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【博多駅】世界的シェフ監修の極上美食旅へ!幻の豪華列車で行く冬の由布院

  • 2025.12.16

こんにちは!リビングふくおか・北九州Web地域特派員のユッチです。今までは、博多駅のホームで偶然お目にかかることしかできなかった金色に輝く「或(あ)る列車」。運行10周年の記念の年に、なんと憧れの空間へ足を踏み入れることができました!!由布院までの豪華列車の旅、さっそく体験をレポートしたいと思います。

或る列車とは

「100年の時を超え蘇る、幻の豪華列車」をコンセプトに運行されています。明治時代に「九州鉄道」がアメリカに発注したものの、国有化によって活躍の機会を失った「九州鉄道ブリル客車」、通称「或る列車」という“幻の豪華客車”を2015年に現代に蘇らせたものです。非日常的な空間で食事を楽しむことに特化しています。

2015年8月8日にJRKYUSHU SWEET TRAIN「或る列車」として運行を開始し、週末を中心に長崎〜佐世保間、大分〜日田感を1日1往復していました。2021年からはJRKYUSHU DISCOVER TRAIN「或る列車」として、博多〜由布院ルートを運行しています。

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出典:リビングふくおか・北九州Web

黒とゴールドを基調とし“ROYAL”なデザイン[/caption]

圧倒的な存在感を放つゴールドに輝く2両編成の列車。エントランスにはレッドカーペットが敷かれ、歓迎ムードが漂います。ワクワク・ドキドキしながら異空間へと足を踏み入れました!美食旅のスタートです!!

優雅な鉄道旅の上質空間

出典:リビングふくおか・北九州Web

1号車は上品で豪華な雰囲気!開放的な空間です。明るく優しい印象のメープル材を使用した車内は、木のぬくもりが感じられ、温かみのある光が全体を優雅に照らしてくれます。

出典:リビングふくおか・北九州Web

「ななつ星in九州」でも用いられた格(ごう)天井。よく見ると、四つ葉のクローバーの中に七つ葉のクローバーがありました。遊び心のある演出が施されているので、上を見上げて探してみてください。

出典:リビングふくおか・北九州Web

2号車はダークで落ち着いた雰囲気。1号車とは対照的でウォールナットの個室使用です。組子の扉は「ななつ星in九州」でも使用された技術を起用。列車の揺れや衝撃も計算され、1枚、1枚精密に手間暇かけて作らています。

出典:リビングふくおか・北九州Web

2号車の間にある通路。向かって左側の組子から差し込む太陽光が右の壁面に反射し、まるで映し絵のようになっています。計算し尽くされた演出に思わず足を止めて見入ってしまいました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

列車の扉にはステンドグラスが使用され、空間を華やかに彩ります。車内には職人の技がそこかしこに散りばめられていました。

極上の“食”・“時”・“おもてなし”がコンセプト

出典:リビングふくおか・北九州Web

この列車では3つの要素を通じて特別な体験を味わうことができます。九州各地の厳選された旬の食材をふんだんに使用した料理を味わう。木のぬくもりを感じられる車内で、ゆったりとした時間を過ごす。非日常的な空間で、極上のおもてなしを体感する。まさに、求めていたものが、ぎゅっと詰め込まれた列車。笑顔と共に最高のサービスを提供してくれる客室乗務員さん。特別なゲストとして迎えられた気分になります。車窓の眺めも見逃すことのないよう、場所ごとにアナウンスが流れます。

まずはウエルカムドリンクから

出典:リビングふくおか・北九州Web

完熟みかんジュースとスパークリングワインが運ばれてきました。酔っ払うわけにはいかないので、ジュースをチョイスしました(笑)完熟した「清美」を贅沢に搾った100%のストレートジュース。香りもよく濃厚でした!

出典:リビングふくおか・北九州Web

使用しているオリジナルグラスは完全ハンドメイド。底面にハートがあしらわれ、ライトが当たると美しい模様がテーブルに映り、卓上が華やかに彩られます。

飲み物はフリードリンクなので、料理に合わせて楽しめます。緑茶、紅茶、コーヒーなどのソフトドリンクはもちろん、ワイン、日本酒、焼酎などのアルコール類も充実しているので、好みに合わせてセレクトできます。食材同様、こちらも九州産にこだわったものばかりです。

ワールドクラスのシェフがプロデュース

出典:リビングふくおか・北九州Web

コース料理をプロデュースするのは成澤由浩氏。料理界のアカデミー賞と呼ばれる、“ワールド50ベストレストラン”に2009年から継続してランクインし続けている凄腕シェフです。 東京・南青山のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフで、自然環境をテーマにした料理をつくり続けるシェフとして、国内外にその名を轟かせています。提供される5品のコース料理は、ここだけのオリジナルメニュー。ご自身が九州各地の生産者を訪れ、五感で確かめた質の高い食材を中心に使用しています。

コース料理は2025年冬のメニュー

出典:リビングふくおか・北九州Web

ドリンクを楽しんでいると1品目が運ばれてきました。お料理の提供ごとに客室乗務員さんが詳しい解説をしてくれます。冬の新メニュー、順にご紹介していきたいと思います。

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出典:リビングふくおか・北九州Web

【前菜】星降る夜、長崎県マグロと花野菜のサラダ、宮崎県キャビアとともに[/caption]

カクテルグラスの中の星型に抜かれた根菜類は夜空の星をイメージ。キャビアも散りばめられ、酸味のあるドレッシングとまろやかなマヨネーズソースが素材の旨味を引き立ててくれます。

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出典:リビングふくおか・北九州Web

【お魚料理】大分県竹田市のサフラン香る九州近海磯魚のブイヤベース[/caption]

地元で獲れる魚介類の旨みが凝縮された贅沢なスープ。サフランと合わさり、香りとともに深い味わいが口の中いっぱいに広がりました。白身の魚とホクホクとした食感のじゃがいもで満足感もアップします。

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出典:リビングふくおか・北九州Web

【お肉料理】牛タンの柔らか煮込みと冬の根菜[/caption]

国産牛のタンを使用したビーフシチュー。見た目にもかわいいフォルムの根菜類は、芽キャベツ、カボチャ、ビーツ、ペコロス(小さな玉ねぎ)、根セロリです。深くてコクのある味わい。ミルクパンとの相性も抜群でした!

