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親友じゃなかったの?引っ越しも結婚も自分だけ知らされなくて…この「仕打ち」にモヤモヤ

  • 2026.2.24

はーい皆さん、ごきげんよう!満島てる子です。

2025年に連載100回を突破した、こちらのお悩み相談コーナー。
恋愛、家族関係などなど、これまで様々なテーマについて取り上げさせてもらってきましたが、実はその中でも驚くほどたくさん寄せられてきたのが、「友だち」に関するお悩みなのよね。

Sitakke
ライター・満島てる子

あたし自身も友情関係に悩むことって、これまでの人生で少なからずあって。
だから、相談を送ってくれる方々の気持ちは、実によくわかるというか。
一度大切に思った相手と揉めたりしてしまったときの苦しみって、なんだか他人事とは思えなくなってしまうのよ。

今回も、そんな苦しみを抱えている方から、メッセージが届いているみたい。
早速見ていこうと思います。

読者からのお悩み「親友に裏切られ、怒り心頭。毎日モヤモヤして過ごしています」

Sitakke
Sitakke

あらこれはどう考えても、ペンネームに「結有花」の文字が出ているあなたは、HBC・森結有花アナウンサーとあたしのやっている日曜19時半からの番組、「したっけラジオ」のリスナーさんに間違いないはずね!

あえて短く呼ばせてもらうけれど「田舎者」さん、今回は応募フォームにメッセージくださって、どうもありがとう。

怒り心頭であるさまを、まざまざと想起させられる文章。
「これは大変だわ…!」と思いながら読ませていただきました。

丁寧にお答えしたいので、ラジオ上ではなく文面越しに、森ちゃん不在の中でお答えさせてもらうけれど、どうか許してね。

それでなんだけれど、いやはや、とんでもないことよね。

だって「田舎者」さんが当該の親友から受けた仕打ちってさ。
こう言ってしまうと、ちょっとあなたにとっては残酷かもしれないけれど。

これってもはや、知らない人に対する仕打ちというか。
なんならもう、嫌いな奴への態度と言っても過言ではないわよね。

そりゃこんなことを親友だと思っていた相手にされたら、モヤモヤするし、はらわた煮えくりかえるに決まってるわよ。
「田舎者」さん、心中お察し申し上げます。

そうねぇ、あなたもお手紙の中でその可能性を検討しているように、そのお友だちは何か「気に食わないこと」があったから、当座の態度を取ってしまっているのでしょうか。
だとしたら、それについては確かに「ちゃんと言ってほしかった」よね。

もう子どもじゃあるまいし、全てを打破することが難しくても、互いに話すことで解決する部分もきっとあったはず。そもそも友だちなんだし。

ある意味の大人気なさを感じる処遇だなぁと、他人目線だったとしてもそう思います。

「友だち」ってお互いが思える難しさってあるよね

Sitakke

にしても、今気軽に「友だちなんだし」という文言を口にしてしまいましたが、思うに友情というのは複雑なものです。

お互いが友人関係を結んでいるという確たる証拠って、実は無い。
ドラえもんの持っている「親友テレカ」みたいなものは、この世の中には存在しない。

それに、とある2人の関係性にフォーカスしたときに、それぞれが友だちだと認識しているとも限らない。
もっと言えば誰に対してかによって、何なら時と場合によっても、友情の濃淡が発生したりさえもする。

各人の使う「友だち」の意味合いもずれてしまっていたりして、そんなこんなのせいもあってか、心の底から「この人は絶対に友だち!」と断言できる瞬間って、人生の中でもそう多く無いような気が、個人的にはしています。

ただ、やはり「親友」と呼びうるレベルで仲を深めていたと確信していた相手であるならば。
今述べたようなズレや揺らぎって、願わくば限りなくゼロに近いものであってほしいわよね。
だからこそ、現在の諸々に「田舎者」さんは傷ついているんだろうし、陥っている状態にも納得がいっていないわけですもんね。

苦しいわよねぇ。なんとかその傷、癒やせないもんかしら。

お互いに「友だち」と安心して呼び合える関係性、その成り立ちづらさについても思いを巡らせつつ。

今回のお手紙については、現在の状況からどうやったら相談者さんが抜け出すことができるのか、そこにフォーカスを当てて考えてしまうあたしが、テキストエディタと目下にらめっこを繰り広げているのでした。

あたしなりのAnswer

さて、「結有花さん大好き田舎者」さん(ペンネーム、突如のフル呼び。笑)。
あなたは今、大変なムカっぱらをかつての親友さんに立てていらっしゃることでしょう。

芯からの怒りというのは、消し炭になるまではおさまることの難しい代物です。
だからその炎、無理に消すことはない。

今はとりあえず、相手に対して好きなだけ怒ったらいい。あたしはそう思う。

なんだけど。
怒ってばかりいるのは、人間疲れるもんですよね。

なので「ちょっともう怒るのしんどいかも。別のことがしたい…」と思えるぐらいのメンタルの余裕が出てきたならば。
あなたには次の3つのことに、ぜひ取り組んでもらえればと思います。

