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苦しい時代の心境も告白!「M-1グランプリ2025」たくろうが第21代M-1王者に決定!7年ぶりの準決勝進出から圧勝で優勝を決める大快挙

  • 2025.12.22
©M-1グランプリ事務局

「しんどくなるくらいうれしかった」
大阪漫才師が久々の快挙! 初の決勝戦&初の最終決戦で8票獲得の圧勝

昨年、記念すべき第20回大会に伝説が誕生。令和ロマンが大会史上初の2連覇を成し遂げた。しかも、初めてエントリー数が1万人を突破した最難関の舞台。一昨年の初優勝では、最短芸歴記録を更新や第1回の中川家以来となるトップバッターからの優勝など、さまざまな記録を打ち立てた王者としてハードルが上がりきっていたにも関わらず、4年連続決勝戦進出の真空ジェシカや飛ぶ鳥を落とす勢いのバッテリィズらを抑え、確固たる実力を知らしめた。そんな夢の舞台に魅せられた参加者たちの数は今年も過去最多を更新し1万1521組に。
その中から決勝戦の舞台に足を踏み入れることが許された9組はドンデコルテエバースヨネダ2000豪快キャプテンヤーレンズ(ケイダッシュステージ)、真空ジェシカ(プロダクション人力舎)、めぞんママタルト(サンミュージックプロダクション)、たくろう(発表順。事務所表記の無い出場者は吉本興業所属)。ドンデコルテ、豪快キャプテン、めぞん、たくろうの4組が初の決勝戦進出となった。

司会は今年も今田耕司と上戸彩。上戸が「今年も新たなチャンピオンが誕生する場に立ててうれしいです」と言うと、今田がファイナリストたちに向けて贈るエールとともに2人でファイティングポーズを決めてみせた。昨年2連覇を成し遂げた令和ロマンの髙比良くるまも「今年はどんな戦いになるのか見逃せませんねー!」と大声で激励。「やるべきことをやりなさい、それだけですので」と淡々とメッセージを贈った。
2019年の王者で今年初めて審査員を務めるミルクボーイ・駒場孝は「自分が出ていたときは自分の人生が変わるかどうかでしたが、今日は人の人生がかかっているので、違う気持ちで緊張しています。漫才もM-1も好きなのでちゃんと見させてもらいます」と固い表情。2003年王者のフットボールアワー・後藤輝基は「当時から笑いもだいぶ変わっているので、どういうふうに笑わせてくれるのか楽しみにしています」と期待を寄せた。

©M-1グランプリ事務局

今年も出場順は笑神籤(えみくじ)で決定。最初の笑神籤プレゼンターは、昨年プレゼンターを務めた柔道・阿部一二三選手の妹、柔道・阿部詩選手。「試合と同じくらい緊張しているんですが、がんばって引かせていただきます」と最初に引いたのは、3年連続決勝戦進出のヤーレンズ。これまでの漫才コントではなくしゃべくり漫才で勝負に出ると、過去2回の決勝戦から格段に進化したネタに審査員たちは「完璧やったんちゃうかな」(中川家・礼二)、「完璧なトップバッター」(ナイツ・塙宣之)と、全員が90点台の843点を叩き出した。

©M-1グランプリ事務局

2組目は、これまで3回戦止まりだっためぞん。落ち着いたツッコミの原一刻と早口のボケを繰り出す吉野おいなり君の初決勝戦とは思えない堂々たる熱演に、駒場は「めっちゃええですね、勝負のワードで勢いがついた」と審査員の中で一番高い得点を付ける。

©M-1グランプリ事務局

3組目は敗者復活戦から這い上がったラストイヤーのカナメストーン。人気番組のコーナーをテーマにした漫才コントを披露すると、中学時代からの同級生という2人だけに、漫才後は肩を組んで「最高のお客さんでしたー!」と感謝していた。

©M-1グランプリ事務局

「まさか(笑神籤を)できると思っていなかった」とうれしそうに語るプレゼンター、車椅子テニス・小田凱人選手が引いた4組目は2年連続決勝戦進出のエバース。「車になってほしい」という佐々木隆史の奇想天外なお願いに町田和樹がさまざまなツッコミ文句で必死に抵抗。このネタに笑い飯・哲夫は「標準語の漫才のおもしろさを叩きつけられた。間の取り方が抜群」と讃えるなど、審査員が全員90点台後半を付け870点で1位に。中でも塙は「内海桂子師匠から『漫才は言葉で絵を描きなさい』と言われてきた。どんどん絵が浮かんできて素晴らしかったです」と手放しで絶賛。ここでめぞんが敗退。

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5年連続決勝戦進出の真空ジェシカは、ペーパードライバーをテーマに今年も彼ら独特の漫才コントを展開。海原やすよ ともこ・海原ともこは「お客様の安心感とツカミの早さが素晴らしい」、駒場は「多種多様なボケの幅。自由にやっているけどストイックなんだろうなと」など、審査員も軒並み認めるその実力でヤーレンズを1点差で追い抜き844点の2位に付ける。

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3年ぶりに決勝戦の舞台に帰ってきたヨネダ2000は唯一無二の発想力で既存の漫才を覆すリズムネタを披露。塙は前言撤回し「絵が浮かばなくてもおもしろい」、かまいたち・山内健司は「一貫性がないっていう一貫性がヨネダなのかな」と大笑いするも、3位のヤーレンズには及ばず敗退となった。

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7年ぶりの準決勝進出から一気にファイナリストまで上り詰めたたくろうは「リングアナがやりたい」というきむらバンドに無理矢理付き合わされ慌てる赤木裕から飛び出すワードで爆笑連発。「ただの大喜利じゃない、人間性で笑わせるのがすごい」(後藤)、「練習を感じさせない技術」(博多大吉)と審査員たちも舌を巻き、ヤーレンズを制して3位に躍り出る。