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出典:リビングふくおか・北九州Web

【メインスイーツ】福岡県あまおういちごたっぷり、ふわふわリコッタパンケーキ[/caption]

出典:リビングふくおか・北九州Web

あまおういちごたっぷりの温かいソースを、目の前でかけて仕上げてくれるので、特別感がグッとアップします。雪の結晶の薄焼きクッキーがあしらわれ、食感の違いも楽しめる贅沢なプレート。ハニー珈琲(NARISAWA オリジナルブレンド)とのペアリングも最高でした!!

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出典:リビングふくおか・北九州Web

【ミニスイーツ】(左から)熊本県柚子風味のモンブラン・鹿児島県牛ノ根蒸留所の焼酎の吊るし芋・大分県のバラの香りのチョコレート最中[/caption]

スイーツが2回もあるなんて〜♡甘いものは別腹なので大歓迎です。チョコレート最中には、なんと金箔が!!一つひとつ丁寧に仕上げられ、ひとくちサイズなので食べやすいのも魅力です。柚子、焼酎、バラ、それぞれの香りがほんのりと口に広がり、コースの締めくくりにふさわしい、クオリティの高いスイーツ三種盛りでした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

1号車には「BAR ARU」と名付けられたキッチンスペースがあり、お料理を仕上げていく様子を見ることができます。この手間ひまが、美しいコース料理を生み出す秘訣なんですね。

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出典:リビングふくおか・北九州Web

「或る列車」専属シェフの出口さん[/caption]

専属の料理人として、成澤シェフからレクチャーを受けている出口さんに、メニューのこだわりなどをうかがいました。「特別な空間で、有名なシェフが手がけるお料理はブランド価値があると思うので、いろんなシュチュエーションで利用していただけたらと思います。」とコメントもいただきました。

一つひとつのプレートに、生産者、職人の方々を想う、シェフこだわりのテーマが感じられました。公式ホームページでは、食材や器の生産者も紹介されているのでぜひチェックしてみてください。

寄り道スポット

出典:リビングふくおか・北九州Web

メインのお肉料理をいただいたあと、列車は田主丸駅で20分ほど一時休憩。ホームでは地元の方が小旗を振ってお出迎えしてくれました。こちらでも歓迎ムード!!列車から降りて外観をゆっくりと眺めたり、記念撮影をすることもできました。

出典:リビングふくおか・北九州Web

駅舎内では地域の特産品、お土産品が販売されています。ぬいぐるみなど、カッパをモチーフにした商品もたくさんありました。

車内限定販売

出典:リビングふくおか・北九州Web

車内限定で販売されている商品がありました。列車のロゴ入りなので乗車の記念にもなりますね。

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出典:リビングふくおか・北九州Web

(左から)「或る列車」カレー1,500円、焼き菓子2,000円 ※価格は全て税込み[/caption]

気になったので、レトルトのカレーとオリジナルの焼き菓子の詰め合わせを購入して帰りました。高級感あふれるパッケージ、コースメニュー同様、厳選された素材を使った贅沢な仕上がりになっています。自宅で旅の余韻に浸りながらいただきました。普通では味わえない特別な逸品!間違いない美味しさでした。

九州を楽しむ列車

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出典:リビングふくおか・北九州Web

JR九州営業部営業課(観光・D&S)の伊藤さん[/caption]

今回の試乗会をサポートしてくださった伊藤さん。列車の特徴や見どころなど、たくさん教えていただき、より良い旅をすることができました。 「或る列車は、この10年で運行ルートを変えながらも、九州の厳選された旬の食材を使って、一つのコース料理を組み立て、お客様に召し上がっていただくという、一番大事にしているコンセプトは変わっていません。今後も、そこを楽しんでいってもらえたらと思います。」とのことでした。

洗練された上質な空間と接客、ここでしか味わうことのできないオリジナルメニュー。このままずっと旅を続けていたい...そう思える時間でした。

出典:リビングふくおか・北九州Web

JR九州では観光列車のことを「D&S列車」(デザイン&ストーリー列車)と呼んでいます。「D」は特別なデザイン(Design)、「S」は沿線地域に伝わる歴史や伝説などの「ストーリー(Story)」を指します。デザインと物語のある列車という意味が込められているのだそうです。 たくさんのワクワクと感動を乗せて巡る博多〜由布院間。少し目線を変えるだけで、いつもとは違った風景が飛び込んできて、日常では味わうことのない醍醐味を感じることができました。個性あふれる洗練されたルックス、インテリアはもちろん、楽しめる仕掛けが満載の「或る列車」。自分へのご褒美、新たな門出を祝うイベントとして、思い出に残る“特別な旅”をしてみてはいかがでしょうか!! 詳細は公式サイトをご覧ください。

12月18日(木)14:00から「或る列車」2026年3月1日(日)~3月30日(月)運行分が発売されるそうです!早めのご予約がおすすめです。

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