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年末までにやっておきたいバラ仕事 ―初心者のバラ育てQ&A【ガーデニング】

  • 2025.12.27

年末までにやっておきたいバラ仕事 ―初心者のバラ育てQ&A【ガーデニング】

12月下旬になると関東の温暖地でも多くのバラは葉を落として生長を止めます。クリスマス、お正月と慌ただしい時期ですが、早め早めに冬の作業をやっておくと1月以降が楽になります。

Q バラの仮剪定とは何ですか?

A 仮剪定とは本格的な剪定をする前に伸びすぎた枝を切り、株姿を整えておくことをいいます。
仮剪定は9月に行う夏剪定の前、2月に行う冬剪定の前に行います。冬の仮剪定は新年が来る前に庭をきれいに整える目的で12月中~下旬に行われることが多いようです。

ただし、仮剪定は必ずしもやらなければいけないということはなく、むしろ12月中は1枚でも緑の葉がついていたら残しておくという考えもあります。
緑の葉がついていることで木は充実するからです。

筆者は、道路から人目につきやすい庭や玄関先にバラを植えている場合は年末に仮剪定をしてすっきりさせるほうがよいと考えています。
仮剪定は浅めの剪定ですから、健康に育っている株であれば上部の緑の葉を少し切っても勢いが衰えることはないからです。

自分の庭とバラの状態をよく見て、仮剪定を行うかどうか決めましょう。
なお、寒冷地で株がすっかり葉を落としているような場合は、問題なく仮剪定を行えます。

Q 仮剪定はどうやればいいのですか?

A 根元から出ている枯れ枝があれば、今後生き返ることはありませんから元から切りとります。

長く伸びすぎた枝があれば、先のほうの5㎜以下の太さ(割り箸程度以下)のあたりで枝を切ります。
秋以降に地面から伸び出たシュート(新枝)があれば、これもよく育つことはないので切っおきましょう。

これだけで株はだいぶすっきりと見えるはずです。下についている緑の葉は決して取らずにそのままにしておきます。

仮剪定は一季咲きのオールドローズにも行います。たいていのオールドローズは春以降に旺盛に枝を伸ばし、夏に枝を切る整枝を行っても秋にまた生長を続けます。
見苦しくない程度に枝を軽く切って形を整えておきましょう。

オベリスクやフェンス、アーチなどの構造物に絡めているつるバラもそのままではかなり枝が暴れていることでしょう。
構造物から大きくはみ出している部分だけ枝をカットして整えます。

Q 大苗はいつ、どう植えればいいですか?

A 冬は大苗と呼ばれる充実した苗が出回ります。大苗の植えつけは11月下旬~3月上旬が適期とされますが、12月が最適です。
植えつけてすぐに芽を出すこともなく、根はしっかりと早春まで土中でなじむことができます。

植えつけ前に土を耕し、深さ、直径共40㎝ほどの穴を掘ります。穴の中に市販のバラ専用培養土を少し入れます。苗の根を広げながら穴の中央に置き、テープが巻かれた継ぎ目の部分が地表にくるように培養土を足し入れし、高さの調整をします。

高さが決まったら残りの培養土に規定の量のバラ専用肥料を入れて穴を埋め戻します。
培養土を使用しない場合は、掘り上げた土に腐葉土バケツ1杯、油かす、骨粉、草木灰各300gを混ぜ、それを埋め戻してもいいのです。

加える有機質や肥料はバラ愛好家によりそれぞれで、ピートモスや牛ふん、馬ふんなどを使う人もいます。栽培に慣れてきたら自分なりの土で植えてみるのも楽しいものです。

植えつけが終わったら名札を立て、水をバケツ1杯以上静かに与えます。

※2024年12月21日に配信した記事を再編集しています。

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