1. トップ
  2. 恋愛
  3. 【婚活】20代の頃はモテモテだったのに…半年で30人とお見合いしても“結婚できない”40歳女性の《致命的な勘違い》

【婚活】20代の頃はモテモテだったのに…半年で30人とお見合いしても“結婚できない”40歳女性の《致命的な勘違い》

  • 2026.1.18
結婚をなかなか決められない人の共通点とは…
結婚をなかなか決められない人の共通点とは…

近年、婚活市場は、大きな様変わりをしました。AIによる高精度なマッチング、婚活アプリの普及、増え続ける結婚相談所など、いくらでも結婚相手を選べる環境が整ったのです。

無数の相手を選べるというのは、一見すると結婚しやすい時代なったように思えるのですが、無数の選択肢は、「もっと良い相手がいるのではないか」という考えも生みます。「もっと、もっと」と欲張る気持ちが、結婚の決断そのものをしにくくさせているのです。

結婚相談所を運営する筆者が、今の時代、この決められない迷路からどうしたら抜け出せるのかを、解説します。

20代での理想は30代では通用しなくなる

えつこさん(40歳・仮名)は、まさに結婚を決められない人でした。半年前の入会面談で彼女はこう切り出したのです。

「婚活アプリでは300人くらいに会いました。でも、決めきれなくて…」

えつこさんには、学生時代にモデルの仕事をかじっていたという華やかな経歴があります。ただ大きな仕事には恵まれず、卒業後は今の会社に就職をしましたが、20代の頃は、コンパなどの集まりに行くと、男性たちの目をひく存在でした。

誘われることも多く、告白されることも珍しくありませんでした。彼女自身も、「いつかは結婚したい」「その気になれば、いつでも相手は見つかる」と、どこかで楽観視していました。

ですから、男性に声をかけられて付き合うようになっても、

「この人で、本当にいいのだろうか」

「もっと条件のいい人が現れるかもしれない」

そう考えていた自分が、確かにいました。

29歳から2年間交際した会社員の男性にプロポーズを受けたものの、ごく平均的だった彼の年収が気になり、最後の一歩を踏み出すことができませんでした。結局、その申し出を先送りしたことで、男性から振られてしまいました。

しかし、その時、心はダメージを受けませんでした。どこかで、「彼を断っても、もっと条件のいい相手が現れるはずだ」と考えていたからです。

ところが、そこから少しずつ景色が変わり始めました。気が付けば5年が過ぎ、35歳を超えた頃から、合コンに誘われる機会は目に見えて減り、周囲の既婚率は一気に高まっていきました。

慌てて無料の婚活アプリにも登録したものの、申し込んでくる男性たちの条件は、どうにも自分の中で折り合いがつかないものばかり。過去の栄光が手放せずにいました。

そこで彼女は、「今度こそ本気で結婚相手を探そう」と、40歳を目前にして結婚相談所の門をたたきました。

しかし、そこでも、これまでとは異なる現実が待っていました。年収、年齢、家族構成、価値観…。条件というフィルターを通した出会いは合理的である一方で、20代の頃、特別な努力をしなくても自然と集まってきた男性たちに比べて、明らかに条件が劣るのです。

それでも彼女は前向きでした。

「数を見ていけば、いずれ納得できる相手に出会えるはずだ」

そう考え、積極的にお見合いを重ね、半年で30人と会いました。

ところが、選択肢が増えれば増えるほど、決断はかえって難しくなっていきます。

「この人より、次に会う人の方が良いかもしれない」

「条件は悪くないけれど、どうしても見た目が好みではない」

そうした迷いを抱えながらも、「いつか、私が本当に結婚してもいいと思える相手に出会えるはずだ」と信じ、彼女は今もお見合いを果敢に続けています。

過去の失敗が踏み出す一歩を難しくする

たかしさん(55歳・仮名)は、50代前半で離婚を経験しました。離婚のきっかけは、妻から告げられた「家庭を顧みないあなたには、もう愛情が持てない」という言葉でした。

