1. トップ
  2. お仕事
  3. なんでまだやってないの…!?定型発達の人にはわからない〈好きなことしかしない人〉の理由とは?【もしかして…発達障害!?】

なんでまだやってないの…!?定型発達の人にはわからない〈好きなことしかしない人〉の理由とは?【もしかして…発達障害!?】

  • 2025.12.24

「めんどうな仕事をついあと回しにしがち」「仕事の優先順位がわからず遅れることがよくある」。これがいつものこととなると、発達障害の傾向がありそうです。

優先順位が決められず、仕事がスケジュールどおりに進まない【ASD傾向】

ASDの人は、全体を見通すのが苦手なため、優先順位が決められないということがよく起こります。

重要なこととそうでないこととの区別、すぐやるべきかあと回しでいいのかの区別がつきにくい。こだわりも強いので、自分のやり方で1つずつ丁寧に仕上げていこうとします。

そして何かひっかかることがあると、そこで足踏みしてしまうのです。

大事なことがおろそかになりがちなのはADHDの人も同じですが、理由が違います。全体を見渡すのが苦手でこだわりの強いASDの人とは違い、ADHDの人場合は、次々に目移りしてしまうのが理由です。

ASDの人は「見て考える」。リストやチャートで視覚化しよう

ASDの人をあらわす言葉に、Visual Thinker(ビジュアルシンカー=見て考える人)というのがあります。

ASDの人は耳で聞くよりも、目で見たことのほうが頭に残りやすい。口で言われるより絵や文字で伝えられたほうが、理解しやすいのです。

優先順位がつけられなくて失敗が多い人は、この特性を利用しましょう。

やるべきことがいくつかあるときは、それをリスト化する。これはとても大事、これはあと回しでいいということも書き込みましょう。

重要度を★の数やイラストで示すと、よりわかりやすくなります。チャートや計画表を作るのもいいですね。職場なら上司や同僚に相談して、手順の中でポイントになる部分を示してもらいましょう。

自宅に来客の予定がある場合は、いつ、誰が、何を準備するかの手順表を作る。どんなことも目に見える形にすることで、見通しがつきやすくなります。

教えてくれたのは…司馬理英子先生●司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、東京都武蔵野市に発達障害の専門クリニックである司馬クリニックを開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。

元記事で読む
の記事をもっとみる