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帰宅すると、見知らぬ親子と号泣する娘。母親が理由を聞いても「言わないで」と『口止めしたワケ』

  • 2026.2.15

もし自宅の近くで小学生が泣いていたら、あなたは声をかけますか? 物騒な昨今、逆に自分が怪しまれてしまうのでは? でも心配だし……という葛藤をされることでしょう。今回は泣いている小学生に声をかけたら、思いもよらぬ結果に発展した、私のお客様のエピソードです。

泣いている女の子

ある日の帰宅時、マンションのエントランスで泣いている小学生の女の子と遭遇。鍵を忘れて家に入れないのかな? と思い声をかけたところ、「バレンタインチョコを渡したら振られた」と少女。その言葉を口にした瞬間、彼女は自分が振られたことを再確認したようで、さらに涙を流し始めました。

涙の理由

「ママは?」と尋ねても「今は家にいない」と。私は彼女が落ち着くまで一緒に過ごすことにしました。時刻はまだ15時、母親が帰宅するのは17時過ぎとのこと。30分もすれば泣き止むだろうと思っていましたが、1時間経っても涙は止まりません。

話を聞くと、年上の男子にチョコと共に告白したものの断られてしまったと。そしてどんな男子なのか尋ねるうちに、私は不安を覚えていったのです。

不安と誤解

彼女が挙げる特徴は「6年2組」「サッカーを習っている」「紺色のランドセル」「スポーツメーカーのスニーカー」「サッカーチームのキーホルダー」。それはまさしく私の息子の姿そのもの。まもなく16時半、息子が帰宅する時間。鉢合わせてしまうのではと焦り、「そろそろ行くね」と声をかけると、少女は再び涙をこぼし、一人にしておけない状況。

そうこうしているうちに息子が帰宅。少女は目を丸くした後、また泣き出す始末。私は思わず「この子のチョコ、断ったんだって?」と問い詰めると、息子は「え、違う」と返答。

困惑する私の前に少女の母親も帰宅。私が泣かせたと思ったのか、怪訝な視線を向けてきたのです。

告白の行方

事情を説明しようとすると少女が「言わないで!」と制止。私は「学校で嫌なことがあったようで、お母様が来るまで話し相手をしていました。〇号室に住む者で、息子は〇小学校6年2組に通っています」と伝えました。

母親が確認すると少女はうなずき、親子は一礼して帰宅。後で息子に聞くと、少女が告白したのは息子ではなく、隣に住む幼馴染だったのです。彼も同じく6年2組でサッカーを習い、紺色のランドセルに同じメーカーのスニーカー、同じキーホルダー。そして彼も息子と一緒に帰宅しており、息子の横にいたため、その彼を見て少女は泣き出したのでした。

私は少女を慰め、息子のせいかと焦り、母親には怪しまれ、最後に相手が別人だったと知り、疲れが一気にやってきたのを覚えています。疲れも感じたのですが、少女の純粋な恋心に触れ、久々に私自身も純粋な気持ちを思い出すことができた、バレンタインの思い出です。

【体験者:40代・女性パート勤務、回答時期:2026年2月】

※本記事は、執筆ライターが取材又は体験した実話です。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

EPライター:桜井ひなの
大学卒業後、金融機関に勤務した後は、結婚を機にアメリカに移住。ベビーシッター、ペットシッター、日本語講師、ワックス脱毛サロンなど主に接客領域で多用な仕事を経験。現地での出産・育児を経て現在は三児の母として育児に奮闘しながら、執筆活動を行う。海外での仕事、出産、育児の体験。様々な文化・価値観が交錯する米国での経験を糧に、今を生きる女性へのアドバイスとなる記事を執筆中。日本でもサロンに勤務しており、日々接客する中で情報リサーチ中。

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