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「いつもと同じサイズ」が仇に? 元アパレル販売員が教える、試着を絶対に省いてはいけない理由

  • 2026.3.30
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

元アパレル販売員のさやかです。
ECサイトでの購入が増えている今、店頭に足を運んでいただく大きな意味のひとつが、実際に商品を手に取り試着ができることだと感じています。

画面越しでは分かりにくい色・素材感、サイズ・シルエットを実際にその場で確かめられるのは、店舗ならではの大きな魅力です。
店頭では、お客様が気になる商品を見つけられたとき、安心してご購入いただけるよう、サイズ感や着心地の確認としてご試着をご案内することがあります。

今回は、そんな「試着」の大切さを改めて感じたエピソードをご紹介します。

「急いでいるから大丈夫!」が仇に

ある日、入荷したばかりのタイトスカートを見つけられたお客様がいらっしゃいました。
2つのサイズのどちらにするか、少し迷われているご様子でした。

正直、私自身も入荷したばかりの商品だったため、まだ細かなサイズ感を把握しきれていませんでした。

そのためご試着をおすすめしましたが、お客様は

「急いでいるから大丈夫。いつも利用させていただいているので、ここの商品はサイズ感が分かっているから」

とおっしゃり、そのまま小さいほうのサイズをご購入されました。

そのスカートはタイトなシルエットで、さらにいつもより伸びにくい素材でした。
本来であれば、より強くご試着をおすすめしたほうがよかったのかもしれませんが、お客様が「大丈夫」とおっしゃっていたこともあり、私もそれ以上は強くお伝えできませんでした。

「入らなかったので交換したい」と再来店

後日、そのお客様が再びご来店され、「家で着てみたら少しきつかったので、交換したい」とご相談くださいました。

当時私が働いていたお店では、商品不備以外での返品・交換は対応ができませんでした。

そのため、お客様都合での返品・交換は難しいことをお伝えしました。

するとお客様は少し気まずそうな表情をされ、「そうですよね…」としょんぼりされたご様子。
こちらとしても心苦しさはありましたが、ルール上どうしてもお受けできない内容でした。

ただ、商品自体はとても気に入ってくださっていたため、改めて大きいサイズをご案内したところ、少し迷われたものの「じゃあ一応はいてみます」とご試着されることに。

実際に着ていただくと、そちらのサイズのほうが無理なくはけて、シルエットもきれいに出ており、とてもお似合いになりました。

お客様自身もとても満足されたようで、大きいサイズを新たにご購入いただく流れになりました。

最初に購入された小さいサイズについては「娘にあげることにするわ」とおっしゃってくださり、穏やかな形でお話がまとまったので一安心。
大きなトラブルにはならず、ほっとした出来事でした。

試着の大切さを改めて実感

この出来事を通して、改めて感じたのは、やはり試着はとても大切だということです。

お客様が「大丈夫」とおっしゃっていても、サイズ感やシルエットは実際に着てみないと分からないことが少なくありません。
同じブランドのアイテムであっても、生地やデザインによって着心地は変わるうえ、サイズ感にも微妙な差が出ます。特に今回のように、伸びにくい素材のタイトなシルエットのアイテムは、ご試着がとても重要だと感じました。

忙しいときほど「これくらい大丈夫」と思いがちですが、後悔のないお買い物のためには、手間を惜しまないことが大切です。

私自身、この出来事を通じてお客様におすすめするためにも入荷したときには必ず試着をするようになりました。そのうえで、商品の特徴に応じて、ご試着の必要性をより丁寧にお伝えするよう心がけるきっかけとなった出来事でした


文:さやか/ライター
ファッション関係の仕事に就き10年。店頭でのお客様対応や商品提案を通して得た気づきをもとに、接客や装いにまつわる体験談を執筆している。日常に寄り添うファッションの話題が得意。


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