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【クリスマスローズQ&A】初心者には地植えと鉢植え、どちらがおすすめ? 原種系とハイブリッド種、どちらが育てやすい?

  • 2026.1.31

【クリスマスローズQ&A】初心者には地植えと鉢植え、どちらがおすすめ? 原種系とハイブリッド種、どちらが育てやすい?

「憧れはあるけれど、育て方がわからない」という声も多いクリスマスローズ。でも実際に育ててみると、ポイントだけおさえれば育てやすい多年草ということがわかります。ここでは「若泉ファーム」の若泉克志さんから栽培のコツを教えていただきます。今回はよくあるギモンにお答えいただきました。

うまく育てれば何年でも楽しめる花

年明けから徐々にクリスマスローズの開花株の販売が始まります。一般的な草花と違ってクリスマスローズはやや高価である分、特に園芸初心者の方は“高嶺の花”と思われることが多いようです。また「管理方法がわからず枯らしてしまった」という話もよく聞きます。しかしながら、クリスマスローズは本来弱い植物ではありません。多年草ですし、うまく育てれば10年でもそれ以上にも長く楽しめる秀逸な花です。ぜひ栽培のコツをつかんで、楽しんでいただきたいと思います。

私の農場ではシーズンになると苗の直売もしていますので、お客さまから直接、多くの質問を受けます。そのほとんどが栽培についての悩みで、「土は何を使えばいいですか」、「どんな鉢を選べばよいのかわからない」、「日陰に植えればよいですか」などです。

今回は、はじめてクリスマスローズを育てる方にもわかりやすいように、また、地植えできるスペースがない方のことも考えて、管理方法についてお話しします。近年の気候変動もあり、栽培のポイントも変わってきています。私の体験や検証から得た栽培のコツを、ぜひまねして生かしていただけたらと思います。

ギモン① はじめて育てるなら地植えと鉢植えどちらがおすすめ?

植えるスペースがあるのでしたら、地植えにすることをおすすめします。鉢植えは置き場所の移動ができるというメリットがありますが、多くの方が悩まれている「水やり」に関しては、地植えにしてしまったほうが管理は楽です。特に近年、暑さが厳しくなっている夏場の水やりにはコツが必要なため、鉢植えだと夏に株を弱らせてしまう方も多いようです。

ギモン② 地植えにするときは落葉樹の下でないと植えられない?

冬から春にかけて日がよく当たり、夏場は木陰になる落葉樹の下がクリスマスローズの植え場所として最適といわれます。しかし今の日本の住宅事情では、落葉樹の下に植えるのは難しいもの。必ずしも落葉樹でなくても、夏の強い日光を遮ることができれば、マツやツバキなどの常緑樹の下に植えても問題ありません。

ギモン③ 原種系とハイブリッド種、育てやすいのはどちら?

原種はもともとある野生のもの、ハイブリッド種は人間がそれらの交配を繰り返して作り出したものです。原種系は育てにくいというイメージもあるようですが、どちらも育て方自体に大きな変わりはありません。ただ、ハイブリッド種は短期間で促成栽培されている苗もあるため、開花株で購入した翌年は花芽がつきにくくなる場合があります。

ギモン④ 鉢の種類が多くて選び方がわからない

私がおすすめしているのは、ホームセンターなどで購入できるプラスチック製の鉢です。ただし、鉢底の中心部分が高くなっているタイプを選びます。鉢底の中心部分にも周囲の溝にも穴があいているため、水はけがよいのです。側面にスリットが入っているタイプの鉢は底から水が抜けにくく、根腐れや軟腐病の原因にもなるのでおすすめしていないです。

ギモン⑤ 購入した開花株は必ず植えかえる?

室内用シクラメンなど、購入した鉢のまま楽しむ花もありますが、クリスマスローズは植えかえが必要です。苗をポットから出してみると、かなり根が回っているはずです。植えかえをせず土も足りていないこの状態のままにしておくと、いずれ根腐れを起こして株が弱ってしまうことになります。花が終わる3月ごろに、地植えにするか鉢に植えかえましょう。

監修、撮影/若泉克志(若泉ファーム)
撮影/柴田和宣(主婦の友社)、今井秀治

※この記事は『園芸ガイド』2026年冬号の記事を、WEB用に再編集したものです。

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