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【2026フレグランストレンド】次に流行る香りのキーワード5

  • 2026.1.13
@commodity / @loreworld / @27_87

間違いなく“フレグランスの年”だった2025年。ビューティ業界で最も急成長したといわれるこの分野は、今なおその勢いを止める気配がない。実のところ、2026年には数千もの新作ローンチが控えており、より独創的な香りのコンビネーションが私たちを待ち受けている。では、今後一体どんな香りがトレンドになるのだろうか?

3人のフレグランスの専門家によれば、2026年のトレンドを象徴する言葉は「再発見」。「フレグランス アライアンス ネットワーク」の創設者で香水エキスパートのグスタボ・ロメロ氏は、「過去のものと思われた香りやアイデアが形を変えて再び現れ、私たちの嗅覚を捉えて離さないでしょう」と語る。

想像してみてほしい。これまでにないグルマンノート、色気を演出するフルーツ、お気に入りのカフェを思わせる香り……。2026年のファッションシーンを彩る5つのフレグランストレンドをチェックして、“イット”な香りをまとってみては?

From COSMOPOLITAN US

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新時代のグルマン

「甘い香りは苦手」という人も、この新しい潮流には心惹かれるかもしれない。要するに、“バニラ一強”の時代は終わりを告げようとしているのだ。「甘さはもはや最終的な着地点ではありません」とロメロ氏は指摘する。

「食べ物にインスパイアされたノートは、煮詰めたり、焦がしたり、あるいは熟成されたような印象を与え、多くの場合、苦味やアルコール、ドライな質感によるエッジが効いています。グルマンの要素は、単に“心地よさ”を与えるのではなく、香りの骨格をなす“構造的なもの”へと進化しているのです」

期待したいのは、ミルキー、ナッツ、ビター、さらにはセイボリー系(塩味)ノートの台頭。調香師のクリスティーナ・クリスティ氏は、「これらのアコードは、おいしく、抗いがたい魅力を放つシグネチャーを生み出す新しい手法です」と語る。ミルキーなノートは、柔らかくクリーミーなテクスチャーや、温かいハグのようなニュアンスのある甘さを得て、2025年に大きな人気を博した。「フラー(Phlur)」の“Heavy Cream”や「エリス ブルックリン」の“Vanilla Milk”が切り拓いた道を、2026年のフレグランスがさらに進化させていくはずだ。

アーモンド、ピスタチオ、ヘーゼルナッツといったナッツのノートも、グルマンの世界を刺激的なものにしている。「これらはテクスチャー、温かみ、リッチさを加え、フレグランスに奥深さをもたらします」とクリスティ氏。

筆者の経験上、ナッツには特定の香りの官能性を高める不思議な力がある。「トム フォード ビューティ」の“バニラ セックス”に含まれるビターアーモンドのアコードは刺激的なオーラを放ち、「ペンハリガン」の“フォーチュイタス フィンリー”は、スパイス、ピスタチオ、タバコのブレンドが催眠術のような効果を生み出している。

そして、忘れてはならないのがお酒のノートの参入。ラム酒に浸したようなドラマチックで贅沢なアロマ、滑らかなウイスキー、そして、バニラ界隈における2026年のメインストリームとなりそうな、バーボンバニラの香りに要注目だ。このトレンドが気になるなら、「キリアン」の“エンジェルズ シェア パラディ”をチェックしてみて。

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より深く、陶酔感のあるリアルなフルーツ

フルーツの香りは、よりジューシーに、よりダークに、そして本能に訴えかけるものへと進化。フルーツがメインの香りをまとうことは、まるで本物の果実をかじるような体験になりそう。「2026年に出会うフルーティなフレグランスは、非常にテクスチャーが豊かで、とてもリアル。満ち足りたジューシーさと多面性を持つでしょう」とクリスティ氏は説明する。

また、プラム、パッションフルーツ、ザクロ、さらにはバナナといった力強いフルーツのアコードが、トップノートとしてだけでなく、フレグランスのハートやベースに据えられることが一般的になりそうだ。

「フルーツのノートは、きらめいてすぐに消え去る、単なるオープニングではもはやありません」とロメロ氏。

「より意図的で、触れられそうなほどリアルになります。熟れすぎていたり、あるいはもっとシャープになっていたり、極端な表現になるでしょう。心地よさはありつつも、一筋縄ではいかない――少しの抵抗感を伴う喜び、といったところです」

ロメロ氏とクリスティ氏が共にこのトレンドの筆頭として挙げるのが、「メゾン クリヴェリ」の“ウード マラクージャ”だ。「この香りにおけるパッションフルーツは、酸味が強く、トロピカルで、ほとんど傷みかけているような、極限にまで高められた状態。それがウッドとウードによって抑制され、愛らしさではなく緊張感を生んでいます」とロメロ氏。

