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「詐欺とわかっているのに…」。定型発達の人にはわからない〈断れない人〉の「NO」と言えない理由とは【もしかして…発達障害!?】

  • 2026.1.3

「いつも損な役回りを押しつけられがち」「いらないと断れずに買い物してしまう」。これがいつものこととなると、発達障害の傾向がありそうです。

本当はイヤなのに、頼まれると「ノー」と言えない

ASDの中でも「受動型」と呼ばれるタイプの人は、もしかすると子どもの頃から、親や先生、友だちの言うことに、黙って従うことが多かったかもしれません。

たとえば、友だちに「この消しゴム、かわいいからちょうだい」と言われたとき、本当はあげたくないのに渡してしまう。進学先が自分の希望と違っていても、「親が言うなら…」とあきらめてしまう。

こうしたケースでは、自分の気持ちを表現できず、相手の意見をそのまま受け入れてしまっています。「イヤ」と思ってもそれを伝えられない。いわば“過剰適応”の状態です。

このタイプのASDの人は、言葉で断るのが苦手なだけでなく、表情やしぐさで「NO」を伝えることも難しい傾向があります。「それはちょっと…」と困った顔をすることができないので、相手に「嫌がっている」と気づいてもらえないのです。

たとえば、話しかけられたら返事をし、ニッコリあいさつされれば笑って返す。できないことを頼まれたら、申し訳なさそうな表情で理由を説明して断る。

こうした“自然なやりとり”は、多くの人にとっては当たり前のコミュニケーションかもしれません。でも、ASDの人にとっては、この「NOを伝える」こと自体がとても難しいのです。

「保留」という選択肢をもちましょう

何かを頼まれたときの返事が「イエス」しかないあなた。実は選択肢はあと2つあります。それが「ノー」と「保留」です。

気持ちよく「イエス」と言っているのなら、それでいいのですが、場合によっては、「ノー」を言わなくてはならないときもありますよね。「断りたいけれど…」と追い詰められた気持ちになったら、「断ってもいいんだよ」と自分に語りかけてください。

もう1つの「保留」は、いったん考える時間かせぎです。すぐには断れないけれど引き受けるのも気が重いのなら、「来週まで考えさせてください」などと、時間の目安を入れて保留にするのがおすすめです。

相手に「もしかしたら断られるかもしれない」と思わせる効果もあるので、断りやすくなるかもしれません。

教えてくれたのは…司馬理英子先生●司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、東京都武蔵野市に発達障害の専門クリニックである司馬クリニックを開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。

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