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「車の衝突と変わらない」シーズン中盤に悲惨な事故。スキー場で“知らなかった”では済まされない「10の鉄則」

  • 2026.2.17
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

今シーズンのスキー場は、各地で積雪量が多く、雪質も良好だといわれています。ふかふかのパウダースノーを求めて、ゲレンデへ足を運んだ人も多いのではないでしょうか。

ところが今回、痛ましい事故のニュースが…。群馬県片品村のスキー場で、男性スキーヤーがスノーボーダーと衝突し亡くなる事故が発生しました。スノーボーダーの男性も重傷を負ったと報じられており、雪の上では誰もが安心できるわけではない現実が浮き彫りになっています。

楽しいはずのウィンタースポーツが一瞬で悲劇に変わってしまう、そんなリスクを改めて考えてみましょう。

スキー場で守るべき「10のルール」

スキー場では、安全で楽しい時間を過ごすために、国際スキー連盟(FIS)が定める「10のルール」が広く取り入れられています。これらはスキーヤー・スノーボーダー双方が守るべき大切なマナーです。

滑走ルートの選択:前の人に危険が及ばないコースを選んで滑る

前に他のスキーヤーやスノーボーダーが滑っているときは、彼らに優先権があります。後ろを滑る人は、前を滑っている人が自由に動けるように、十分な距離を保ちましょう。

追い越し:追い越すときは前の人に近づきすぎない

追い越すときは、追い越そうとしている人がその責任を持ちます。追い越される人の不意の動きも考慮したうえで、十分な距離をとって追い越すようにしましょう。

合流と滑り出し:合流や滑り出すときはまわりをよく確認する

合流や滑り始め、いったん止まってからまた滑り出すときには、かならず自分の目で周囲を確認し、他の人と衝突事故が起こらないように注意しましょう。

コース内での停止:コースの途中で立ち止まってはいけない

やむを得ない場合を除き、コースの幅が狭くなっているところや視界が悪くなっているところでは、立ち止まらないで、コースを他の人のためにすみやかに空けましょう。

このほか、他のスノーボーダーやスキーヤーに思いやりの心を持つことや、コース内の掲示・標識等の注意を守るといったルールがあり、日本スノーボード協会や全国スキー安全対策協議会などが「ルールを守って安全で楽しいスポーツを!」と呼びかけています。

「人と衝突」も一定数発生… データで見るスキー場の事故

全国スキー安全対策協議会がまとめた「2024/2025シーズンスキー場傷害報告書 2025(令和7)年2月1日~2月28日」では、スキー・スノーボード中の事故についてさまざまなデータが公開されています。

事故の原因は「自分で転倒」がスキーは80.9%、スノーボードは81.9%と最も多いものの、「人と衝突」はスキーが14.1%、スノーボードが12.6%と、他者とぶつかってしまう事故も一定数起きているということです。

また、受傷者のうち約7割が、医療機関で治療が必要な「中等症」以上のケガを負っているといいます。

安全装備はファッションではない…「ヘルメット」の重要性

さらに、事故の際に「頭を強く打った疑い」とされた割合は、スキーで10.2%、スノーボードで14.5%にのぼっています。

スキー場での大きなケガの一つが、こうした頭部損傷です。転倒や他者との衝突によって頭を強く打つと、頭部そのものの損傷だけでなく、神経機能に深刻なダメージを及ぼす頸髄損傷のリスクも伴います。

こうしたリスクから頭を守るために有効なのが、ヘルメットの着用です。報告書では、ヘルメットの着用率がスキーで62.3%、スノーボードで43.7%と、いずれも過去10年間で最高を更新したとのことです。

一方で、欧米での着用率は約8割に達しており、それに比べるとまだまだ低い水準といえます。

思いやりと安全最優先でゲレンデを楽しもう

今回の事故を受けてSNS上では、「本当に痛ましい事故」「人同士がぶつかって亡くなるなんて、どれだけの衝撃だったんだろう」「ゲレンデでも車の衝突事故と変わらない危険がある」と、スキー場での事故に驚きを隠せない声が多く見られました。また、「ものすごいスピードで滑る人もたまに見かける」「周りの人をもっと気にして滑ってほしい」といった体験談を寄せる人もいました。

スキーやスノーボードは冬の醍醐味ですが、ほんの一瞬の油断が大きな事故につながることがあります。他者との衝突や大ケガを防ぐためには、基本ルールの徹底と安全装備の着用が欠かせません。

ゲレンデを訪れるすべての人が、互いに気遣い、楽しみながら安全に滑ることを心がけましょう。


参考:
ルールを守って安全で楽しいスポーツを!(全国スキー安全対策協議会)
安全とマナーについて(日本スノーボード協会)
スキー場からのお願い(日本鋼索交通協会)
2024/2025シーズン スキー場傷害報告書(全国スキー安全対策協議会)


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