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【丸の内】小企画展 フェリックス・ヴァロットン―親密な室内@三菱一号館美術館@2026年1月25日(日)まで

  • 2025.12.19

三菱一号館美術館では、画家フェリックス・ヴァロットン(1865–1925)の没後100年を記念し、小企画展「フェリックス・ヴァロットン ― 親密な室内」が開催されています。本展は、2024年11月の再開館に伴い新設された約70㎡の小展示室にて行われており、2026年1月25日(日)まで公開されています。

出典:リビング東京Web

会場入口

19世紀末パリでナビ派とともに活動した画家ヴァロットン(1865-1925)の室内版画作品を紹介する特別な展示です。モノクロームの版画や静謐な室内画で知られるヴァロットンの世界は、黒と白の対比が生み出す緊張感と、内面のドラマを秘めた独特の静けさに満ちています。

出典:リビング東京Web

フェリックス・ヴァロットン《嘘(アンティミテI)》 1897年、木版/紙、三菱一号館美術館蔵

没後100年、ふたたび出会うヴァロットンの静謐な世界

本展は画家没後100周年を記念して企画され、以前同館で開催された展覧会を見逃した方も再び鑑賞できる絶好の機会となっています。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

黒と白だけで紡がれる緊張感と物語性

ヴァロットンの版画作品は、黒と白の対比で描かれる独特の世界が魅力です。観る者は静かな室内に引き込まれ、登場人物や場面の行間からさまざまなストーリーを想像せずにはいられません。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

代表作の《勝利(アンティミテⅡ)》1898年は、版画ならではの精緻な線描で人物や空間を構成し、白黒の世界にもかかわらず、室内の空気感や登場人物の心理的緊張まで伝わってきます。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

精緻な線描で描かれた作品に目を凝らすと、登場人物の微妙な表情やしぐさが次第に浮かび上がり、静寂の中に潜む緊張感とミステリアスな雰囲気へと引き込まれていきます。

小展示室ならではの親密な鑑賞体験

コンパクトな展示空間だからこそ、作品と観覧者との距離が近く、版画の微細な線や陰影、そして物語の余白をじっくり味わうことができます。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

関連する同時代の作品と並べて鑑賞することで、ヴァロットンが描く室内の多様なモチーフや意図を立体的に理解できるのも見どころです。

同世代の画家ロートレックの作品も展示されているので、ヴァロットンと同時代のパリの芸術の息づかいを、コンパクトな空間の中でゆっくり楽しむことができます。

出典:リビング東京Web

会場展示風景

ぜひ会場で、モノクロームの世界に潜む静かな緊張感と、19世紀末のパリが育んだ豊かな芸術の響きを体感してください。

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