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アカデミー賞・新人俳優賞を受賞した47歳俳優「怖すぎて震えた」「インパクトがすごい」日曜劇場で“ドラマ初出演”後の活躍

  • 2026.3.28

3月13日に『第49回日本アカデミー賞授賞式』が開催された。そんな授賞式で注目を集めたひとりが『8番出口』で新人俳優賞を受賞した河内大和だ。

『8番出口』は同名ゲームを実写化。地下通路に迷い込んだある男性が、異変に見舞われながら8番出口を目指すホラー作品だ。二宮和也が主演を務める。河内は異変のひとつである「歩く男」を演じ、話題を呼んだ。授賞式では、「受賞者の中に自分がいることが最大の異変」と『8番出口』にちなんだコメントをしたのも印象的だった。そんな河内大和の魅力についてあらためて触れてみたい。

※以下本文には放送内容が含まれます。

『8番出口』で放つ異彩

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河内大和 (C)SANKEI

突如、地下通路から出られなくなってしまった「迷う男」(二宮和也)。通路内はいたってどこにでもある風景のように見えるが、何度か歩いているうちに迷う男は異変を感じる。そして、通路内の看板にはそこから抜け出すためのルールが書いてあった。

「異変がなければ進め」「異変を見つけたら引き返せ」

河内が演じるのは地下通路内に現れる「歩く男」だ。まっすぐ正面を向いて姿勢正しく歩く姿は異様。その姿は「歩く姿勢が美しい」「インパクトがすごい」とSNSでも声が上がるほど。だからこそ、この異変が成り立っているのかもしれない。危害を加えるわけでもなく、言葉を発するわけでもない。なのに、その姿がどこか不気味で恐れを抱かせ、目が離せなくなる不思議な魅力を感じる。

しかし、物語中盤では「歩く男」にフィーチャーしたシーンもある。そこでは人間味あふれる様子を表現。彼自身も感情を持つひとりの人間なわけだが、なぜ「歩く男」となっているのか。「歩く男」のバックボーンが描かれることで、「ただ歩いている姿」により不気味さが増す。その存在感に日本アカデミー賞新人俳優賞受賞も納得だ。

さまざまなドラマで広がる存在感

河内大和は1978年生まれの47歳。シェイクスピアカンパニー『G.GARAGE///』主宰を務めており舞台を中心に活動を続けていた。テレビドラマにはTBS日曜劇場『VIVANT』が初出演だ。

しかし、2026年1月期のドラマは『パンチドランク・ウーマン-脱獄まであと××日-』、『再会~Silent Truth~』、『DREAM STAGE』、『俺たちのバッドバーバーズ』の4本に加え、大河ドラマ『豊臣兄弟!』にも氏家直元役として出演。立て続けに作品へ登場し、その名を広げている。

中でも『パンチドランク・ウーマン-脱獄まであと××日-』ではほとんどセリフがないにも関わらず、独特の存在感を発揮している。それは『8番出口』にも通ずる部分ではあるが、今回は宗教団体の元教祖、さらには殺人罪で死刑が確定しているという役どころ。カリスマ性も伴う役だが、確かに近寄りがたいオーラを発しながらも、何か底知れぬものを感じさせる。その姿に「怖すぎて震えた」という声も上がっている。

気になる今後の出演

『8番出口』のイメージも強く、一癖ある役が多いように感じられるが、今後はどんな役どころを演じるのかも興味深い。バラエティなどで見せる姿はニコニコととても朗らか。日本アカデミー賞の授賞式コメントでは、笑いを取りつつ、芝居に真摯に向き合う姿を見せていた。

2026年1月期だけでも教祖、記者など幅広い役を演じてきたが、今後はどんな人物を見せてくれるのか。河内が役をどう“料理”するのかーーその変化を見守るのも、ひとつの楽しみになりそうだ。


ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。