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意外と読めない「如月」。なんと読む?→気になる正解は…!【難読漢字】

  • 2026.2.13

カレンダーは、日付を知るための便利なツールです。そして、そこには1月から12月までの数字が当たり前のように並んでいます。

ですが、私たちが普段目にしているこのようなカレンダーは、実は明治6年(1873年)から使用されるようになったということをご存じですか?それ以前に使われていたのは「和風月名(わふうげつめい)」と呼ばれる和風の呼び名で、「月の異名(いみょう)」とも言われます。1月から12月まで、それぞれの季節に由来する名が付けられているので、現在でも時候の挨拶などで使われることがあります。

今回は、その中から「如月」という難読漢字をご紹介します。さて、この漢字は何月のことを指しているのでしょうか。みなさんは正しく読むことができますか?

問題:「如月」はなんと読む?

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衣を更に重ね着する季節

「如月」の正しい読み方は「きさらぎ」で、「陰暦2月の異名」を意味します。

その由来は諸説ありますが、寒さの厳しいこの時期に「衣を更に重ね着する」というのが有力と言われています。そのため、もともとは「衣更着(きさらぎ)」と表記していたようです。

実は「如月」という漢字は中国の月の異名でもあり、その場合には「にょげつ」と読まれることがあります。中国最古の字書とされる『爾雅(じが)』には「二月を如となす」という記述があり、冬の終わりとともに、春先に向けて草木や生き物が動き出す季節を表しています。

「太陽暦」と「太陰太陽暦」

そもそも、なぜ「和風月名」というものが存在するのでしょうか。そこには「暦」が大きく関係しています。

現在の日本で用いられている暦は「グレゴリオ暦」と呼ばれ、地球が太陽の周りを回る周期を元にして作られた「太陽暦」の一種です。これは明治6年から使用されるようになった暦ですが、それ以前は「太陰太陽暦」を用いていました。月の満ち欠けを基本にしながら太陽の運行を考えて修正を加え、季節とのずれを少なくした暦で、「陰暦」「旧暦」とも呼ばれます。そして、この暦の季節感に合わせて作られたのが「和風月名」なのです。

現在の季節とは1~2ヶ月ほどのずれが生じてしまうので、私たちが日常で用いる機会はなかなかありません。しかし、それぞれの季節に合わせた情緒深い由来を持つので、風化させることなく大切にしていきたい言葉のひとつです。



参考文献: 大辞林、新明解国語辞典



文(編集):そこさん
元国語科教員。一文字でたくさんの意味を持つ漢字に魅了され、大学では中国文学を専攻し、漢詩について研究。とても身近なのに、意外と深くは知らない漢字。読むだけでちょっと賢くなれる、そんな豆知識をお届けします!