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ここまでの熱戦に、M-1グランプリを見たことがなかったという笑神籤プレゼンター、横綱・豊昇龍智勝も「楽しいです」と笑顔。その豊昇龍関が引いたドンデコルテのしゃべくり漫才では、40歳独身の渡辺銀次が現実から目を背けるため流暢に繰り広げる演説のようなボケに今田と上戸が「引き込まれますね」と感嘆。アンタッチャブル・柴田英嗣も「手数が少ないのにきっちりはめてきたことがすごい」と褒めると、真空ジェシカを1点差で破り3位に滑り込んだ。ここでエバースの最終決戦進出が決定。

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豪快キャプテンは絶妙に会話が行き違う漫才で会場を笑わせるも審査員の点数は伸びず6位敗退。たくろうが、初の決勝戦にして最終決戦進出となった。

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最後は、昨年の決勝戦で10位に終わったママタルト。初詣をテーマに体重約190kgの大鶴肥満のユーモラスなボケと軽快かつ巧みな檜原洋平のツッコミで会場を盛り上げる。結果は9位で敗退となるも昨年から順位が上がったことに喜ぶ姿に観客は拍手。ドンデコルテもたくろう同様、初の決勝戦にして最終決戦進出となった。

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最終決戦1組目のドンデコルテは、1本目で会場中の興味をそそった40歳独身・渡辺が再びキャラ力を発揮し“町の名物おじさん”を好演。エバースは、1本目で“車”にさせられた町田が今度は“腹話術の人形”にさせられる展開に会場中の笑いが止まらない。たくろうは、またもきむらバンドから“アメリカドラマ”のキャラをムチャブリされた赤木が1本目を上回るパワーワードを連発。3組とも爆笑に次ぐ爆笑となった最終決戦に、今田も「これまでにない仕上がり具合。どうなってしまうんでしょうか!」と大興奮。
結果は、9票中8票を獲得したたくろうが圧巻の優勝。審査員からは「たくろうの2本目は100点を付けてもいいくらい」(柴田)、「大阪からのチャンピオンは久しぶりなので我が事のようにうれしい。いろんな出身地の人たちがいて、日本ってどこでもおもしろいんやなと」(哲夫)と称賛の言葉が相次いだ。きむらバンドは「本当に漫才やってきてよかったです!」とコメント。赤木がオロオロしながら絞り出した「来年は出ませーん!」という最後の一言にスタジオ中が爆笑となり、今年の大会を見事に締めくくった。

この模様は、12月21日(日)夜6時30分 ~夜10時10分 ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネットで生放送された。

©M-1グランプリ事務局

有働由美子がキャスターを務める番組『有働Times』の生放送出演後、優勝者会見に臨んだたくろうは「王者と呼ばれることがなんにもしっくりきていなくて。終わった瞬間はうれしさのキャパを超えていて、しんどくなるくらいうれしかったです」(きむらバンド)、「現実味がまだなさすぎて。有働さんがホログラムに見えました」(赤木)とコメント。改めてこれまでの戦いを振り返ったきむらバンドは「めっちゃ楽しかったです。夢みたいなところで漫才させていただいて。緊張より楽しさが勝っていました」と笑顔を見せる。
2人は最終決戦のネタが今年11月にできたことを明かすと、赤木が「翠星チークダンスの木佐から、過去に作った実勢のあるネタをしたほうがいいとアドバイスされたんですが、それを信じなかったことが勝因です」と何度も力説。
7年もの間準決勝に進出できなかったことについては、きむらバンドが「必要な7年。カッコイイネタやエッジの効いたネタはできないと諦めて、笑っていただけるネタをしようと腹を括れました」と、苦しい時代の心境の変化を告白。赤木は「とにかくバイトが嫌で、それでがんばれました」「同じ苦労をしている芸人たちがいる環境だったので芸人を辞めなかった」と語った。

©M-1グランプリ事務局

「M-1グランプリ2025」
12月21日(日)放送 よる6時30分~10時10分
ABCテレビ・テレビ朝日系列全国ネット生放送

(司会)
今田耕司 上戸彩

(審査員)
海原ともこ(海原やすよ ともこ)、後藤輝基(フットボールアワー)、駒場孝(ミルクボーイ)、柴田英嗣(アンタッチャブル)、哲夫(笑い飯)、博多大吉(博多華丸・大吉)、塙宣之(ナイツ)、山内健司(かまいたち)、礼二(中川家) ※五十音順

(出場者)※エントリー順 ※事務所表記の無い出場者は吉本興業所属
真空ジェシカ(プロダクション人力舎)、豪快キャプテン、ヨネダ2000、めぞん、ドンデコルテ、エバース、たくろう、ヤーレンズ(ケイダッシュステージ)、ママタルト(サンミュージックプロダクション)、敗者復活:カナメストーン(マセキ芸能社)

たくろう プロフィール
2016年結成 吉本興業所属
赤木裕(アカギユウ)1991年10月24日生 滋賀県出身
きむらバンド(キムラバンド)1990年01月28日生 愛媛県出身

【過去の戦歴】
2016 3回戦進出
2017 準々決勝進出
2018 準決勝進出
2019 準々決勝進出
2020 準々決勝進出
2021 3回戦進出
2022 準々決勝進出
2023 3回戦進出
2024 準々決勝進出


2025年12月28 日(日)夜 10時 30分~11時30分
「M-1グランプリ2025 アナザーストーリー」
ABCテレビ・テレビ朝日系列24局ネット

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