人工的ではないバナナの香水を想像するのは難しいかもしれないが、「27 87」の“ハクナ マタタ”をひと嗅ぎすれば、木から直接もぎ取ったバナナそのものだと感じられるはず。一方「コモディティ(Commodity)」の“Ice(d)”は、マンゴーへの新しいアプローチ。実際に凍らせたマンゴーのノートを使用し、スペアミントとユーカリが雪景色のような冷涼感を加え、トロピカルな香りにひんやりとしたツイストを効かせている。

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刺激的なカフェイン

2025年、完璧なコーヒーの香りを探していた人もいるかもしれないが、理想の出会いはもうすぐそこ。クリスティ氏によれば、2026年のフレグランスは非常に“カフェイン強め”になるという。具体的には、抹茶、カモミール、ほうじ茶、マテ茶、そしてエスプレッソのノートに注目したい。

「SNSによって盛り上がったスペシャルティ・ティーやドリンク文化の台頭が、これらのアロマをメインストリームに押し上げました。ティーノートはグルマンの領域を広げ、安らぎを与えつつ、フレグランスに新しい種類の温かみとニュアンスのある複雑さを加えます」

特にティー(お茶)の香りへの熱狂は、遠く離れた場所への旅情を求める人々の心理によって加速していると、香料サプライヤー「DSMフィルメニッヒ」のシニアマーケティングマネージャー、ジュリア・ブオナンノ=ゴデック氏は説明する。

「フレグランスの構成は、中東、中国、インドといった地域からますますインスピレーションを得ており、エキゾチックな茶葉やスパイスが世界のスポットライトを浴びています」

もしあなたが抹茶フリークなら、「カヤリ(Kayali)」の“Freedom Musk Matcha”や「オブヴィアス」の“ミルクマッチャ”に恋するはず。濃いコーヒーがお好みなら、「レッダ(Ledda)」の“8 Cafe Josephine”や「イヴ・サンローラン」の“ブラック OP”が、きっとあなたを目覚めさせてくれるだろう。

fotomem / Getty Images

ソフトなインパクト

強烈すぎるフレグランスに悩まされた経験はないだろうか? 幸いなことに、2026年にはよりソフトでパーソナルな香りがカムバックするようだ。ただし、ひとひねり効いているのがポイント。ウード、ドライウッド、ディープムスク、アンバーといった、本来は強烈なノートを含みつつも、構成を変えることで柔らかな印象に仕上がっているのだ。

「これらはこれまでのような大声で主張するベースノートではなく、より静かで親密な構造を持っています。肌に寄り添い、宣言するのではなく、その人の生活になじむ香りです」「それらは、大胆なアイデアを圧倒的ではなく、意図的に感じさせる土台を作るのです」とロメロ氏は語る。

「リバティ(LBTY.)」の“Ianthe Oud”はこのトレンドの好例。ウード、レザー、パチョリを、スミレやミモザのような繊細なフローラル、そしてひとさじのベルガモットと美しくブレンドしたユニークな香りだ。同様に、「ロア(Lore)」の“Somewhere But Nowhere”は重厚なウッディ系でありながら、ブラックティーとバニラを加えることで神秘的な雰囲気を醸し出し、肌の上に柔らかく留まる。

強く圧倒的な香りの時代は終わり、これからはより穏やかなものが主役に。新時代の新作ラッシュをお楽しみに。

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すべての人のためのウッディ

ブオナンノ=ゴデック氏は、2026年にはウッディノートがあらゆる場所にあふれるだろうと予測する――それもメンズのコロンだけに限らない。「人々がウッディな香りに惹かれるのは、それがナチュラルで自信に満ち、落ち着きを感じさせるからです」「肌馴染みが良く、美しく香りが移り変わり、“クワイエット・ラグジュアリー”なムードを放ちます」と彼女は言う。つまり、リッチで洗練された雰囲気をまといたければ、ウッディフレグランスをひと吹きしてみるのがおすすめというわけ。

ウッディノートは極めて多様だ。例えば、サンダルウッドは柔らかくクリーミーで心地よく、肌に近く寄り添ってくれる。一方で、ベチバーはスモーキーに傾き、パチョリは土のような豊かさを持つ。シダーは広大な森のような爽快な香りだ。

木の種類にかかわらず、ウッディな香りはリッチで存在感があり、夜の外出や特別な日に最適。おすすめのひとつは「ダンシング(Dancing)」の“Scorched Woods”。ベチバー、シダー、サンダルウッド、パチョリがくすぶるようなブレンドに、ダークラムとシュガーが甘く酔いしれるようなムードを添えている。「ジョー マローン ロンドン」の“イングリッシュ オーク & ヘーゼルナッツ”は、シダーとオークにヘーゼルナッツのアクセントを効かせた、洗練を感じさせる一品だ。

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