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ビューティサイエンスは“不老不死”の時代に!?ディオールと紐解く「リバース エイジング」

  • 2025.12.24
先進サイエンスをレポート

ビューティジャーナリスト

吉田昌佐美さん

ディオール サイエンスのエキスパートと世界的権威が集結!

冒頭の集合写真は右から:
ヴィルジニー・クトゥローさん
パルファン・クリスチャン・ディオール サイエンティフィック コミュニケーション ディレクター
三谷 謙太さん
LVMHリサーチ アジア イノベーション センター 東京 シニアエンジニア・スキンケア
マリー・ヴィドーさん
生物学博士、LVMHリサーチ所長
クヌート・ウォルツェンさん
京都大学iPS細胞研究所(CiRA)准教授
パトリシア・オジルヴィさん
皮膚科医、スキンコンセプト ミュンヘン創設者
ヴィットリオ・セバスティアーノさん
スタンフォード大学医学部 幹細胞生物学・再生医療研究所

ビューティサイエンスのイメージ

【REPORT 01】ディオール サイエンスが加速させる「リバース エイジング」研究。“年齢は巻き戻せる”って本当?

科学界で注目が集まる「リバース エイジング」研究。老化とは何か? 生物学的な年齢を逆行させることは可能か? を解明する研究分野で、ディオールは2019年から京都大学iPS細胞研究所(CiRA)との共同研究をスタートしたのを皮切りに、2023年には世界的に著名な科学者18名と連携するため、「リバース エイジング ボード」を設置し、肌老化に関わる12のホールマーク(指標)に基づく専門的な研究に取り組んでいる。「老化の仕組みを組織・細胞・分子レベルで紐解くことで相互関係が明らかになってきました。特に幹細胞には可能性があり、最新の研究では幹細胞の呼吸&エネルギー増加に着目。新たな一歩となる発見です」とディオール サイエンスのスポークスパーソンであるヴィルジニー・クトゥローさん。幹細胞はあらゆる細胞を生み出す大本となる細胞。ディオールは25年以上にわたる幹細胞研究のエキスパート。これ以上の説得力はないはず。

【REPORT 02】酸素がないと、細胞は生きられない。「酸素運搬体」の働きに着目

細胞のエネルギー工場といわれるミトコンドリア。その活動には「酸素」が不可欠で、ボードメンバーの一人、ヴィットリオ・セバスティアーノ博士は「適切な酸素を届ける細胞呼吸こそが、肌の再生には最重要」という。酸素の過剰供給は酸化ストレスを増大させてしまうし、細胞呼吸は加齢により減少する。そこで再生医療へ領域を広げ着目したのが、細胞内の酸素運搬を担うサイトグロビンというタンパク質。この働きを活性化することで細胞の呼吸機能を最適化し、酸素を過不足なく届けてエネルギー産生を安定的に。科学論文で発表された新知見を盛り込んだ先進の攻めがこれ。

細胞呼吸の低下:細胞呼吸20歳→40歳/細胞エネルギーの低下:細胞ATP 20歳→40歳

ディオール サイエンスは、細胞呼吸の低下と細胞エネルギーの低下に相関を見出した。さらに、CiRAのクヌート・ウォルツェン准教授による幹細胞の研究では、25歳から90歳までの間に、幹細胞の呼吸は40%減少し、それによって幹細胞のエネルギー(ATP合成)は47%減少する。表皮の再生やコラーゲン合成が低下することでハリが失われ、老化細胞の増加につながる。

【REPORT 03】最新! 幹細胞へ、肌全層へ。「OX-Cトリートメント」の革新的アプローチ

“細胞の酸素運搬〞という革新的なソリューションを導き出し、開発された“OXーC トリートメント〞テクノロジー。その働き、効果については、ボードメンバーである各分野の科学者や専門家によって次々と明らかになっている。なかでも注目は、CiRAのクヌート・ウォルツェン准教授が発表した「iPS細胞で試験することに成功し、幹細胞のミトコンドリア機能と呼吸能への改善が認められた」こと。その結果は、サイトグロビンの機能改善を示していて、乾細胞を用いた実験でこの傾向が見られたことは、有望な手がかりです。ケラチノサイト(表皮の再生)、線維芽細胞(コラーゲン合成)、NK細胞(老化細胞の除去)を活性化することも分かり、12の老化の指標のうち、「幹細胞の疲弊」「ミトコンドリアの機能不全」「細胞老化」に同時にアプローチできるという。

最新! 幹細胞へ、肌全層へ。「OX-Cトリートメント」の革新的アプローチ

【REPORT 04】「リバース エイジング」研究が切り開く“長寿”の未来

ディオールのカンファレンスで衝撃だったのが“肌から体の健康へつなげていこう”という「リバース エイジング」の新たなメッセージ。健康的な体があっての肌の美しさでは?と思っていたけど、「皮膚は体の中でもっとも大きな器官。外的環境に対して最初のバリアとなるもので、皮膚と体の老化には相関関係があることが分かり、研究を進めています」と、LVMHリサーチ所長のマリー・ヴィドーさん。肌は単なる衰えを映し出す鏡じゃなかった。肌から健康長寿が目指せる時代へ!? 解明が待ち遠しい。

\まとめ/

リバース エイジングは細胞の機能を最適化すること

ディオールが目指すリバース エイジングは、単なる見た目の若返りではない。肌老化の仕組みを理解し、細胞が持つ本来の機能をブーストすることで肌そのものを元気に育み、“美しさの寿命”を延ばそうというもの。新たに幹細胞の「酸素運搬機能」の効果を証明した革新的な攻めは、25年にわたる幹細胞研究があってこその成果。これを実現できた先進のテクノロジーも、ディオール サイエンスの強みが満載された唯一無二のアプローチ!

提供/パルファン・クリスチャン・ディオール
03・3239・0618
dior.com

取材・文/吉田昌佐美 構成/鬼木朋子

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