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シチリア島の“新たなブルーゾーン”に学ぶ、長く健康に生きるための5つの習慣

  • 2026.1.4

シチリア島、長寿地域の健やかな暮らし

Freshly picked olives berries in wooden bowls and pressed oil served on old wooden boards.

私たちは皆、長生きしたいと願っている。もっと具体的に言えば、より良く長生きしたい。安定した活力、健全な精神、この先何十年も外に出て探求し続ける能力を求めている。おそらく、私たちの多くが「ブルーゾーン」に魅了される理由がそれだろう。つまり、世界の中で、平均よりはるかに長い、90歳代はざらで、さらには100歳代まで長生きする人びとが暮らす地域のことだ。

科学者たちが認める主要な5つのブルーゾーンは、現在、イタリアのサルデーニャ島、日本の沖縄、ギリシャのイカリア島、コスタリカのニコジャ半島、アメリカ・カリフォルニア州のロマリンダだ。これらの地域はすべて、いかにして健やかに生きるかについて多くのことを教えてくれる。

しかし最新の研究によれば、新たなブルーゾーンが出現しつつあり、注目に値する。それがシチリア島の人里離れた山間の地域、カルタベロッタだ。「カルタベロッタの人口データが最初に私たちの関心を引いたのは、90歳代以上の高齢者の比率が極めて高かったからです」と、ブルーゾーン研究の先駆者ジャンニ・ペス教授は説明する。「そのような統計は、カルタベロッタの長寿の特徴が極めて特異であることを示しています。同地域における90歳代の高齢者の割合はここ数十年間で約4倍に増加し、イタリア全国平均のほぼ3倍に達しています」

カルタベロッタに自ら足を運ぶこともできるが(カルタベロッタには、前述の研究に裏打ちされた先駆的な長寿プログラムを導入しているヴェルドゥーラ・リゾートなど、いくつかの隠れ家リゾートがある)、シチリア島のライフスタイルの一部を自宅に居ながら取り入れることも可能。そこで、カルタベロッタの住民を参考に、今すぐ取り入れたいブルーゾーンの5つの習慣を以下に紹介する。

1. ストレスレベルを低く保つ

「言うは易く行うは難し」なのは百も承知。でも、これは重要なこと。「カルタベロッタやシチリア島の似たような村々で長寿が育まれる理由のひとつは、ストレスの少ないライフスタイルにある」とペス教授は説明する。つまり、のんびりとしたペースで生きているし、ラッシュアワーの地下鉄に飛び乗ったり、移動中にメールを返信したりはしないのだ。「この田舎町の生活は、巡る季節、農作業の習慣、長年続く社会的慣例に従いながら、どの都市とも異なるペースで流れています。このゆったりとした農耕的な生き方は、慢性的なストレスレベルが最小限であることと関連しています」

言うまでもなく、誰もが生活ペースを急激に落とせるわけではない。子どもがいたり、きつい仕事をしたりしているならなおさらだ。それでも、日曜に昼寝をしたり、長くゆったりとしたディナーパーティーを楽しんだり、実現可能な限りちゃんとした休暇を取ったりするなど、ストレス解消の習慣を日常生活に取り入れることはできる。ストレスを避けられるなら、そうすべき。

2. 地中海式ダイエットを選ぶ

何度も何度も耳にしたことがあるはずの「地中海式ダイエット」は注目に値する。なぜなら、シチリア島など多くのブルーゾーンに共通する健康的な食事法だからだ。「この地域で、地中海式ダイエットは意図的な流行りではなく、世代を超えて受け継がれてきたものです」と教授。食事は地元産で加工度の低い食材を中心に構成されている。野菜、果物、豆類、全粒穀物を豊富に摂取し、魚や肉は適量に抑えている。主な脂質源は、心臓に良い一価不飽和脂肪酸を含むオリーブオイルだ。

他のダイエットより地中海式を選ぶ理由とは、「この食習慣が、心臓病や糖尿病などの慢性疾患リスクの低下と強く関連していること。また、これまでのところ、加齢に伴う健康上の結果を意味ある形で改善することが示された唯一の栄養モデルだから」だ。

3. 社会との繋がりを強くする

一匹狼のように群れない人でいるのも悪くはないけれど、より長く健やかに生きる上で、コミュニティを育むことが主な原動力になるという研究結果がある。「カルタベロッタの長寿地域を特徴づけるのは、社会的絆の強さです」とペス教授は話す。「現代の都市では社会的孤立や分断されたコミュニティが一般的ですが、このシチリア島の村では緊密な人間関係が当たり前。深い“場所への愛着”があり、住民は故郷や隣人に対して強い感情的な結びつきを感じています」

例えばロンドンのような場所に住んでいると、近所の人に話しかけることさえも変わった振る舞いと見なされかねない。そんな場合、コミュニティを築くのは難しく感じられるだろう。それでも、気まずさを乗り越えて周りの人たちと会話してみると、必ず報われるものだ。地域の活動(例えば、私の通りの先にあるカフェでは定期的に食事会を開催している)に参加しよう、ご近所さんたちと交流を深めよう──それがシチリア島民のやり方だ!「ペースが速いイギリス社会においても、家族や友人、地域活動に時間を割くことは精神的恩恵をもたらします」と教授は述べている。

4. とにかく体を動かす

私は何時間も机に向かって座り続けるのが好きだ。隣の席の同僚だってそうだと思う。けれど、驚くことに、実は長い目で見ると座りっぱなしの生活はあまり良くないらしい。「誰にでも取り入れられる習慣は、定期的に体を動かすこと」だと教授は言う。「カルタベロッタでは、住民は坂道を歩いたり、庭仕事や日々の雑用をしたりなど活動的に過ごしています」。バスに乗らず歩いて通勤するとか、週末、二日酔いでベッドの上でだらだら過ごす代わりに、長い散歩に出かけるとか──ありがたいことに、これらは取り入れやすい習慣だ。

5. 都会から離れる

健康と幸福を目指すなら、海辺や自然の中に身を置くことの価値は大きい。ブルーゾーンの習慣を取り入れる際にも、これは重要な要素だ。「自然環境そのものが、ストレスをさらに減らすのを助けてくれます」と教授は言う。「こうした環境は、“アロスタティック負荷”、つまり、慢性的なストレスの原因によって体に蓄積した悪影響を軽減します。カルタベロッタの適度な標高、きれいな空気、生物多様性に富んだ土壌が、心血管機能の向上や強力な免疫機能などの健康上のメリットをもたらしてくれると考えられます」

また、都会に住んでいると、街を離れることは思いのほか難しいかもしれない。だからといって自然の恩恵を最大限に享受できないわけではない。都市部への小旅行ではなく、山へ出かけてもいいし、週末に海辺へ行ってもいい。

「誰もが太陽が降り注ぐシチリア島の村に住んでいるわけではありませんが、健康長寿を促進する習慣の多くを生活に取り入れることは可能です」と教授は結論づける。「ブルーゾーンの事例が示すように、こうしたライフスタイルの選択が何年にもわたって維持されることで生じる累積効果が、より健康に長生きするための可能性を開くのです」

Text: Daisy Jones Translation: Yukari Saio

From VOGUE.CO.UK

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