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「怖かった」「クレイジー」「衝撃的」ソウルを去るリンガード、韓国で驚かされた料理や文化を明かす

  • 2025.12.22

Jリーグ同様に韓国のKリーグも今シーズンの戦いが終わった。

2024年から韓国のFCソウルでプレーしてきた元イングランド代表ジェシー・リンガードは今シーズン限りでの退団を決意した。

33歳の彼は、かつて名門マンチェスター・ユナイテッドで育成されたスターで、韓国でプレーした最も有名な選手にもなった。

画像: マンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司とリンガード(右) (C)Getty Images
マンチェスター・ユナイテッド時代の香川真司とリンガード(右)

そのリンガードが、『Guardian』のインタビューで、韓国について語っていた。

「食べ物が違ったのは間違いない。生きたタコにも挑戦したよ。動いていて、最初は怖かったけれど、大丈夫だった。

(ソウルで遭遇したファンたちは)おぉ!って感じですごく驚くんだ。『リンガード、リンガードだ』って、写真をお願いされる。

(チームが低迷した際にサポーターが)スタジアムの外で、1時間もチームバスを止めて、監督に出てきて話をさせた。あれはクレイジーだったね。ソウルは韓国で最大のクラブだからね。自分はいつもユナイテッドと比較していたよ。勝利への期待が常にある。

(加入した)最初はショックだった。ソウルのことは何も知らなかったからね。でも、マンチェスターでの喧騒から離れて、リセットするチャンスだと思った。(マンチェスターでは)誘惑も多くて、外出したりしてしまう。そこから抜け出して、サッカーに集中したかった。

(ソウルの練習場には食堂がなく、選手は自分でランチを用意する必要がある。ロッカールームには椅子がなく、練習場とスタジアムには床暖房もない)

雪が降ったり、凍ったりすると練習ができない。ジム(フィジカルトレーニング)をやるか、人工芝で走るしかない。寒さのせいで、シーズン最後の数週間はそれを余儀なくされた。

去年の試合ではピッチの左サイドが氷のように冷たかったので、ほとんど右サイドでプレーしなければいけないこともあった」

「(それでも通訳が)素晴らしい男で、すぐに仲良くなった。選手たちもほとんどが英語をうまく話せた。自分の韓国語も上手だった。若手選手から教えてもらったのさ。

夕食でのエピソードはいくつかあるね。加入当初、若手選手たちと食べに行った時のことを覚えている。

彼らの文化では、テーブルで先輩が先に食べはじめるのを必ず待つ。だから、俺の料理が来ていないと、彼らはすでにきていた料理にも口をつけなかった。

『食べなよ。俺のは来るから』って言っても、『ダメです、食べることはできません』って感じでね。文字通り、俺が自分の料理に手をつけないと、彼らも食べられない。あれは衝撃的だったね」

韓国では、タコの踊り食いに驚いたようだ。また、年下の選手が食事に手をつけずに待っていたそうで、韓国の儒教文化にも衝撃を受けたそう。

画像: AFCチャンピオンズリーグで町田ゼルビアと対戦した際のリンガード (C)Getty Images
AFCチャンピオンズリーグで町田ゼルビアと対戦した際のリンガード

一方、ペントハウスでご近所さんになった韓国代表ソン・フンミンとは仲良しになったそう。

そのうえで、リンガードは「この2年で選手やファンと強い絆を築いた。力強いレガシーを残せたと思う」、「(新天地は)ヨーロッパ、サウジアラビア、UAEかな」とも話していたという。

筆者:井上大輔(編集部)

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