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【追悼】2025年に亡くなった著名人を偲ぶ、メモリアルアルバム

  • 2025.12.15
Getty Images

世界的ファッションデザイナーに映画界をリードした大スター、英国ロイヤルにレジェンド建築家、金メダリストから宇宙飛行士まで、2025年も多くの人が惜しまれつつこの世を去りました。その偉業と軌跡を、ここで改めて辿ります。

Istvan Derencsenyi / Getty Images

アーグネシュ・ケレティ

ハンガリー人体操選手のアーグネシュは、存命中は世界最高齢の金メダリストでした。ホロコーストを生き延び、第二次大戦後に出場したヘルシンキ五輪(1952)とメルボルン五輪(1956)で、金5個を含む計10個のメダルを獲得しています。1/2、享年103。

Donato Fasano / Getty Images

オリヴィエロ・トスカーニ

1980年代~1990年代にかけ活躍したフォトグラファー。特にベネトンのセンセーショナルな広告キャンペーンが有名です。そのほかにも、数々の広告やファッション誌のページを手がけました。1/13、享年82。

Anadolu / Getty Images

デヴィッド・リンチ

『イレイザーヘッド』や『エレファント・マン』、『ツイン・ピークス』、『マルホランド・ドライブ』など、数々の話題作を世に送り出し、“カルトの帝王”と呼ばれ愛されました。ミュージシャンや俳優としての顔も持っていました。1/15、享年78。

David Redfern / Getty Images

マリアンヌ・フェイスフル

シンガーで俳優のマリアンヌは、ミック・ジャガーの恋人としても注目され、波乱に満ちた1960年代のスウィンギング・ロンドンを象徴するポップアイコンとなりました。1/30、享年78。

Desiree Navarro / Getty Images

ディック・バトン

フィギュアスケート男子における史上最年少の五輪金メダリスト(当時18歳)となり、2度金メダルを獲得。現役引退後は俳優や弁護士としても活動するかたわら、プロスケート競技の主催者や実況解説者、TVプロデューサーなどとしても引っ張りだこでした。1/30、享年95。

Ron Davis / Getty Images

ジーン・ハックマン

主演から脇役まで、幅広い役を演じてきた名優ジーンですが、実は30代になってからスターダムを駆け上がった遅咲き。『俺たちに明日はない』や『フレンチ・コネクション』などに出演しています。2/18、享年95。

M. Tran / Getty Images

ミシェル・トラクテンバーグ

『バフィー 〜恋する十字架〜』や『ゴシップガール』などの人気作で人気を獲得したミシェルは、3歳から子役として数々のCMやドラマに出演してきたベテランでした。2/26、享年39。

Sports Nippon / Getty Images

いしだあゆみ

名曲『ブルー・ライト・ヨコハマ』でミリオンセラー歌手となり、俳優としても広く愛されました。映画『日本沈没』や『積み木くずし』、ドラマ『北の国から』など、数えきれないほどの作品に出演。3/11、享年76。

Mark Morrison / Getty Images

ジョージ・フォアマン

元世界ヘビー級チャンピオン。1968年のメキシコ五輪で金メダルを獲得後、1977年には牧師に転向、10年後リングに復帰し2度目の挑戦で約20年ぶりに世界王者に返り咲きました。広告塔としても成功し、ファイトマネーより多い額を稼いだそう。3/21、享年76。

CBS Photo Archive / Getty Images

ヴァル・キルマー

『トップガン』、『ドアーズ』、『バットマン フォーエヴァー』などで映画ファンの心を掴んできたヴァル。36年ぶりにアイスマン役を演じた2022年公開の続編『トップガン マーヴェリック』が、遺作となりました。4/1、享年65。

Franco Origlia / Getty Images

ローマ教皇フランシスコ

第266代ローマ教皇。イエズス会出身であること、南アメリカ大陸出身であること、グレゴリウス3世以来1280年ぶりのヨーロッパ以外の出身であることなど、「史上初」づくしのローマ教皇でした。4/21、享年88。

getty images / Getty Images

大宮エリー

画家に作家、脚本家、演出家、ラジオパーソナリティなどさまざまな顔を持ち、そのマルチな才能を武器に多方面で活躍しました。11月には回顧展が行われたばかりです。4/23、享年49。

Koichi Kamoshida / Getty Images

長嶋茂雄

元プロ野球選手で、巨人軍終身名誉監督。長年日本の野球界をけん引し続け、「ミスター」の呼び名で国民から愛されました。「わが巨人軍は永久に不滅です」の名言を覚えている人も多いことでしょう。6/3、享年89。

SyFy / Getty Images

ジュリアン・マクマホン

オーストラリア出身のジュリアンは、人気ドラマシリーズ『Nip/Tuck マイアミ整形外科医』やアメコミ映画『ファンタスティック・フォー』シリーズで名を馳せました。7/2、享年56。