Sitakke

相手はさておき「自分はどうしたいか」をハッキリさせる

何か人間関係で他者との揉め事があったときに、「どちらに非があるのか」や「何が原因だったのか」を深部までこまごまと特定したり、相手の気持ちを聞き出してから今後のあり方を決めようとするのは、他責につながりやすいがゆえに、仕事などの場合でなければ基本的に悪手。

それよりも、 今自分自身が相手とどうしていきたいか、どうなりたいか(決別したいとか、仲直りしたいとか。「気楽に付き合えるぐらいの熱量で関係を続けたい」とかもアリ) と、自分軸で物事と向き合うとまず楽になりますし、今後具体的にどうするべきかがそこからだんだんハッキリと見えてきます。

自分のためのアクションを起こす

決別し、相手のことを忘れていくと決めたなら、そのためにできることを。

これからも友だちでいたいと願うなら、そこに向かう礎となりうるような行動を取ってみましょう。

その際、相手への期待や願いは棚上げにするのが吉。
「自分で決められる範囲の話だし、自分自身がこうするとスッキリするから」という基準で、様々なアプローチを行なってみてください(あたしの場合、自分の言葉で自分の伝えたいことを表現できるし、最終的に相手に返答などの自由を委ねられるという意味で、直筆の手紙をしたためるというのは、仲直りしたい相手に対してよくやってきました)。

「他人は他人」とあきらめる

なんて冷たいことを言うんだ!と反感を買うかもしれませんが、これも大事。

仲が深まって距離が近くなるほど、人は他者に過度な期待や依存をするし、そのせいで相手の予想外の行為をときに裏切りと受け取り、不必要に傷ついたりもします。

仏教用語の「諦観」ではありませんが、自分と相手の違い(性格や環境、ライフステージの異なりなど)をありのままに見定め、受け止める。

そこから自分で自分を大切にすることだけでなく、他者を他者(別の存在)として正しく尊敬することもスタートできるはずです(なんなら、自分に対してその種の尊敬が無い他人とは、おさらばすべきだとも言えます)。

「田舎者」さん、どうかしら。「おっ!やってみよう!」と、少しでも思ってくれたかな。

ちなみにここで今書いたのは、どれもあなたに自他境界(バウンダリー)を意識してもらうためのポイントなのよ。

「僕が悪いと思いますか?」って聞いてくださったよね

Sitakke
お花シリーズ。「千日紅」のドライフラワー。その名の通り長く鮮やかな色が楽しめて、「不朽」の象徴なんですって

実はあたし、今回のお手紙を読んだときに、一点ずっと気になっていたことがあってね。
お手紙の中であなたは「僕が悪いと思いますか?」と聞いてくださっていたと思います。

あたしとしては、正直「田舎者」さんが悪いとは全く思わないの。

とはいえ、じゃああなたの親友さんが悪いのかというと、ぶっちゃけそれも違う気がする。

きっとあなたにも相手にも、それぞれ独立の「個」としての事情や思いがある。
ってなると誰が悪いとか、今回の件はそもそもそういうことじゃないように思うわけ。

けれど「田舎者」さん、あなたは今怒っているという事情もあって、「相手にはそもそも、自分に計り知れない相手の事情や気持ちがある」という現実を、どこか忘れてしまっている。

だからこそ「悪い子誰だ」という裁判ゲームに走っちゃっている気がするのよ。相手に有罪判決を突きつけたい一心でね。

なので今後あなたには、怒りが収まってからでいいから。
まず自分自身の願いのあり方というか、こころの輪郭をはっきりさせる作業を通じて、他人のこころの輪郭にも思いを馳せられるようになっていってほしい。

そして、自分と他者の境を明確に意識すること、これによって本当の意味で「スッキリして次に」いけるように、おのれを整えていってほしい。今回のコラムにあたしが込めた想いは、言語化すればそういう類のものだと思います。

自分は自分、他人は他人です。

そんな独立の個が、お互いまっすぐリスペクトしあえる関係性の先に、長く続くものとしての「友情」の名が花咲くのではないかしら。

今の親友さんとなのか、別の人となのかはわからないけれど。「田舎者」さんがいつか、そんな開花の瞬間を迎えられることを、雪解けを待つ北の大地に同じく生きる者として、切に祈っていますね。

ま・と・め♡

というわけで今回は、友情と裏切りと、なんてテーマに向きあってみました。

大人になると切々と実感させられますが、他人を大切にすることってとっても難しい。そして、同時にとっても大事。
チープなことを書いてしまっているように見えるかもしれませんが、これに頷かない人ってそんなに多くないはず。

あたし自身はというと、日々周囲の優しさにあぐらをかきがちなのですが。
読者の皆さんはもちろんのこと、自分に関わってくれているすべての方々を裏切ることのないような、真摯な生き方をしたいなぁなんて改めて思ったりしている昨今です。

ではでは今日はこの辺で。Sitakkeね〜!

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文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。

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