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伊東純也ら日本人選手に影響も…ヘンク、元ヴィッセル神戸指揮官を解任

  • 2025.12.16

ベルギー1部のKRCヘンクは15日、ドイツ人指揮官トルステン・フィンク監督を解任したと発表した。

元ドイツ代表MFで、現役時代はバイエルン・ミュンヘンなどで活躍した同監督は、2024年夏の就任から約1シーズン半にわたってチームを指揮してきたが、日曜日に行われたウェステルロー戦(1-1)が最後の試合となった。

フィンク監督は就任初年度、レギュラーシーズンを首位で終えるなど手腕を発揮。しかし、チャンピオンシップ・プレーオフでは失速し、ユニオン・サン=ジロワーズとクラブ・ブルッヘに逆転を許してタイトルを逃した。

今季は開幕から不安定な戦いが続き、一時的に持ち直したものの根本的な改善には至らなかった。

直近の公式戦では、11月30日のOHルーヴェン戦(2-1)を最後に3連敗。ヨーロッパリーグでもミッティランに敗れるなど苦戦が続き、ウェステルロー戦の引き分けが解任の決定打となった。

リーグ戦18試合を終えて成績は6勝6分6敗。首位ユニオン・サン=ジロワーズとはすでに勝点14差が開いている。主力FWトル・アロコダレの移籍も響き、チームは厳しい状況に置かれていた。

ヘンクはクラブの公式サイトで「トルステン・フィンクの仕事ぶりに感謝の意を示します。彼は困難な時期に仕事を引き継ぎ、短期間で新しいダイナミズムとエネルギーをもたらしてくれました。ヘンクはトルステン・フィンク、セバスティアン・ハーン、ゴラン・コンティッチの健診に感謝し、彼らの将来が幸せになることを祈っています」と声明を発表した。

フィンク監督は日本サッカーとも縁が深い。2018年から2020年までJ1ヴィッセル神戸を率い、元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタらを擁して天皇杯優勝を達成。攻撃的なスタイルで評価を受けたが、2020年9月にクラブを離れた。

また、現在のヘンクには日本人選手が2人在籍する。日本代表ウインガーの伊東純也は、かつて3シーズン半にわたり同クラブでプレーし、欧州での評価を高めた後、スタッド・ランスを経て2025年夏に復帰した。また、FW横山歩夢は松本山雅FCやサガン鳥栖でプレーした後、2025年にヘンクへ加入した若手有望株だ。

クラブは当面、アシスタントコーチのドメニコ・オリヴィエリ氏とミシェル・リベイロ氏による暫定体制でチームを率いる。後任候補としては、最近クラブ・ブルッヘを退任したニッキ・ハイエン氏の名前も挙がっている。

監督交代は戦術や選手起用に影響を及ぼす可能性が高く、伊東、横山の両日本人選手の立ち位置にも注目が集まりそうだ。

筆者:江島耕太郎(編集部)

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