたいだから」と言ってはトイレへ席を立つのです。

今日もまた、彼がそわそわと席を外しました。

いつもなら静かに待っている私ですが、彼が落としていった車の鍵に気づき、それを渡すついでに少しだけ後を追ってみることにしました。

トイレに向かう通路の奥にある非常階段の扉から、彼の話し声が聞こえてきました。

「ごめんごめん、今しつこい取引先の女に捕まっててさ。適当に切り上げてすぐそっち行くから」

仕事の電話にしては、随分と甘ったるい声でした。

「あいつ、いつも奢ってくれるから適当に利用してるだけ。俺の彼女は君だけだよ」

彼の口から出た信じられない言葉に、私は怒りで全身の血が沸騰するのを感じました。

最悪の二股男に下した痛快な鉄槌

私はそのまま非常階段の扉をバンッと開け放ち、満面の笑みで彼に近づきました。

「へえ、私って取引先の女だったんだ」

彼は私の姿を見た瞬間、スマホを耳に当てたまま顔面蒼白になり、文字通り硬直しました。

私はすかさず、彼が持っているスマホに向かって大きな声で言い放ちました。

「私、彼と一年付き合ってる彼女ですけど! あなた、フリーの男だと騙されてますよ!」

電話の向こうから「えっ、彼女いるの!?最低!」という女性の鋭い声が聞こえ、通話はブツリと切れました。

パニックになり「ち、違うんだ、これは誤解で……」と言い訳を並べ立てる彼に、私は持っていた車の鍵を投げつけました。

「今日のお茶代は『取引先』が奢ってあげる。二度と連絡してこないでね」

そのまま振り返らずに店を出た私の足取りは、驚くほど軽やかでした。

彼は私を失っただけでなく、私という存在を隠して口説いていた浮気相手にも一瞬で見限られ、見事に一人ぼっちになりました。

私を利用しようとしていた最低な男に、自分自身の浅はかな嘘で特大のブーメランが突き刺さった、最高に清々しい出来事です。

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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