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【実録】筋トレ×ランニングの極限へ!完走率99%…世界で50万人が熱狂する究極のレース『HYROX』を体験したら、そこは心地よい地獄だった

  • 2026.2.14

近年、フィットネス業界で新たなムーブメントが起きている。その名も「HYROX(ハイロックス)」。2017年にドイツで生まれ、瞬く間に世界中へと広がり、今や50万人以上が参加する巨大なフィットネスレースだ。日本でもその人気は急上昇中で、2026年1月30日~2月1日に大阪で開催された大会には、なんと3日間の合計で約8,000人ものエントリーが集まった。

1kmのランニングと8種類のワークアウトを交互に繰り返すという、シンプルながらも過酷なこの競技。しかし、その完走率は99%と驚異的に高く、「年齢や運動レベルに関わらず、誰もが挑戦できる」とも謳われている。果たして、その言葉は本当なのだろうか?ジムに週4回程度、バスケを週に1回程度している著者が、日本最大級のHYROXオフィシャルジムである「INSPA横浜」で、その実態を体験してきた。

HYROXとは?ランと筋トレを融合させた究極のフィットネスレース

HYROXは、有酸素運動であるランニングと、ファンクショナル(機能的)な動きを取り入れた8種類のワークアウトを組み合わせた、全く新しい形式のフィットネスレースだ。参加者は1kmのランニングを8回、その間に8種類の異なるワークアウトステーションをクリアしていく。合計で8kmのランニングと8つのワークアウトをこなすことで、持久力、筋力、そして精神力が総合的に試される。

特筆すべきは、その門戸の広さだ。16歳以上であれば誰でも参加可能で、特別な参加資格や時間制限はない。2名で協力して行儀を行う「ダブルス」や4名で行う「リレー」など種目も分けられており、個人のレベルに合わせて挑戦できるため、フィットネス初心者からプロのアスリートまで、幅広い層が同じ舞台で汗を流すことができる。世界中の人々を熱狂させるHYROXの最大の魅力と言えるだろう。

舞台はINSPA横浜。フィットネスとスパが混合する画期的なリゾート

今回、筆者がHYROX体験の地に選んだのは、横浜のウォーターフロント、コットンハーバーに位置する「INSPA横浜」。ここは、フィットネスジム、天然温泉、サウナ、岩盤浴などが融合した、まさに大人のための総合リゾートだ。そして何より、日本最大級のHYROXオフィシャルジムであり、専用エリア「ハイロックス365」を完備している。

一歩足を踏み入れると、広々とした空間にHYROXの8種目に対応した公式のマシンや器具がずらりと並ぶ。その光景は圧巻の一言。トレーニングへのモチベーションが自然と高まってくるのを感じる。ハイロックスのブース脇にはトレッドミルもあり、種目に挑戦したあとに走る環境も整っているので、しっかりと本番さながらのプログラムを作ることができるのもこの施設の醍醐味である。

藤田トレーナーとの出会い。丁寧な指導で初心者の不安を解消

今回の体験をサポートしてくれたのは、INSPA横浜のHYROX認定トレーナーである藤田さんだ。爽やかな笑顔と落ち着いた口調が印象的な藤田トレーナーは、まず筆者の運動経験や体力レベルを丁寧にヒアリング。その上で、「HYROXは決して楽な競技ではありませんが、正しいフォームとペース配分を意識すれば、誰でも必ず完走できます。今日はまず、各種目の動きを正確に覚えることから始めましょう」と、心強い言葉をかけてくれた。

私は見逃さなかった、藤田トレーナーの大腿四頭筋の発達を。多くの言葉を交わさなくても、様々なジム、大会にも観戦に行った私には分かりました。このHYROXというやつは相当過酷なやつということを藤田トレーナーの足で察知した。藤田トレーナーの声かけのもと、それぞれ8種目を実際に体験!

