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「お母さんが6人いる」2歳で両親が離婚…超モテ男の父が帰宅するのは週1。『人気芸人』の壮絶環境を救った【意外な人物】とは

  • 2026.3.28

スターの中には、順風満帆に見える活躍の裏で、人知れず深い葛藤を抱えている人がいます。今回は、“伝説エピソードを持つ芸能人たちPart2”をテーマに5名をセレクトしました。

本記事ではその第4弾として、お笑いコンビ・トロピカルマーチのりっぺさんをご紹介します。「お母さんが6人いる」という衝撃の告白から始まる彼女の半生は、空腹と孤独、そして人の温もりに満ちた、まさに事実は小説よりも奇なりというべきものでした―。

※本記事は、筆者個人の感想をもとに作品選定・制作された記事です
※一部、ストーリーや役柄に関するネタバレを含みます

「電気もガスもない」ロウソクの火とマヨネーズで凌いだ幼少期

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※Google Geminiにて作成(イメージ)

りっぺさんの幼少期のエピソードとして欠かせないのは、あまりにも規格外な父親の存在でした。2歳で両親が離婚した後、父と弟との3人暮らしが始まりますが、父親は「遊びが仕事」と言われるほどの超モテ男。女性からの援助で生活し、家に帰ってくるのは週に1回程度という、いわゆる“ヒモ体質”の放浪生活を送っていました。結果的に、りっぺさんには「お母さんが6人いる」というあまりにも複雑すぎる家庭環境が生まれたのです。

稼ぐ人がいない一家の生活は困窮を極め、電気やガスが止まるのは日常茶飯事。真っ暗な部屋でロウソクを灯し、空腹に耐えかねてひたすらマヨネーズを飲んで凌いでいたのだとか。もちろん、ゲームやおもちゃなども無く、唯一の娯楽は弟と遊ぶオリジナルのゲームだけだったそうです。いつも朗らかなりっぺさんの壮絶な過去に、SNSでは「壮絶すぎる」「ハートフルな話にしていたのが強い」「人柄の良さが凄い」といった驚きや感心のコメントで溢れました。

ただ、そんな環境でも、りっぺさんは父親を嫌いにはなれなかったようです。誕生日に父からもらった電子ピアノで、父の大好きなサザンオールスターズの名曲『いとしのエリー』を猛練習。しかし、肝心の当日、父親は娘よりも女性とのデートを優先し、帰宅することはありませんでした。今でもその曲が弾けるというりっぺさんのエピソードには、切ない親子の絆が滲んでいます。

芸人として花開いた表現力と実績

過酷な経験を笑いとエネルギーに変えてきた、りっぺさんのこれまでの活躍を振り返ります。

  • 賞レースでの確かな実力:
    ピン芸人としてお笑い賞レース『R-1ぐらんぷり2012』準決勝進出を果たしたほか、『歌ネタ王決定戦2013』でも準決勝に名を連ねるなど、その歌唱力とリズム感を活かしたネタは高く評価されてきました。

  • ユニット「黒髪サンバ」での躍進:
    近年では、女芸人No.1決定戦『THE W』において、2020年・2021年と2年連続で準決勝に進出。お笑いコンビ・太陽の小町のつるさんと繰り広げた独特かつパワフルなお笑いは、業界内からも高い評価を受けました。

壮絶な環境を救った意外な人物と掴み取った幸せ

ドラマのような幼少期を過ごしたりっぺさんですが、その心を繋ぎ止めたのは意外な人物からの優しさでした。それは、毎日のように自宅へやってくる借金取り。父親不在の言い訳を繰り返す幼いりっぺさんに、ある日、一人の取り立て屋が声をかけ、近くの公園へと連れ出しました。本来は敵であるはずの借金取りが、お腹を空かせたりっぺさんのために差し出したのは、手作りの“おにぎりと玉子焼きの弁当”でした。

この時感じた慈悲の味は、りっぺさんの人生観に大きな影響を与えました。複雑な家庭環境で育つなかで、人は人によって深く傷つけられることもあるけれど、同時に絶望から救い出してくれるのもまた人なのだということを、彼女は実体験を通して学んだのです。

中学卒業後、祖父母の助けを借りて全寮制の高校へ進学したことで、ようやく負の連鎖を断ち切ったりっぺさん。現在は相方のえとちゃんさんと結婚し、かつての孤独とは無縁の、笑いと愛に溢れた幸せな家庭を築いています。悲劇をただの不幸で終わらせず、人の温かさを信じて芸人の道を歩み続けるりっぺさんの力強い笑顔は、今日もテレビの前で困難に立ち向かう誰かの心を温かく救い続けています。


ライター:天木拓海
映画・アニメ・ドラマなど、エンタメ作品を観ることを趣味としているライター。エンタメ関連のテーマを中心に、作品考察記事/コラム記事などを手掛ける。

※記事は執筆時点の情報です