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【NHK大河ドラマ】史上“初”の題材を取り扱った傑作「役作りすごい」「努力家」話題となった制作陣の徹底した“こだわり”

  • 2026.5.23

2024年に放送された第63作大河ドラマ『光る君へ』。“文学を描く大河”という新たな地平を切り開いた本作では、“書く”シーンが物語の核となっている。主人公の紫式部を演じる吉高由里子さんは、実生活では左利きでありながら、右手で筆を持つ演技に挑戦。ドラマ内で、右手で筆を走らせる自然な演技はSNSで絶賛された。

※以下本文には放送内容が含まれます。

“書く”シーンへのこだわり

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吉高由里子 (C)SANKEI

平安時代の貴族社会を舞台に、世界最古の長編小説『源氏物語』を書いた紫式部(吉高由里子)の人生を描いた、第63作大河ドラマ『光る君へ』。合戦や英雄譚をテーマとしていた従来の大河ドラマとは一線を画し、人の感情や言葉、そして“書くこと”をテーマに据えた異色の作品だったが、人間模様や和歌に込められた想いなどを丁寧に描き出し、“文学を描く大河”という新たな地平を切り開いた。
本作では『源氏物語』だけでなく、『枕草子』、『御堂関白記』、『小右記』など平安時代を代表する作品が登場する。紫式部と藤原道長(柄本佑)が交わす和歌や漢詩のやり取りも見どころで、平安時代ならではの雅や知性を感じさせる印象的なシーンだった。

『光る君へ』という作品を象徴するのが、“書く”シーン。主人公の紫式部は、代筆業をしていた少女時代から『源氏物語』を執筆するまで、作品を通して常に書き続けていた。
紫式部を演じた吉高由里子さんは実生活では左利きでありながら、ドラマでは右手で筆を扱う演技に挑戦。撮影の半年ほど前から練習を始め、指導は3時間に及ぶこともあったという。吉高さん自身が「もう左手で筆を持つのは無理」と話すほど、右手で筆を走らせる自然な演技はSNSでも話題になり、「役作りすごい」「努力家」「さすがプロ」との賞賛の声が溢れた。また最後の書道シーンを撮り終えた際は、クランクアップよりも泣いたとの裏話も。

リアリティの追求

“書く”シーンへのこだわりは徹底されており、道長や藤原行成(渡辺大知)、藤原実資(秋山竜次)の執筆シーンも、実際に書道指導を受けた上で演じられた。
中でも道長の字は、国宝『御堂関白記』に記された自筆にならい、リアルな字面を追求したそう。大小バラバラ、しかし堂々としていて人間味溢れる道長の字を、書道指導を担当した書道家・根本知さんは“道長フォント”と呼んでいるのだとか。SNSでも「愛すべき道長フォント」「癖になる字」「味があって好き」と評判だった。

文学を描いた初の大河ドラマとして、“書く”シーンに徹底的なこだわりを貫いた『光る君へ』。視聴者からは「『書』も見どころだった」「細部まで楽しませてくれた」との感想が多く寄せられた。


出典:NHK 大河ドラマ『光る君へ』人物録一覧

参考資料:NHK公式 大河ドラマ『光る君へ』 "本物"の平安を届ける/書道指導・根本知
婦人公論.jp 吉高由里子『光る君へ』左利きだけど、右手で書を訓練、乗馬にも挑戦、母親役も…。『源氏物語』の誕生の瞬間の描写が好きです
美術展ナビ 【光る君へ】書道指導・根本知さんに聞く 「吉高さんの見事な筆さばきは努力の賜物」 「『春はあけぼの』は責任重大でした」

ライター:あいな
関西在住のフリーライター。主にエンタメや保育についての記事を執筆。読書、ドラマ、アイドル好き。日々育児に奮闘中。

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