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シニアだけじゃない!【尿漏れ】は日本女性の2人に1人!? ピンチのときに使える一手とは?

  • 2026.3.19

シニアだけじゃない!【尿漏れ】は日本女性の2人に1人!? ピンチのときに使える一手とは?

ゆうゆう世代に多い、頻尿や尿漏れなどのトラブル。「外出するのが怖い!」と悩む人も少なくないようです。でも、あきらめないで! しっかりケアして、改善を目指しましょう。

お話を伺ったのは
関口由紀さん 女性医療クリニックLUNAグループ理事長

女性泌尿器科専門医。医学博士。
中高年女性の骨盤底・血管・骨・筋肉の総合的な維持管理を提唱し、生涯にわたるヘルスケアを実践。
閉経前と後それぞれの女性を対象にするクリニックを主宰。
監修本に『「トイレが近い」人のお助けBOOK』他。

多くの人が尿トラブルに悩んでる!

尿漏れの経験あり

P&Gが2019年に実施した「日本女性 20代から60代40,000人に聞く、UI(尿もれ)実態大規模調査」では2人に1人が尿漏れを経験。年代を問わず起こるよう。

頻尿だと思う?

クラシエ薬品が50~70代の男女600名に実施した「尿トラブルに関する意識調査」(2023年)では、4割以上が頻尿の自覚が。夜、尿意で起きる人は60代で6割以上。

ゆうゆう世代なら頻尿・尿漏れはあって当たり前!

「くしゃみをした瞬間、まさかのチョイ漏れ」「出先で突然の尿意に襲われトイレに駆け込んだら、長蛇の列。間に合わずにショーツがびっしょりになってしまった」「トイレに行ってもおしっこが残っている感じがして、スッキリしない」……。女性泌尿器科専門医·関口由紀さんの診察室には、こうした尿にまつわるトラブルに悩んで来る人が多いという。

「『自分だけではないか』と人知れず落ち込む方が多いのですが、上のグラフにもあるように実は若年層も含め多くの女性が体験していること。特に、閉経する50代以降は、そうした悩みはあって当たり前なのです」

なかでも多い頻尿や尿漏れは、不安から気持ちがふさぎがちになり、お出かけがおっくうになったり、外出を控えるようになったり、毎日が楽しめなくなってしまう。

「適切な対処をせず、頻尿·尿漏れをそのまま放置していると、頻度が増してしまいます。でも、原因を知り、それに応じたセルフケアを続ければ、ほとんどが改善できるのです。毎日をアクティブに過ごすためにも、早め早めにケアを!」

外出が怖い! どうしてトイレが近くなるの?

「トイレが近すぎる!」「夜中に何度も尿意で目が覚めてしまう」のはなぜ? ゆうゆう世代を悩ます頻尿の原因と対処法とは?

頻尿の原因は「多飲多尿」かも

若年層の頻尿は多くの場合、生まれつき骨盤底(筋肉や靭帯でできたプレート)が弱い人が、妊娠·出産によって骨盤底筋がゆるむことで発生する。それが40代では、骨盤底の筋肉量が減少。さらに閉経後は、女性ホルモンの急激な減少で皮膚や皮下組織、筋膜などのハリや弾力がなくなり、尿道のしまりが悪くなってしまう。年齢を重ねるほど、「体質」「出産」「筋肉量」「閉経」という4つの因子が二重、三重に重なって、トイレが近くなるのだ。

「ただ、実は多いのが水分のとりすぎによる『多飲多尿』。食事に含まれる以外の水分摂取は夏場は2ℓ前後、冬場は1ℓを目安に。コーヒーやお茶などカフェインが多く含まれる飲み物には利尿作用があるので飲みすぎないようにしましょう」

トイレの頻度は、日中は1日3~7回、夜間は1回以下が正常範囲。飲み物に気をつけてもそれ以上ある場合は「過活動膀胱」が疑われる。これは脳と膀胱の連携エラーが原因。本人の意思と関係なく、膀胱が勝手に収縮する状態で、尿がたまっていないのにトイレに頻繁に行きたくなったり、急に我慢できない強い尿意を感じたりする。

「軽い過活動膀胱の場合は、膀胱トレーニングや骨盤底筋トレーニングを続けるとかなり改善します。市販薬もありますし、クリニックでは膀胱にボトックス注射を打つ治療法も。気になる人は相談してみてください」

「トイレ!」と思ったら5分の膀胱トレーニングを!

早め早めにトイレに行くのは、膀胱を甘やかすことになるのでNG。尿意を感じたら、腟と肛門を引き締めて5分間我慢を。これを1日数回行えば、少量の尿がたまったくらいでは異常反射が起きにくくなる。5分から始めて10分、20分と目標を延ばしていって。

「間に合わない!」ピンチのときの一手

「漏れそう!」と思ったら、人目につかない家の中なら着衣の上から尿道の出口を押さえるのが最も簡単。外出先の場合は、その場でしゃがむ、あるいは椅子に座っているときなら姿勢を正すかサッと脚を組んでみよう。また、楽しいことを思い浮かべたり、その場を離れて気分を切り替えるのも有効だ。これらは同時に、腟と肛門をキュッと締めて行うのがコツ。

イラスト/こさかいずみ

※この記事は「ゆうゆう」2026年4月号(主婦の友社)の内容をWEB掲載のために再編集しています。

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