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TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期、フェルンとシュタルクの“距離の変化”は? 市ノ瀬加那&小林千晃が本音を語る

  • 2026.2.7
アニメ『葬送のフリーレン』第2期インタビューより(左から)小林千晃、市ノ瀬加那 クランクイン! 写真:吉野庫之介 width=
アニメ『葬送のフリーレン』第2期インタビューより(左から)小林千晃、市ノ瀬加那 クランクイン! 写真:吉野庫之介

静かに進む旅の中で、たしかに積み重なっていく感情がある。第1期の放送後、世代を超えて多くの人に届いた『葬送のフリーレン』。続く第2期では、フリーレン・フェルン・シュタルクの“3人の旅”がより濃密に描かれていく。そんな物語の核心に寄り添う市ノ瀬加那と小林千晃に、第2期を迎えた今の気持ち、忘れられないシーン、そして互いのキャラクターの距離感の“変化”について話を聞いた。

【写真】市ノ瀬加那&小林千晃、インタビュー撮り下ろしカット(9枚)

■続く“3人の旅”と胸に残る名シーン

――第2期放送を迎えた今の心境を教えてください。

市ノ瀬:第1期の放送が終わったあと、本当にいろんな方から声をかけていただいたんです。別の現場のスタッフさんや役者の皆さんはもちろん、普段アニメをあまり見ないいとこの子どもにまで『葬送のフリーレン』という作品が届いていて、「こんなにも多くの方に愛されて、応援されている作品なんだ」と実感しました。

そして今回、第2期を迎えるにあたっては、楽しみな気持ちと、ドキドキする気持ちが混ざり合っていて……いろんな感情を抱えながら収録に臨みました。

第2期は、フリーレン・フェルン・シュタルクの“3人の旅”が軸になっていて、ゆったりとした時間の流れや日常の会話を楽しんでいただける描写がたくさんあります。見どころしかないと言っていいほど、本当に心に刺さる瞬間ばかりなので、きっと皆さんに楽しんでいただけると思います。

小林:僕はやっぱり、「嬉しい」という気持ちがすごく大きいですね。シュタルクをもう一度演じられるという喜びもありますし、ゲーム収録などでひとりで演じる機会はあったものの、また種崎敦美さん(※「崎」は立つ崎)や市ノ瀬さんと一緒に収録できる。その意味での“シュタルクを演じられる嬉しさ”も大きかったです。

そして何より、いち『葬送のフリーレン』ファンとして、第2期がどんな展開になっていくのか、どんな映像が紡がれていくのかが純粋に楽しみでした。いただいた台本の一つひとつを噛みしめながら臨めることが、ワクワクとドキドキにつながっていて……。そんな気持ちで第2期を迎えました。

――第1期を振り返り、特に印象に残っているエピソードは?

市ノ瀬:第3話のフェルンの誕生日に、フリーレンが髪飾りを贈ってくれる回が、ずっと大好きなんです。両親を亡くし、ハイターに拾われて育ったフェルンは、これまで大切なものを失い続けてきた子でした。そんな彼女がフリーレンからプレゼントを受け取る。その出来事自体が、とても特別で温かい瞬間だったように思います。

フリーレンは「私はフェルンのこと何も分からない」と言っていましたが、分からないからこそ必死に考えて、悩んで、向き合おうとしてくれた。その姿にはたしかな愛があって、胸がぎゅっとなるような愛おしさを覚えました。

小林:僕は、第15話のフェルンとシュタルクのダンスシーンがすごく印象に残っています。2人のやり取りが微笑ましいのはもちろん、アニメとしての“絵の見せ方”や“構図”が本当に素晴らしくて、思わず唸りました。

あのシーンは、僕らは一切声を入れていないので、純粋にアニメーションだけの魅力が際立っているんです。「声がなくてもこんなにも心を動かされるんだ」と、改めてこの作品のすごさを感じました。そして、フェルンとシュタルクの名シーンとして、僕自身とても大好きな場面です。

■第2期で見えるフェルンとシュタルクの新たな温度

――フェルンとシュタルク、2人の関係をどのように捉えていますか?

市ノ瀬:改めて第1期や原作を見返してみると、「フェルンってこんなに鋭くシュタルクに言っていたんだ」と気付くシーンがたくさんあるんです。出会ったばかりの頃には、かなりズバッとした言葉もあったりして。でも、関係性が少しずつ築かれていくにつれて、柔らかな部分も見えるようになっていく。

第2期は、第1期よりも日常のシーンにフォーカスしたエピソードが多いので、フェルンとシュタルクのやり取りの“温度”が、よりあたたかくなっている実感があります。お互いの言葉の裏にある優しさや距離の近さが、自然とにじみ出ている気がしますね。

小林:そうですね。一方で、“距離が近くなっている”からこそ生まれる難しさみたいなものも感じます。以前は、何気ないやり取りや遠慮のない言葉がいい意味でコミュニケーションになっていたのに、関係が深まるにつれて、言葉をかけるときに少し考えてしまう瞬間が出てくる。距離は近いのに、不思議と会話が止まるような時間が生まれることもあるんですよね。

でもそれって、現実でもよくあることで。口数が少なくても気まずいわけじゃない、むしろ心地いい沈黙だったりする。そういう“リアルに存在する距離感”が絶妙に描かれていて、むずがゆくて、でも愛おしい……そんなシーンが増えた印象があります。

――フリーレンを含めた3人の関係で見ると、家族のように見えたりもして。

小林:そうなんですよね。3人は命を預け合う仲間でもあって、一言では説明しきれない関係。家族のようでもあり、戦友のようでもある。その根本はこの先もきっと変わらないと思うんです。だからこそ、曖昧さの中にある距離感もこの2人らしさだと思います。複雑だけれど尊い。そんな関係性だと感じています。

――先日放送された第3話と第4話ではファン待望のフェルンとシュタルクのデート回も描かれましたが、アフレコで印象的だったことはありますか?

市ノ瀬:特に印象的だったのは、フェルンが「私、明日暇なんですけど。構ってください」と、シュタルクに言えるようになっていたことです。そんなふうに言える関係になったんだな、という目線でも楽しめました(笑)。

デート前の準備シーンも本当に可愛らしくて。服選びに悩みながらフリーレンに「どっちがいいと思いますか?」と相談したり、前髪を丁寧に整えたり……。毎日会っている相手なのに、デートとなると一生懸命おしゃれをする。その一つひとつが“等身大の女の子”らしくて、とても愛らしいので、ぜひ見ていただきたいです。

小林:デートのくだりは、シュタルクの成長もよく見えるシーンでしたね。フェルンの行きたい場所をちゃんとリサーチして、彼女のために行動している。でも、ふとした瞬間に不器用な本音が出てしまうところが、いかにもシュタルクらしい。

演じている側としては「あ、今のはマイナスポイントだな……!」って心の中でツッコミを入れたくなるんですけど(笑)、フェルンは怒るでも呆れるでもなく、自然に受け止めてくれる。その包容力に、2人の関係の深さを感じました。お互いの“全部”を知ったうえで、そのままを受け入れ合える。そんな関係性が築けていることが、本当に尊くて素敵だなと思います。

(取材・文・写真:吉野庫之介)

TVアニメ『葬送のフリーレン』第2期は、日本テレビ系全国30局ネット「FRIDAY ANIME NIGHT」枠にて、毎週金曜よる11時から放送。

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