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スマホが使えなくてもあわてない!“紙”で備える防災ノートのすすめ

  • 2026.1.5

災害に備えて緊急連絡先をスマホに登録したり、電波がなくても周辺の地図が確認できるようにダウンロードしたりしている人もいるでしょう。しかし、バッテリーが切れてしまえばスマホはただの置物。せっかく登録した連絡先や地図も確認できなくなります。そんな時に頼りになるのが“紙に書かれたもの”です。

「スマホに頼る時代に、あえてアナログで備える」。今回は、今日から取り入れられる防災ノート作りをご紹介します。

紙の安心感!いざという時でも必要な情報を確認できる

避難場所や避難経路、家族の情報、緊急連絡先、医療・保険の情報など、いざという時に必要な情報をスマホに頼らず確認できるようにしておくのが、防災ノートの目的です。スマホの操作が苦手な高齢者でも、紙であれば迷わず確認できますし、子どもでも一目で情報を探せます。

また例えば、家族と連絡が取れない場合に誰に連絡すればいいのか、どこに向かえばいいのか、どのタイミングで避難判断をするのかといった情報を事前に整理しておくことで、いざという時にとるべき行動が明確になり、パニックを防ぐことにもつながります。スマホが使えなくなっても困らない。防災ノートはそんな安心感を与えてくれるはずです。

ノート選びのポイントは“更新しやすさ”

防災ノートには、ページを差し替えられるタイプの手帳が向いています。理由は、情報が変わりやすいからです。親の勤務先や子どもの学校、かかりつけ医が変わったり、住まいが移転したりしても、該当ページを差し替えれば済みます。最新の情報を保つためには、情報を更新しやすい作りであるほうが便利です。

今回は、LIHIT LAB.の「オープンリングノート」(税込286円)を使用しました。ルーズリーフのように用紙を1枚ずつ追加・交換できます。

私はポーチに入れて持ち歩きたいので、シリーズで一番小さいメモサイズ(72×12×125mm)を選びました。防災バッグはもちろん、普段使っているバッグにも入れておけます。とにかく「必要な情報だけ」持ち運べるのが魅力です。

100円ショップのキャンドゥでは、財布に収まるカードサイズの「もしもに役立つ防災ノート 16ページ」(税込110円)を見つけました。緊急連絡先や持病といった最低限の情報を書き込む項目が用意されていて、まずは手軽に始めたいという方にぴったりです。

コンパクトサイズな分、追加で書き込むスペースはあまりありません。個人的にはもう少し情報を書き足したい時に困るかな? と感じました。入門用としてこちらを使い、もっと情報を追加したくなったらオリジナルの防災ノートに移行していくのも良いかもしれません。

防災ノートに書いておくべき内容とは?

ノート作りを始めると「何をどのように書けばいいのだろう?」と迷ってしまいますよね。まずは災害時に“すぐ必要になること”から優先して書き込むのがおすすめです。

① 自分と家族の緊急連絡メモ

災害時は、誰かと一緒にいるとは限りません。まずは自分と家族の情報を書き込みます。携帯番号だけでなく、勤務先・学校・実家の固定電話まで記載しておくと安心です。家族の情報や緊急連絡先も記入します。

② マイナンバーカード・身分証のコピー

避難所での手続きや、医療機関を受診する際に必要になるケースがあります。窃盗や紛失のリスクを防ぐため、原本ではなくコピーを入れておきましょう。

③ 避難所と公衆電話の地図

避難所の場所は、自治体やYahoo!天気のサイトから検索できます。公衆電話の設置場所は、NTT東日本・西日本のサイトで地図の検索が可能です。地図を縮小印刷して貼るか、手書きでメモするだけでもOKです。

④ 災害用伝言ダイヤル「171」の使い方

普段使わないため、緊急時に操作方法が分からず利用できないケースは多いもの。NTT東日本・西日本のホームページにマニュアルがあるので、縮小コピーして貼っておくと便利です。

⑤ 医療情報のメモ

持病やアレルギーがある方は記載しておきます。服用中の薬の名前と量、かかりつけ病院の連絡先、お薬手帳のコピーもあると安心です。

⑥ メモ欄

災害時の安否確認や情報整理に使えるよう、何も書いていないページも数枚用意しておくと安心です。

必要な情報だけを厳選して、1冊でわかりやすく

防災ノートを作っていると、つい「あの情報も載せた方がいいかも」「これも書いておけば安心」とページがどんどん増えてしまうことがあります。しかし緊急時に慌てた状態で開くことを想像すると、本当に必要な情報がすぐ見つけられることが最も重要です。ページ数を増やすよりも、一目で理解できるノートを意識することが大切です。

例えば、情報の優先順位をつけると整理しやすくなります。連絡先と医療情報、避難所などに関する情報を前半にまとめます。次に171など災害の状況によって役立つ情報を後半に配置し、どの情報が必要なのか分かりやすくしておきます。目次をつけるのも良いと思います。

文字だけでなくイラストを書いたり、色付けをしたりするのも効果的です。“見やすさ・分かりやすさ”を意識して作ってみてください。

防災用品の収納場所などを確認できる自宅用防災ノートも

スマホがあることが当たり前の時代だからこそ、スマホに頼れない状況を想定した備えはとても重要です。防災ノートがあれば、災害時にスマホを使わなくても必要な情報を知ることができます。家族それぞれの防災ノートを作って、日頃から持ち歩いておくとさらに安心です。

また、自宅で災害にあった時にも使えるよう、自宅用防災ノートを作るのもおすすめです。家のどこにどんな防災用品を収納しているのか書き記しておけば、家庭内での情報共有にもなりますし、家族を守るために必要な情報を見える形で残しておくことにつながります。

<執筆者プロフィル>
海老原葉月
ライター、整理収納アドバイザー1級
13歳、10歳、1歳の三兄弟を子育て中。東日本大震災、令和元年房総半島台風にて被災した経験から、防災に関する情報を発信。

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