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「たかが10分」いつも遅れて登園する親子 → 思わぬ『遅刻の代償』に「大したことじゃないと思ってた」

  • 2026.3.6

皆さんには、“遅刻”をしてしまった経験はありますか。事情があり多少遅れるのは仕方がないこともありますよね。しかしその遅刻がどんな影響を与えているかまでは、なかなか想像できていないのでは。今回は、筆者の友人で保育士として働くN菜が経験した、毎朝遅刻して登園してくる園児の保護者の意識が、ある事実を知ったことで大きく変わったエピソードをご紹介します。

画像: ftnews.jp
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毎朝遅刻してくる園児のママ

N菜は、保育士として働く30代の女性。子どもが好きで、責任感も強く、現場では頼られる存在です。そんなN菜には、ここ最近ずっと気がかりな家庭がありました。それが、2歳のY子ちゃんの家庭です。

Y子ちゃんのママは、ほぼ毎朝のように10分以上遅れて登園してきます。朝の準備の大変さは理解しつつも、「すみません」の一言も軽く、「延長してるわけじゃないんだから大丈夫ですよね?」と、どこか開き直った様子なのが、N菜としては気がかりでした。

保育園では、朝の自由遊びが終わったあとの活動が、日によって異なります。先月からは、来月に控えた発表会に向けて、朝の10分ほどを使い、簡単な踊りの練習をしていました。ところがY子ちゃんは、いつもその時間に間に合いません。その結果、振り付けをほとんど覚えておらず、みんなが楽しそうに体を動かす中で立ち尽くしてしまうことが増えていたのです。

発表会も近づいているため、事実を伝えることに

ある日、N菜は意を決してY子ちゃんのママに声をかけました。「お知らせをお渡ししていると思うのですが、実は、朝に発表会の踊りを練習しているんです。Y子ちゃん、どうしてもその時間に間に合わなくて、一人で立ち尽くしてしまうことが増えていて……」

それを聞いた瞬間「え! そんなこと、全然知りませんでした」と、Y子ちゃんのママの表情が変わりました。遅刻は大したことではないと思っていたY子ちゃんのママにとって、初めて知る事実だったのです。

親子で前向きに登園

それ以来、Y子ちゃんは登園時間に間に合うように。以前は余裕そうだったY子ちゃんのママの朝の表情も、今では「間に合ってよかった」と晴れやかな笑顔に変化しました。

数日後には、「家でも音楽かけて、遅れを取り戻すために練習してます」と話してくれ、発表会の練習にも参加できるようになり、Y子ちゃん自身も自信がついたように、笑顔が増えていきました。

この出来事は「遅刻=迷惑」ではなく、「時間の大切さ」を改めて感じさせるものでした。親に悪気はなくても、園での活動内容を具体的に知らないことで、子どもが戸惑ってしまうことがある。ほんの10分。その重みを知ったことで、人はちゃんと変われる。そう実感したエピソードでした。

【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年12月】

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

FTNコラムニスト:Miwa.S
事務員としてのキャリアを積みながら、ライター活動をスタート。持ち前の聞き上手を活かし、職場の同僚や友人などから、嫁姑・ママ友トラブルなどのリアルなエピソードを多数収集し、その声を中心にコラムを執筆。 新たなスキルを身につけ、読者に共感と気づきを届けたいという思いで、日々精力的に情報を発信している。栄養士の資格を活かして、食に関する記事を執筆することも。

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