いざ、8種目体験!過酷さと楽しさが交錯する未知の領域へ

種目1:スキーエルゴ(1,000m)|初心者の難易度:★★★★★

「スキーのクロスカントリーのようにストックを使い前に進むイメージで行います。」と教えてくれた藤田トレーナー。この種目はレースの中でも1種目に行うもので、なるべく足への負担を減らすのがコツらしい。体全体で行うのも攻略法の一つであるが、それ以前に他の種目の足の負担がとても大きいのに加えて、種目以外にも7kmをこの種目後に行うのもあり、腕と肩などをうまく使って行うほうが良いとのこと。

実際に行うが、まだ楽しい。

もともとスキーも経験していたこともあり、感覚を掴むことはできた。しかし、大事なのはこの腕を動かす種目だけで1kmを行わなければいけないこと。

残りは7種目と7kmのラン。少し様子がおかしいことに気づいた。

種目2:スレッドプッシュ(50m)|初心者の難易度:★★★☆☆

重そうなソリを見て、不安が募る。藤田トレーナーのデモンストレーションでは、3点の力点を使い、脚の力でぐいぐいとスレッドを押し進める。その安定したフォームは、まるでラグビー選手のスクラムのようだ。「姿勢を低く!3点をしっかりと使いながら足全体で押す!」とアドバイスを受け、いざ挑戦。

想像を絶する重さ。一歩一歩がまるでコンクリートの壁を押しているかのよう。腰を落とし、脚の力で押し出す。進みはする、しかしこの時点で足の疲労を既に感じている。150kgの重さを初めて自分の体で押すことに挑戦したが、一応難なく押せることに喜びを感じたが、50mはやり過ぎだろと思わず声を出してしまった……。

種目3:スレッドプル(50m)|初心者の難易度:★★☆☆☆

「今度は引くのか」と、押したときの疲労がまだ足に残る中でまた重りを扱う種目に既に恐ろしさを感じていた。藤田トレーナーから端的に分かりやすくこの種目のやり方を説明していただいた。

実はこの種目にも規定はあり、約2m弱の範囲が決まっており、その範囲のみで重りを引くことができる。以下に綱を最大限に引いたあとに、次の動作を早く行うことができるかがやってみて思った感想だ。

実際にやってみると、重いスレッドをロープで引き寄せるのは、背中と腕の筋力を根こそぎ奪っていく。ロープが足元でまとまってしまうのでそれをいち早くどかす。姿勢も常に低いため、下半身に乳酸が溜まる。100kgを引くため背筋と腕が悲鳴を上げる。ここでも下半身トレをメインにしてなかった自分の甘さを痛感した。

種目4:バーピーブロードジャンプ(80m)|初心者の難易度:★★★★☆

バーピーとジャンプの組み合わせ。王道かつキツいトレーニングとしても有名な超王道な有酸素運動の一つ。藤田トレーナーの動きは、一つ一つの動作が正確で、無駄な力を使っていない。立ち上がりまでの動きもとてもキレイでどこかでとどまらない流動性を感じた。「しっかりと地面と胸をつけること、一つ一つの動作をしっかりと丁寧に行う」というアドバイスが心に響く。

予想通り、心臓が口から飛び出そうになるほどの高強度。バーピーで消耗し、ジャンプでさらに追い込まれる。リズムが崩れると一気に地獄へ。THE・全身運動。自分の体力のなさを呪うと同時に、常に種目の間には1km走るのかと、よりこのHYROXのキツさを煽る考えが頭をよぎる。

種目5:ローイング(1,000m)|初心者の難易度:★★★★☆

「座れる……、下半身はもう使わないのか……?」と思ったのも束の間。藤田トレーナーのローイングは、脚、背中、腕の連動が完璧で、マシンが滑らかに動く。「脚、背中、腕の順番を意識して。力任せに漕ぐのではなく、しっかりと伸ばしきり、最後に肩と背中の挙動をうまく使って引き切る」というアドバイスを受けて挑戦。

休憩どころではなかった。脚で蹴り出し、背中で引き、腕でフィニッシュするという一連の動作は、まさに全身運動の集大成。1,000mが果てしなく長い。座っているのに全身が疲れるという不思議な感覚。これもまた、奥が深い。

種目6:ファーマーズキャリー(200m)|初心者の難易度:★★★☆☆

重いケトルベルを持って歩くだけ?といたってシンプルだ。藤田トレーナーは、背筋をピンと伸ばし、胸を張り、まっすぐ前を見て歩く。
その姿勢の美しさは、まるでモデルのウォーキングのよう。「背筋を伸ばし、体幹を意識して。胸を張って、目線はまっすぐ前へ。前腕の疲労との戦いです。」という言葉に励まされる。

