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「普通に滑っている…」外国人客らの“NG行為”にスキー場が悲痛な警告…“異例の事態”に「怖い」「伝わっていないのでは」

  • 2026.2.10
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

冬のレジャーとして人気のスキーやスノーボード。パウダースノーを求めてスキー場へ向かう人も多い季節ですが、その一方で、スキー場の「管理区域外」を滑走したことによる遭難事故が全国各地で相次いでいます。

こうした状況を受け、新潟県妙高市や長野県などの自治体は、命に関わる危険行為として注意喚起を強めています。

「少しコースを外れただけ」「慣れているから大丈夫」―そんな油断が、大きな事故につながることもあります。自分や家族、友人の身を守るために、改めて知っておきたいルールを心得ておきましょう。

相次ぐ遭難事故…「管理区域外」が問題に

今シーズン、スキー場の管理区域外(バックカントリー)を滑走した利用者が遭難する事故が各地で報じられています。

新潟県妙高市では2月3日、外国人グループなど7人が、新潟県と富山県の防災ヘリに救助されました。新潟県内では南魚沼市で死亡事故につながったケースも確認されています。さらに、1月には北海道の富良野スキー場周辺で外国人7人が遭難するなど、同様の事故が相次いでいます。

いずれも、スキー場の管理区域外を、スキーやスノーボードで滑っていたということです。

多発する事故を受けて、妙高市の公式サイトでは「スキー場管理区域外(バックカントリー)滑走に係るお知らせ」を掲載。管理区域外で滑走による雪崩が発生したことを報告し、「バックカントリーは雪崩、滑落、立木衝突、道迷いなど重大な人身事故につながる危険なエリア」と指摘しています。

あわせて、立入禁止区域への侵入を固く禁じるとともに、管理区域外での捜索・救助については関係機関が定める実費が請求されることなどを、英語表記も交えて周知しています。

このほか長野県は、外国人のスキーヤーに「啓発ステッカー」を配布し、装備の確認や登山計画書の提出を呼びかけるなど、バックカントリースキーによる遭難防止の対策を行っています。

自治体やスキー場が定める「命を守るための共通ルール」

多くの自治体やスキー場では、利用者の安全を守るために独自のルールを設けています。

たとえば、長野県の野沢温泉スキー場では、管理区域外へ出るためのゲート管理を徹底しています。公式サイトや現地の掲示板で、スキー場区域から離れる際は、自身の責任でアクセスポイントの扉を通過し、通過後は必ず扉を閉じるよう案内。また、境界線の規制ロープを潜る行為を禁止しています。

ただし、区域外コースを滑走する際は、事故や遭難が発生してもスキー場のパトロールが救助には行かないこと、一切責任を負わないこと、といった注意事項の記載とともに、「死亡する可能性があります」との警告も。

北海道ニセコ町でも、スキー場外の事故防止のために同様の規則があり、いずれも、ルール遵守を強く求めています。

スキー場や自治体ごとに決まりは異なるため、滑走前に公式サイトや現地の掲示で必ず確認することが重要です。

“危険の軽視”が招くこと

SNSでは、「立入禁止なのに普通に滑っている人を見かけた」「コース外に出るのが当たり前の雰囲気になっているのが怖い」といった不安の声が多く見られます。一方で、「外国人観光客が多くてルールが伝わっていないのでは」「危険を伴うことをもっと周知すべき」という指摘もあり、情報発信の在り方を問う声も上がっています。

事故が起きれば、救助にあたる人の命も危険にさらされ、地域の医療・消防体制にも大きな負担がかかります。危険行為は決して許されるものではありませんが、大切なのは誰かを責めることではなく、同じ事故を繰り返さないことです。

「少しだけなら」「みんなやっているから」ではなく、決められたルールを守ることが、結果的に自分自身と周囲の命を守ることにつながります。楽しい冬の思い出を悲劇に変えないためにも、今一度行動を見直したいところです。


参考:
【妙高市スキー場協議会】スキー場管理区域外(バックカントリー)滑走に係るお知らせ(新潟県妙高市)
訪日外国人のバックカントリー等による遭難を防ぐ!(長野県)
スキー場区域外へアクセスする皆様へ(野沢温泉スキー場)
ニセコルール/NISEKO RULES 2025-2026(北海道ニセコ町)


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