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【NHK大河ドラマ】最終回後も続く“視聴者”の願い「続編が見たい」「スピンオフを作って」想像力を掻き立てた“描かない演出”

  • 2026.5.21

2024年の1月7日から12月15日まで放送された大河ドラマ『光る君へ』。平安時代を舞台に、『源氏物語』の作者・紫式部の生涯を描いた。紫式部を演じたのは吉高由里子だ。

紫式部と藤原道長を中心に描く平安の時代

貧しい下級貴族の娘として生まれたまひろ(吉高由里子)。そんなまひろが出会ったのは藤原道長(柄本佑)。最初は互いの本当の身分を知らずに惹かれ合うが、幼い頃に母を手にかけた男が道長の兄であったこと、そして何より身分の違いからふたりの道が交わることはなかった。

変化が生まれたのは道長が権力争いに勝ち抜き、朝廷の最高権力者へと上り詰めたころ。まひろは別の男性と結婚し、娘も生まれたが、夫に先立たれていた。二度と交わらないと思われていたふたりだったが、まひろの文才を見込み、道長は宮中へ上がることを説得。道長の娘で中宮・彰子(見上愛)に仕えるようになる。ここでまひろが手掛けたのが『源氏物語』である。『源氏物語』は彰子の閉ざしていた心を開くきっかけとなり、自身の想いをまひろに言葉にするように。やがて、一条天皇(塩野瑛久)へ想いを告げ、寵愛を受けるようになる。彰子の信頼も受け、まひろの女房としての立場も確固たるものになっていくが、『源氏物語』を書き終えたまひろは女房を辞す。

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吉高由里子 (C)SANKEI

朝廷での権力争いが展開される傍らで描かれていたのがまひろと道長の恋の行方だ。夫婦になることもなく、まひろが道長の妾になることもなく、ただ心は常に繋がっている。そんなふたりの関係が色濃く描かれた、その関係性は「ソウルメイト」とも視聴者から言われるほど。

象徴されるのはまひろと道長の関係性だが、『光る君へ』ではキャラクター同士の関係性が濃密に描かれていた。ライバルだと言われることが多いまひろと清少納言(ファーストサマーウイカ)の友情も見どころのひとつであったし、一条天皇と定子(高畑充希)、一条天皇と彰子、それぞれの夫婦の関係性も注目が集まった。

見えないところも見たいと期待させる濃いキャラクターたち

まひろと道長の関係性は描かれきったが、やはりほかの人物たちの関係性についてはもっと見たい、と思うのは当然のこと。それだけ、それぞれの人間性、関係性が魅力的であったからこそ、ということではないだろうか。また、物語の中には余白があった。あの人物がどのような生活を送っていたのか、あの人とあの人の関係の匂わせはあるけれど実際のところは……?など想像させられる場面が多くあった。そうなると実際に観てみたいと思ってしまうのは自然な流れではないだろうか。

中にはまひろが書いた『源氏物語』を映像化してほしい、という声も。「続編が見たい」「スピンオフを作ってくれませんか」という声も定期的にSNSでは上がっている。今後、続編やスピンオフが制作されることはあるのだろうか。

行方はどうあれ、「制作されるかも?」と期待し続けることもまた作品の楽しみ方のひとつでもあるし、作品が愛され続けている証拠のひとつとも言えるだろう。


出典:NHK 大河ドラマ『光る君へ』人物録一覧

ライター:ふくだりょうこ(Fukuda Ryoko)
うさぎと暮らすライター。シナリオやインタビュー、コラム、エッセイなどを中心に執筆。小説とお酒と音楽とドラマがあればだいたいご機嫌。

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