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アマプラ"独占配信"で再注目「不穏な空気がずっと」朝ドラ"活躍俳優"主演、ホラー映画大賞を受賞した傑作

  • 2026.6.5

本当に怖いホラー映画とは、何が映っているかわからない映像ではないだろうか。「不穏な空気がずっとあって良い」「すっごい怖い」「考察止まらない」そんな声がSNSに広がる映画がある。朝ドラ『ばけばけ』にも出演し、着実にキャリアを積み上げてきた実力派・杉田雷麟が主演を務めた『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』だ。ジャンプスケアに頼らない、じわじわと忍び寄る恐怖が特徴の本作は、この夏ひとりで観るには少々勇気のいる一本である。

一本のビデオテープが呼び覚ます恐怖

日本で唯一のホラージャンルに絞った一般公募フィルムコンペティション『第2回日本ホラー映画大賞』にて大賞を受賞した近藤亮太監督の同名短編映画を、主演に杉田雷麟、主要キャストに平井亜門、森田想、藤井隆を迎え長編映画化した作品だ。総合プロデューサーは『呪怨』シリーズで知られる清水崇。近藤監督はTVドラマ『イシナガキクエを探しています』の演出でも注目を集めた、ホラー界の新鋭だ。

弟が山で失踪した過去を持ち、人を探すボランティアをしている男性が、母から送られたビデオテープをきっかけに過去の記憶を辿ろうと弟が消えた山へ向かう。CGも特殊メイクもなく、ジャンプスケアも用いられない。粗く不明瞭な映像が、じわじわと底冷えするような恐怖へと観客を引き込んでいく。

朝ドラ俳優が体現する、感情を閉ざした男

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映画『青春ジャック 止められるか、俺たちを2』舞台挨拶 左から杉田雷麟、井上淳一監督 (C)SANKEI

映画『半世界』での『第41回ヨコハマ映画祭 最優秀新人賞』受賞以来、演技派として知られる杉田雷麟が本作で演じるのは、弟の失踪という傷を抱えながら日々をやり過ごす敬太だ。一見平凡な青年である敬太が、ビデオテープの記憶や山の秘密を探る中で、次第に心をかき乱されていく姿を静かに体現している。朝ドラ『ばけばけ』への出演で広く知られるようになった今、ホラー映画の主演俳優としての顔を持つ彼の振り幅に改めて驚かされる。

平井亜門、森田想、藤井隆といった個性派キャストも物語の異質さを際立たせ、ビデオテープが映し出す「映ってはいけないもの」の正体をめぐる考察がSNSで絶えない理由も納得の完成度だ。

2025年7月2日よりPrime Videoで見放題独占配信がスタートし、改めて注目を集めている本作。真夏の夜、電気を消して観るには最適な一本だ。「考察止まらない」という声が示す通り、観終わった後も頭から離れない余韻が待っている。


出典:『ミッシング・チャイルド・ビデオテープ』公式HP

ライター:山田あゆみ
Web媒体を中心に映画コラム、インタビュー記事執筆やオフィシャルライターとして活動。X:@AyumiSand

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