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90歳・現役医師の食生活がすごかった! タンパク質は肉で摂取! パンにはバターを40gも!?

  • 2026.1.28

90歳・現役医師の食生活がすごかった! タンパク質は肉で摂取! パンにはバターを40gも!?

57歳のとき、更年期障害に苦しむ女性たちを救いたいと、ホルモン補充療法のクリニックを開業した村崎芙蓉子さん。87歳からは、骨と筋肉と気力を支える新たなホルモン治療を開始。自らも実践するリアルな健康長寿法を聞いた。

お話を伺ったのは
村崎芙蓉子さん(90歳)医師

むらさき・ふよこ●1935年東京生まれ。
循環器内科医。東京女子医科大学卒業。
92年に57歳で「女性成人病クリニック」開業。日本の女性ホルモン補充療法の先駆者で、男性ホルモン補充療法も提唱している。
「女性ホルモンで骨を支え、男性ホルモンで筋力と気力を補って日々の活力を維持しています」

家事の手は抜いても減塩の手は抜かない

猛暑の中、家と駅との間を歩くのがつらかった村崎さんは、駅近のマンションを探し、今はそこに住んでいる。

「マンションに移ったときに『もう料理は卒業します』と夫に宣言しました。今まで十分やってきましたから。ガスコンロは使わないと決め、ガス台に金属の板をのせて、その上に台所用品を置いています。温めは卓上のIHコンロと電子レンジとトースターで。作るのは、せいぜいクリームシチューとかポトフとかスープ、煮魚、焼肉の類。クリニックの近くのデパ地下でおいしそうなお総菜があれば嬉々として買って帰ります」

でも、それをそのままでは食べないのが村崎さん流。

「市販のものは大体が塩辛いんです。試しにハンバーグにたっぷりかかっているソースをお湯で流してみたのね。それでもお肉のほうにしっかり味がついていました。夫は『ソースがうまいんだから、俺のは洗うなよ』と言うので、あらかた捨てた残りを上にかぶせ、偽装して出してます(笑)」

閉経期に女性は高血圧になりやすく、村崎さんも50代の頃からの減塩習慣を今も続けているという。

「煮魚を作るときはめんつゆを規定量の半分くらいに薄めて、その代わりお酒とみりんと砂糖を多めにして味を調整します。インスタントラーメンの添付の粉末スープは5分の1くらい。梅干しは友人に塩分5%で特別に作ってもらっています。まったく違和感はありません。おいしいですよ。減塩は慣れですね」

筋肉のもととなるタンパク質を意識して

筋肉のためにもタンパク質は意識してとっているという。

「タンパク質は体重50キロなら50グラム、体重60キロなら60グラムと、アバウトですがそれくらいとればいいかな。私は腎臓の負担を考えて40グラムに。きちんと量るわけではなく勘ですが。今はたくさん食べられなくなったので、むしろ一生懸命食べているという感じです」

タンパク質は何からとることが多いのか聞いてみた。

「夫婦そろって肉派で、豚しゃぶが大好物です。鍋物には野菜をたくさん入れます。今の季節ならきのことか春菊、それに豆腐もね。バラ肉の脂身は多いほどうれしいし、すき焼きのときも牛脂を必ずつけてもらいます。いい脂は甘くておいしいですから」

本来は「食ったー!」と満足できる豪快な食べ方が好き。

「昔は200グラムのステーキをぺろりでしたが、今は夫と半分ずつをようやく食べる感じ。夫がおろしてくれる大根おろしはステーキに欠かせません」

最近は豆乳にハマっている。

「以前は牛乳に粉末のプロテインを足したりしていましたが、最近は豆乳。大塚食品の『スゴイダイズ』をネットで買って、毎朝、飲んでいます。濃くて甘くてとてもおいしいの」

村崎さんには朝の「ドリンク3点セット」がある。

「朝はできるだけ水分をとりたいので、3分の1に薄めたスポーツドリンクをカップ1杯に、たまに夫のドリンク剤を1本もらって加えることも。それに豆乳と野菜ジュース。実は野菜嫌いで、レタスもキュウリも最近は味が薄いし、トマトも昔の味を知っているから、わざわざ食べる気になれず、ジュースで補っている感じです。あとは前の晩のお総菜の残りとご飯120グラム。パンのときはバターをたっぷり。雪印の10グラムに切れているものを4個のせます」

肉の脂身やバターなどの脂質が好物というのは意外だが……。

「体が脂でカロリーを補おうとしているのかもね(笑)」

村崎さんの健康習慣

モーニングルーティーン「ドリンク3点セット」

①規定量の3分の1の粉末をとかしたスポーツドリンク…200ml
②豆乳…100ml
③野菜ジュース…50ml

「読書で徹夜」は禁止。睡眠は骨に重要

村崎さんは昔から、興味をもったものに徹底的にのめり込むタイプ。エジプトや嵐の大野智くんに夢中だった時期もある。

「好きになると全力で知りたくなっちゃうのね。今、熱中しているものは……特にないですね。日々、生きるので精いっぱい(笑)」

とはいえ、読書への熱は変わらない。

「それがなくなったら100歳まで長生きしてもつまらない。最近も完徹して読んで、寝ないで仕事に行ったことが2回」

90歳でそれは驚異的だ。

「でも、深く反省しました。寝ている間に骨も筋肉もできるのに何ということをしたんだ、と。それ以降、徹夜は禁止。骨のためには睡眠もとても大切なんです」

今、夢中なのはデボラ・クロンビーという作家のミステリー。

「先日も一冊読み終わって、次を読み始めて……とりあえず寝なきゃと4時に寝ました。私にとって午前4時は就寝時間だったり、目が覚める時間だったり。一体、どっちなんだ?というミステリー(笑)」

ホルモンを賢く使って骨と筋肉をキープ

人生100年時代に「骨と筋肉」の維持は大きな課題だ。

「毎年、激しい気温の変化で自律神経が失調し、ちゃんと歩ける日もあれば、立っていることすらできない日も。ふらふらの日が続くと、もう一生このままかと情けなくなるけど、猛暑が去り、自律神経が整うと、普通にスタスタ歩ける日が続きます」

一度衰えた骨や筋肉を元に戻すのは大変だ。

「人の心身は今のところ100歳仕様に追いついていない。女性ホルモンも男性ホルモンも足りない状態で生きていくのが大変な人もいる」と村崎さん。

「女性ホルモンの力でつらい更年期を乗り切った私は、これからの人生、男性ホルモンに助けてもらえたらと考えています。女性ホルモンで骨を支え、男性ホルモンで筋力や気力を補う。まだまだ未知の領域ですが、自分も含め、超高齢社会を生きる私たちが最期まで自分の足で歩いて、充実した人生を生きるために、もうちょっと頑張ります」

撮影/神ノ川智早
取材・文/依田邦代

※この記事は「ゆうゆう」2026年2月号(主婦の友社)の記事を、WEB掲載のために再編集したものです。

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