一方でたかしさん自身は、家族の生活を支えるために懸命に働いてきたという思いが強く、「家族のために仕事に打ち込んできた」という自負を抱いていました。

最終的に離婚は裁判へともつれ込み、財産分与の結果、分譲マンションは元妻がそのまま住み続けることになりました。預貯金は折半、年金についても分割が決まりました。救いだったのは、子どもたちがすでに独立しており、養育費の負担が生じなかった点でした。

住まいと財産の半分を失った現実は、決して小さなものではありませんでした。現在の収入は安定しているものの、減った預金残高を前に、老後への不安が頭をもたげるようになったのです。

さらに、一人で過ごす日々は次第に味気なく感じられ、これから先の人生を考えたとき、「共に時間を重ねていけるパートナーがほしい」という思いが強まっていきました。

こうして彼は、再婚を視野に入れ、婚活に踏み出すことを決めたのです。

ところが、婚活市場に足を踏み入れたたかしさんを待っていたのは、想像以上にシビアな現実でした。

年収は安定しており、社会的信用もある。離婚歴はあるものの、子どもは独立していて養育費の負担もない。条件だけを見れば、決して不利な立場ではありません。

しかし、再婚を希望する50代男性として市場に立った瞬間、彼は「選ぶ側」から「選ばれる側」へと立場が変わっていることを痛感します。

年齢、資産状況、離婚理由。プロフィール上の一つ一つが、相手から慎重に精査される。一方で、たかしさん自身もまた、「今度こそ失敗したくない」という思いから、相手に求める条件を無意識のうちに厳しくしていきました。

「もっと若い人の方がいいのではないか」

「再婚なら、生活を支え合える人でないと不安だ」

そう考えるほど、候補は狭まり、決断のハードルは上がっていきます。

これは、彼個人の優柔不断さの問題ではありません。

離婚によって一度、住まいと財産を失った経験があるからこそ、「選択を誤ること」への恐怖が、決断を鈍らせているのです。

婚活市場には、こうした人が少なくありません。過去に大きな代償を払った人ほど、次の一歩を踏み出すことが難しくなる。選択肢が多い時代であるにもかかわらず、人はむしろ決められなくなっているのです。

たかしさんもまた、その構造の中で立ち止まっている一人でした。

「決められない時代」に結婚を決めるということ

近年の婚活市場は、AIによる高精度なマッチングや婚活アプリの普及、結婚相談所の増加によって、かつてないほど「選べる時代」になりました。

一見すると結婚しやすくなったように見えますが、現場ではむしろ「決められない人」が増えています。選択肢が無数にあることで、「もっと良い相手がいるのではないか」という思考が生まれ、結婚の決断そのものが先送りされてしまうのです。

えつこさんは、まさにその典型でした。婚活アプリで300人近くに会い、結婚相談所でも半年で30人とお見合いをしましたが、最後まで決めきれませんでした。

条件は悪くない、けれど「次の人の方が良いかもしれない」という迷いが常につきまとっていたのです。

一方、たかしさんは、離婚で大きな代償を払った経験から、「もう失敗したくない」という思いが強く、相手に求める条件を厳しくしてしまいました。その結果、選択肢は狭まり、やはり決断できない状態に陥っていました。

2人に共通しているのは、優柔不断さではありません。問題は、婚活での結婚を「一番いい条件を探す作業」だと捉えてしまっている点にあります。

しかし、結婚とは本来、「正解」を探すことではなく、自分で腹落ちできる選択をすることです。条件を積み上げても、不安やリスクを完全に消すことはできません。

結婚を決められる人たちは、「もっと良い可能性があるかもしれない」という未来を、どこかで手放しています。全てを満たす相手を探すのではなく、「この人となら、不完全さを抱えたままでも、前に進める」という視点で相手を見ているのです。

なぜ不完全でも進めるか。相手の人柄の良さや考え方や価値観の一致を見つけて、そこを信頼し、相手を愛したからです。

何かを選ぶということは、同時に他の可能性を捨てる覚悟を持つことでもあります。

だからこそ、婚活は、出会いの数を増やすことではありません。なぜ決められないのか、何を恐れているのか、何を手放せていないのかを自身で言語化し、意思決定を支えることにあるのです。

仲人・ライター 鎌田れい

元記事で読む
の記事をもっとみる