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「民家の庭先で排泄」観光客が暴走…10年続いた「桜まつり」“異例の決断”に「残念です」「マナー違反ひどすぎる」

  • 2026.2.9
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出典元:PIXTA(画像はイメージです)

春の訪れを告げる桜の便りは、毎年どこか心を明るくしてくれます。そんな中、山梨県富士吉田市が発表した“異例の決断”が注目を集めています。

人気の桜イベント「新倉山浅間公園桜まつり」を、2026年は開催しないというものです。

背景にあるのは、いま各地で問題となっている「オーバーツーリズム」です。

観光名所の裏で起きていた深刻なマナー違反

新倉山浅間公園は、富士山と忠霊塔(五重塔)を一望できる絶景スポットとして、海外の観光客からも人気を集めています。公園内には約650本の桜が植えられており、春には「新倉山浅間公園桜まつり」が開催され、例年多くの花見客でにぎわってきました。

しかし近年、来園者の急増に伴い、周辺地域では深刻な問題が相次いでいました。報道によると、トイレを借りるために一般民家のドアを無断で開けたり、敷地内へ無断で立ち入ったりする行為が確認されていたといいます。

さらに、民家の庭先での排泄行為や、それを注意した住民に対して騒ぎ立てるなど、住民の生活を直接脅かす行為もあったとのことです。

市長コメントににじむ“守りたかったもの”

このような状況を受け、富士吉田市は「桜まつり」という名称を廃止し、イベントとしての位置づけを取りやめることを発表しました。これは、過度な集客を招く構造そのものを見直す決断でもあります。

今後については、周辺への警備員の配置、交通整理、臨時駐車場や仮設トイレの設置などの安全対策は継続して実施するということです。

堀内茂市長は、コメントの中で、「富士吉田市にとって、富士山は単なる観光資源ではなく、私たちの生活そのものです。しかし今、その美しい景色の裏側で、市民の皆様の静かな暮らしが脅かされている現実に、私は強い危機感を抱いています。まずは市民の皆様の生活環境と尊厳を守り抜く。そのために、10年続いた『桜まつり』という看板を下ろす決断をいたしました」と明かしました。

合わせて、今回の決断は「富士吉田市が真に持続可能な、質の高い観光都市へと生まれ変わるための転換」であるとともに、「今後は適切な仕組みを構築し、住民の暮らしと観光が共存できる環境づくりを目指していく」と話しています。

「仕方ない」「残念」…さまざまな声 オーバーツーリズムの難しさ

この発表を受け、SNSでは多くの反応が寄せられています。

「マナー違反はひどすぎる。住民のためには仕方ない」「安全を優先した判断だと思う」「賛成。もっと対策してほしい」と理解を示す声がある一方で、「毎年楽しみにしていたので残念」「イベントがなくなるのは寂しい」といった声も見られます。

また、「あの場所の桜は本当に美しい」「富士山と桜の景色は日本の宝だと思う」と、景観そのものを改めて評価するコメントも多く投稿されています。

観光は、地域の魅力を伝える大切な機会である一方、ルールと配慮があってこそ成り立つものです。人気スポットを訪れる一人ひとりの行動が、知らないうちに地域の負担になっていないか…観光を楽しむ側にも、静かに問いを投げかけています。


参考:
新倉山浅間公園桜まつりを開催しないことに決定(山梨県富士吉田市)


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