正直コレを一番舐めていたかもしれない。シンプルだが、故にきつい。重さがダイレクトに握力と前腕を襲う。200mという距離はあまりにも長すぎるのではないのか……?握力が限界を迎え、何度もケトルベルを落としそうになった。精神力が試される種目だ。

種目7:サンドバッグランジ(100m)|初心者の難易度:★★★☆☆

重い砂袋を担いでランジか……。下半身が心配だ。というより、もう下半身は結構ガクガクだ……。藤田トレーナーのランジは、膝がしっかりと床につくまで深く沈み込み、バランスが完璧。「深く、ゆっくりと。膝が床につくまで腰を落としましょう。バランスを崩さないように、体幹で支えて」というアドバイスを胸に、いざ挑戦。

スレッドプッシュ、ローイングなどで疲弊した脚に、追い打ちをかけるような強烈な負荷。一歩踏み出すごとに、太ももが悲鳴を上げる。
まさに地獄のランジ。しかし、これを乗り越えればゴールは近い、という希望が支えになった。

種目8:ウォールボール(100回)|初心者の難易度:★★☆☆☆

最後の種目、これが本当に一番辛かった……。藤田トレーナーのウォールボールは、スクワットの深さ、ボールを投げる精度、すべてが完璧。ターゲットの中心に毎回正確に当てる。「しっかりと膝を曲げて高さも上げてください!じゃないと審判からカウントもされないので注意が必要です!ですが、ここが山場です!」という励ましの声が力になる。

規定と高さが想像以上に高かった。スクワットでしゃがみ、立ち上がりながらボールを投げるという単純な動作の繰り返しが、残りの体力を、そして集中力を奪っていく、戻って来るボールをキャッチするのもままならず悔しかったが、終わりが近づいていることと喜びを感じた。

全てを終えて。そこには達成感と心地よい疲労が待っていた

8種目すべての体験を終えたとき、筆者の身体は正直、限界だった。しかし、不思議と心は晴れやかだった。藤田トレーナーの励ましを受けながら、自分の限界に挑戦し、それを乗り越えたという確かな達成感が、心地よい疲労感と共に全身を包み込んでいた。「過酷だけど、楽しい」。HYROXの魅力を、身をもって体感した瞬間だった。

トレーニングで火照った身体をクールダウンさせた後、お待ちかねの「ご褒美」タイムへ。INSPA横浜が誇る天然温泉に身を沈めると、「ふぅ……」と、思わず声が漏れる。疲労困憊の身体に、温泉の温かさがじんわりと染み渡っていく。露天風呂から望む横浜の夜景もまた、格別だ。

サウナで汗を流し、岩盤浴で身体の芯から温まる。これ以上ない贅沢なリカバリーだった。

今回体験したINSPA横浜では、HYROXの公式大会と同様のマシンや器具が使われているので本番さながらのトレーニングも可能になる点も良かった。今回は8kmのランは時間の都合上行っていないが、トレッドミルも備えてあるので本番と同じプログラムを組むこともできる。自分が次回行くときには、しっかりとランメニューを加えながら自分の限界に挑戦をしようと思う。

HYROXは、常に挑戦心を持たせてくれる最高のフィットネス!

今回の体験を通して、HYROXが単なるフィットネスではないことを確信した。

それは、自分の限界に挑戦し、それを乗り越えることで得られる達成感、そして仲間と分かち合う喜びを教えてくれる、
人生を豊かにするスパイスのような存在だ。

明確な目標があるからこそ、日々のトレーニングにも熱が入る。そして、その先には、最高の達成感と、また新しいモチベーションも出てくる。

藤田トレーナーの丁寧な指導があったからこそ、初心者の筆者でも8種目すべてをしっかり学び体験することができた。

もし、あなたが日々の生活に何か新しい刺激を求めているのなら、あるいは、自分の限界に挑戦してみたいと思うのなら、ぜひ一度、HYROXの世界に足を踏み入れてみてはいかがだろうか。そこにはきっと、まだ見ぬ新しい自分との出会いが待っているはずだ。

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