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渋滞情報の横にある「謎の△」知ってる?「赤」か「緑」かで、天国と地獄が分かれるワケ

  • 2026.1.12
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

楽しかった年末年始の休暇も終わり、ようやく日常が戻ってきました。ただ、そんな穏やかな日々とは裏腹に、長時間の運転による疲れがまだ腕や腰に残っている……という方も多いのではないでしょうか。

特に今年のラッシュは激しく、どこまでも続く赤いテールランプの列に、心底うんざりされたことと思います。

そんな渋滞の最中、ふと電光掲示板を見上げたとき、数字の横に小さな記号が表示されていることに気づかれたことはありませんか。

進まない車列にイライラしていると、その意味まで考える余裕はなかったかもしれません。しかし、もしあの小さなマークが、この先の渋滞の行方をこっそりと教えてくれているとしたらどうでしょう。実はあの三角形には、現在の状況だけでなく、これから渋滞がどう変化するかという未来のヒントが隠されているのです。

今ではなく未来を見る。三角マークが示す本当の意味

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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

結論から言うと、あの三角形のマークは、渋滞が増加傾向にあるのか、それとも減少傾向にあるのかを明確に示しています。

具体的には、右上がりの赤い三角形は、渋滞が伸びている、あるいはこれから混雑が増す状態を表しています。その一方で、右下がりの緑色の三角形は、渋滞が縮小している、もしくは解消に向かいつつある状態を意味します。

多くのドライバーは、掲示板を見るとどうしても現在の渋滞距離という今の事実に注目してしまいがちです。今回の年末年始でも、あと何キロ続くのかという数字だけを見てため息をついていたかもしれません。しかし、運転においてより重要なのは、その渋滞がこれからどう変化していくかという先の展開ではないでしょうか。

たとえば、人気のレストランに行列ができている場面を想像してみてください。今5人並んでいるという事実も大切ですが、次々にお客さんが来て列が伸びているのか、それとも食事を終えた人が出てきて列が進みそうなのかによって、並ぶかどうかの判断は変わります。高速道路の三角マークもこれと同じで、数字だけでは見えない時間の流れや変化の予兆を教えてくれているのです。

ただし、渋滞が縮小傾向の場合は三角マークが表示されない場合や、古いタイプの掲示板では色がついていない場合もあります。

実践的な判断の材料に

では、実際にハンドルを握っている場面を想像してみてください。この知識があるだけで、これからの運転判断は具体的にどう変わるのでしょうか。

もし走行中に赤い三角形が表示されていたとしたら、それはこれから渋滞がさらに伸びることを示しています。たとえ今の渋滞距離が短かったとしても、その先に長い停滞が待っている可能性が高い状況です。そのような場合は、無理をして突っ込むよりも、早めに手前のサービスエリアに入って休憩をとるという選択肢も考えられます。あるいは、もし可能であれば別のルートへの迂回を検討するという判断も有効でしょう。

一方で、緑色の三角形が表示されている場合はどうでしょうか。これは渋滞が解消に向かっているサインですので、そのまま進んでしまったほうが良い結果につながることが多いでしょう。というのも、渋滞の列はすでに縮小し始めているため、表示されている距離や時間よりも、実際にはスムーズに抜けられる可能性が高いからです。ここで変に時間を潰してしまうよりも、流れが良くなっている今のうちに一気に通過してしまうのが得策でしょう。

ナビの到着予想時刻はかなり正確ですが、現場で起きているリアルタイムな「増減の勢い」までは即座に反映しきれないこともあります。そこにこの三角形が示す傾向をプラスすることで、ナビの予測よりも早く着けそうか、あるいはもっと時間がかかりそうかという、より精度の高い見通しを立てることができます。

過信は禁物。あくまで傾向として付き合う大人の流儀

もちろん、この表示がすべてを完璧に予知できるわけではありません。

緑色のマークが出ていたとしても、その先で新たな事故が発生すれば、状況は一変して再び渋滞が伸びることもあり得ます。また、情報更新のタイミングによっては、実際の状況と表示にタイムラグが生じることもあります。あくまで現在の傾向を示しているに過ぎないため、完全な未来予測ツールとして過信するのは禁物です。

それでも、何も指標がない状態で漫然と渋滞に巻き込まれるのと、ある程度の予測を持ってハンドルを握るのとでは、ドライバーの精神的な余裕が大きく異なります。今日は混みそうだから早めに休もう、あるいは、もうすぐ抜けられそうだから頑張ろう、といった見通しが立つだけで、渋滞中のイライラは驚くほど軽減されます。

知識一つで、次のドライブはもっと快適になる

高速道路の渋滞情報にひっそりと添えられた三角形のマーク。それは単なる飾りではなく、渋滞の変化を読み解くための有益な手がかりです。

赤い三角形なら早めの休息や迂回を検討し、緑の三角形ならそのまま走り抜けるチャンスをうかがう。このように、マークの色や向きひとつで、これからの行動の選択肢が広がります。

今回の年末年始では見逃してしまったかもしれませんが、ゴールデンウィークやお盆休みなど、次の機会に電光掲示板を目にした際は、ぜひ数字の横にある小さな記号にも目を向けてみてください。そのちょっとした知識が、あなたの次回のドライブをよりスマートで快適なものにしてくれることでしょう。



ライター:根岸 昌輝
自動車メーカーおよび自動車サブスク系ITベンチャーで、エンジニアリング、マーケティング、商品導入に携わった経験を持つ。
現在は自動車関連のライターとして活動し、新車、技術解説、モデル比較、業界動向分析など、業界経験に基づいた視点での解説を行っている。


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