1. トップ
  2. 「予告で期待度が爆あがり」「すでに最高な予感」40年前に出版された“著書”が原作、クドカン脚本【新作映画】

「予告で期待度が爆あがり」「すでに最高な予感」40年前に出版された“著書”が原作、クドカン脚本【新作映画】

  • 2026.3.26

“インディーズ”や“ロック・フェス”、“オールスタンディング”。今では当たり前に使う、これらの言葉はいつ誕生したのか? わずか1年の間に起きた、ある“ムーブメント”がその原点となったことは、あまり知られていない。2026年3月27日から公開される『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、現代の音楽シーンに影響を与えたムーブメントを描出した青春映画だ。

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』

田口トモロヲは『バイプレイヤーズ』シリーズや、『ミッドナイトスワン』などに出演する俳優として有名だが、監督としても活躍しており、彼の監督作は俳優陣をも魅了している。そのうちの1本で、宮藤官九郎が脚本を担当した、2003年の映画『アイデン&ティティ』が大好きだという俳優たちが、田口監督の新作映画に集った。若葉竜也、吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗らだ。そして、『アイデン&ティティ』に主演した峯田和伸が、今回の『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』でも主人公を演じている。さらに、『アイデン&ティティ』組からは、脚本の宮藤をはじめ、中村獅童や大森南朋も参加している。

undefined
(C) 2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会
ストーリー
偶然ラジオから流れたセックス・ピストルズに衝き動かされたカメラマンのユーイチは、ロックミニコミ雑誌「ロッキンドール」に出会い、とあるライブハウスへと足を運ぶ。そこで出会ったボーカルのモモ率いるバンド「TOKAGE」のライブに衝撃を受け、無我夢中でシャッターを押した。そこは音楽もバンドも観客たちも何にも縛られない生のエネルギーに溢れた異空間だった。カメラマンとしてライブの撮影を依頼されたユーイチはモモたちと交流を重ねる。やがて彼らの音楽は瞬く間に若者たちを熱狂させ、日本のロック史を塗り替えていくのだが−。
出典:『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』公式サイト

SNSには「予告を見たら期待度が増した」「キャストの顔ぶれに期待値上がりまくり」「田口トモロヲさんが監督と知って観たくなった」「すでに最高な作品の予感」といった、期待のコメントが上がっている。

伝説的なムーブメント“東京ロッカーズ”

1978年、世界的に有名な英国のパンク・ロックバンド、セックス・ピストルズが解散した。その年、カメラマンになる夢に挫折したユーイチ(峯田和伸)は、“ロッキンドール”というミニコミ誌と出会ったことをきっかけに、新しい世界へと踏み出す。1人でミニコミ誌を作っているサチ(吉岡里帆)や、“TOKAGE”のボーカル・モモ(若葉竜也)と親しくなるユーイチ。ほかのバンドのDEEP(間宮祥太朗)や未知ヲ(仲野太賀)とも知り合ったユーイチは、“東京ロッカーズ”というパンク・ロック・ムーブメントに大きく関わっていく。

undefined
(C) 2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、1986年に初版が発売された地引雄一の著書『ストリート・キングダム』を基に、フィクションを織り交ぜて映画化。『ストリート・キングダム』は、1970年代から1980年代の東京のパンク・インディーズ・シーンを、地引が記録した本だ。ユーイチは地引をモデルとしており、彼以外のキャラクターも実在のミュージシャンがモデルとなっている。

1978年に巻き起こった“東京ロッカーズ”は、当時の若者たちが、自分たちの音楽を自分たちで創り、新たな道を切り開いたムーブメント。“D.I.Y.(Do It Yourself)”の精神で、音楽業界に風穴を開けることとなった。この時に生まれたのが、“インディーズ(自主制作)”というスタイルだ。

ライブは着席が常識だったが、“オールスタンディング”を導入。さらに、複数のバンドが集う“ロック・フェス”も、この頃に始まった。“東京ロッカーズ”は、わずか1年のムーブメントだったにもかかわらず、伝説的な出来事となり、後世に大きな影響を及ぼした。

映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、ユーイチの目を通して、当時の音楽業界の裏側などを知ることができる。“売れる楽曲”を求める大手レコード会社に対して、自分たちにとって最高の音楽しかやりたくないモモやDEEPたち。インディーズとメジャーのぶつかり合いや、純粋すぎるミュージシャンの葛藤などを、若葉をはじめとするキャスト陣が秀逸に体現している。

忠実に再現されたセットや小道具も必見

地引が撮影した数々の写真を基に、セットや小道具を忠実に再現していることに目を見張る。モデルとなった実在の人物たちの演奏場面を、キャストが鮮やかに表現しているのも見どころだ。仲野が演じている未知ヲのライブパフォーマンスは、ステージで全裸になり放尿するなど、かなり過激だが、これも実話が基になっている。仲野は現在、NHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』に主演しているが、本作の未知ヲ役はイメージが違いすぎるので、驚く人もいるかもしれない。仲野の演技の幅の広さは圧巻だ。

undefined
(C) 2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

田口は、公式サイトに以下のようなコメントを寄せている。

今日本はロック・フェス隆盛時代。しかしそれらの礎を築いたロッカーと仲間達の存在は知られていません。この真実の物語を伝えなくては死んでも死にきれない! 日本のパンク/ニューウェイヴ・ムーブメントを作った革命家達の魂の軌跡! そして出演者達の熱量を是非目撃してください!
出典:『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』公式サイト

田口の想いのこもった演出、宮藤らスタッフの情熱、キャストによる再現度の高い演技などによって、観る者の胸を熱くする『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』。当時を知らなくても、“革命家たちの魂”が伝わってくること請け合いの必見作だ。


※制作の裏側についてはプレス資料・公式サイトより引用

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』2026年3月27日(金)公開
出演:峯田和伸、若葉竜也、吉岡里帆、仲野太賀、間宮祥太朗、中島セナ、大森南朋、中村獅童
原作:地引雄一「ストリート・キングダム」
監督:田口トモロヲ 脚本:宮藤官九郎
企画製作・配給:ハピネットファントム・スタジオ
公式サイト:https://happinet-phantom.com/streetkingdom
(C) 2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

undefined
(C) 2026映画『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』製作委員会

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP