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世界一クールな街に選ばれた、神保町のデザインスポット8

  • 2025.12.18
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1968年にロンドンで創刊されたシティガイド、『タイムアウト』が毎年世界で最もエキサイティングな場所を発表する「世界で最もクールな街(World’s Coolest Neighbourhoods)」ランキング。2025年版の1位に輝いたのは、なんと東京の神保町! 本の街として知られる神保町でおすすめのデザインスポットを紹介する。

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なぜ神保町は本の街になった?

130店以上の古書店が軒を連ね、「世界一の本の街」と称される神保町。その起源は明治時代にさかのぼる。明治10年頃から周辺に明治大学や日本大学など多くの学校が開かれ、学生たちが使い終わった本を売り、後輩がそれを購入するというサイクルが生まれたことがきっかけだという。今回のタイムアウトによる選出でも、こうした「過去が現在に色濃く息づく街でありながら、絶えず新しい学生たちが流入することで、エネルギッシュな底流が流れている点」が高く評価された。古さと新しさが融合した、独特の魅力を持つ街である。

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竹尾 見本帖本店

雑誌や本をめくる瞬間が好き、手紙を書くのが好き、包み紙やパッケージについ惹かれてしまう…そんな紙好きな人はぜひ訪れて欲しい「 竹尾 見本帖本店」。1899年創業の紙の専門商社「竹尾」のショップ&ショールームで、国内外の紙約2,700種類をここで購入することができる。

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真っ白な空間に色ごとに整然と紙が並ぶ姿は圧巻。1階のショップでは気に入った紙を1枚から購入可能。2階のショールームでは紙やデザインにまつわる企画展示を開催しているので、合わせて覗いてみて。

竹尾 見本帖本店
東京都千代田区神田錦町3丁目18-3

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echorecordstokyo

サブスクリプションサービスの登場であっという間にデジタル化が進んだ音楽。しかし近年は特にデジタルネイティブ世代を中心にレコードへの支持が高まっている。デジタル音源にはない独特の温かみのある音や、選んだ円盤をターンテーブルに置き、針を置くという動作そのものが「音楽」と向き合う時間として再評価されている。「echorecordstokyo」はオーナーが好きなレコードのみを厳選して販売するレコード店。

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店内にはターンテーブルがあるので気になったレコードは視聴ができるほか、バーカウンターもあるので、コーヒーやお酒を飲みながら聞くことができるのも魅力だ。

echorecordstokyo
東京都千代田区西神田3-8-5 ビル西神田202

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南洋堂書店

建築やデザイン好きなら素通りできないのが「南洋堂書店」。昭和初期に創業した建築・デザインの、国内外にその名を知られる建築専門書店は、1980年竣工の土岐新設計によるコンクリート建築が目印。創業時は建築以外の書籍も扱う書店だったが、2代目の店主が周囲の建築学科の先生や学生の声に応える形で昭和30年代から建築を専門に扱うようになった。

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2007年には建築家・菊地宏によりリノベーションされ、より洗練された空間へと生まれ変わった。1階と2階に新刊、古書、洋書、雑誌のバックナンバーが並ぶ。


南洋堂書店
東京都千代田区神田神保町1丁目21

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奥野かるた店

「奥野かるた店」は海外のゲストにもおすすめしたくなる、かるたを中心とした日本のカードゲームの専門店。1921年(大正10年)に創業し、79年に神保町の現店舗に移転し一般消費者への販売も
拡充した。かるたのほか百人一首、トランプを始めとする国内外のカードゲーム、囲碁、将棋、麻雀牌、チェスやパズルといった室内ゲームなど、さまざまな「あそびの相棒」を取りそろえる。









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2階は「小さなカルタ館」という名前のギャラリーになっており、さまざまな企画展を不定期で開催している。

Nori Takahashi

奥野かるた店
東京都千代田区神田神保町2丁目26

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ギャラリー珈琲店 古瀬戸

買った本を読む場所として、書店と同じく喫茶店も古くから発展してきた神保町では、昭和の雰囲気を残すレトロ喫茶がある。中でも個性的なインテリアが特徴的な「ギャラリー珈琲店 古瀬戸」はアート好きにおすすめの場所。店舗のドアを開くと迎えてくれる壁画は、女優で画家としても活躍する城戸真亜子が手掛けたもの。

Nori Takahashi

店内はカレーなどの軽食のほか、デザートが8種類と充実。店内の一部が貸ギャラリーになっており、コーヒーと一緒にアート鑑賞を楽しめるのもほかにはない魅力だ。

ギャラリー珈琲店 古瀬戸
東京都千代田区神田神保町1丁目7-1 NSEビル 1F

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神保町シアター

神保町の路地裏に突如現れる、コンクリートと鉄板による不規則な多面体「神保町シアタービル」は、かつて映画館や寄席がひしめき「芝居小屋の街」として栄えた神保町の熱気を呼び覚ますべく、小学館と日建設計が立ち上げたプロジェクトだ。映画館、漫才劇場、芸能学校の稽古場からなる複合施設であり、現代のアートな「芝居小屋」として街に新たなカルチャーを発信している。
上映作品は昭和の作品が中心。今ではスクリーンで見ることはまず叶わない貴重な名作を味わえる。


神保町シアター
東京都千代田区神田神保町1丁目23

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スーパーラボ ストアトーキョー

2009年に設立された写真集専門出版社「スーパーラボ」が、10周年という節目を迎えた2019年に神保町に構えた初の旗艦店。建築家、武松幸治が設計を、カスタムペインター、倉科昌高がカウンターのペイントを手掛けた空間は、ミニマルな佇まいが印象的だ。店内にはエド・テンプルトン、ペトラ・コリンズ、チャド・ムーアから森山大道までこれまで同社から出版された作家の全タイトルが並ぶ。

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ほかにもここでしか手に入らないサイン本やフォトカード、希少なオリジナルプリント作品も充実。ブックローンチやサイン会などイベントも頻繁に開催され、世界中から写真カルチャー愛好家が訪れる聖地となっている。

スーパーラボ ストアトーキョー
東京都千代田区神田猿楽町1丁目4-11 遠藤ビル 1F

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カクテルワークス神保町

神保町巡りに疲れた足を休めるのにおすすめなのが「カクテルワークス神保町」。店名の通り、カクテルの作業場をコンセプトにした店内は、インダストリアルなデザインのインテリアでまとめられている。このお店で楽しめるのは国内外200種以上のクラフトジンや、お茶やハーブ、スパイスなど、様々な素材や技法を取り入れたオリジナルカクテルだ。

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カウンターにずらりと並ぶジンのボトルはそのラベルデザインを眺めるだけでも楽しい。中には、神保町の書店から生まれたインクの香りがするというユニークなジンもラインナップしているので、ぜひ好みの味を探してみて。


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COCKTAIL WORKS 神保町
東京都千代田区神田小川町3丁目7-13 ヴァンサンクビル 1F

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