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ジオゴ・ジョタ

ポルトガル出身のジオゴ選手は、サッカーイングランド・プレミアリーグのリヴァプールに所属し、ポルトガル代表としても活躍したスターでした。リヴァプールは、彼の背番号20を永久欠番にすると発表しています。7/3、享年28。

Danny Martindale / Getty Images

マイケル・マドセン

クエンティン・タランティーノ監督作の常連アクターのひとりで、特に『レザボア・ドッグス』や『キル・ビル』シリーズで知られているほか、数々の映画に出演。ワイルドな声をいかし、声優としても活動していました。7/3、享年67。

Silver Screen Collection / Getty Images

コニー・フランシス

『Pretty Little Baby』(日本では1962年に中尾ミエが『可愛いベイビー』の名でカバーし、ヒットさせています)で知られるアメリカ人シンガー。1960年には、女性ソロアーティストとして初めて、全米No.1を獲得しました。7/16、享年87。

Mick Hutson / Getty Images

オジー・オズボーン

世界初のヘヴィメタルバンド、ブラック・サバスの初代ボーカルを務めたほか、ソロシンガーとして、またリアリティショーの出演者としてもお茶の間の人気者に。ライブ中、ステージに投げ込まれたコウモリを(本物だと気付かず)食いちぎるという伝説的エピソードが語り継がれています。7/22、享年76。

Paul Kane / Getty Images

ハルク・ホーガン

アメリカのプロレス界におけるレジェンドといえば、この人。1977年のレスラーデビュー後、1990年代にかけてグローバルに人気を獲得しました。新日本プロレスでもトップ外国人選手として活躍。7/24、享年71。

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ジム・ラヴェル

宇宙で爆発事故に見舞われ、月面着陸を断念せざるを得なかったアポロ13号の船長として、ミッションを指揮した宇宙飛行士。奇跡的に地球への帰還を果たしました。映画『アポロ13』では、トム・ハンクスが彼に扮しています。8/7、享年97。

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千 玄室

茶道裏千家の第15代家元。2005年からは日本・国連親善大使も務め、エリザベス女王やウィリアム王子(当時)にお茶をふるまった経験も。「一盌(いちわん)からピースフルネスを」の理念のもと、平和のために世界中で活動を続けました。8/14、享年102。

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テレンス・スタンプ

オスカーノミネート作『コレクター』からピエル・パオロ・パゾリーニ監督作『テオレマ』、アメコミ映画『スーパーマン』に『プリシラ』まで、多彩な映画で異彩を放ったテレンス。一時は仕事がなく、インドで修行者となった時期もあったとか。8/17、享年87。

Sports Nippon / Getty Images

吉行和子

日本初の美容師を母に、作家を父に持つ、俳優でエッセイスト。バラエティ番組でも愛されました。2026年2月ロードショー予定の『金子文子 何が私をこうさせたか』が遺作となります。9/2、享年90。

Tim Graham / Getty Images

ケント公爵夫人キャサリン妃

故エリザベス女王のいとこにあたる、ケント公爵エドワード王子の妻で、1961年に王室入りしました。結婚後、校長以外には素性を隠したまま教壇に立ち、小学校で音楽を教えていたこともあるそうです。9/4、享年92。

Franco Origlia / Getty Images

ジョルジオ・アルマーニ

言わずと知れたラグジュアリーブランド、ジョルジオ アルマーニのデザイナーにして、モードの帝王。イタリアの、そして世界のファッションを1970年代からずっとリードし続け、“アルマーニ帝国”を築き上げました。9/4、享年91。

Michael Loccisano / Getty Images

ロバート・レッドフォード

ロバートといえば、ハリウッドに欠かせない存在であった綺羅星。俳優以外にも、監督やプロデューサー、製作総指揮もたびたび務め、1960年代から晩年まで映画界に大きく貢献しました。『普通の人々』ではアカデミー賞監督賞を受賞しています。9/16、享年89。

Silver Screen Collection / Getty Images

クラウディア・カルディナーレ

「CC」の愛称で親しまれたイタリア映画界のレジェンド俳優、クラウディアは、映画ファンの間でも人気の高い『山猫』や『8 1/2』、『フィッツカラルド』など、数々の名作映画で美しいオーラを放ちました。9/23、享年87。

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ジェーン・グドール

世界で最も有名な女性研究者のひとりであったジェーンは、チンパンジーが道具を使うことを発見し、全世界に衝撃を与えました。霊長類学者、動物行動学者のほか、活動家や教育者でもあり、6月にもイベントのため来日したばかりでした。10/1、享年91。

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ダイアン・キートン

『ゴッドファーザー』、アカデミー賞主演女優賞を勝ち取った『アニー・ホール』、『恋愛適齢期』など、1970年のスクリーンデビュー以降さまざまな映画に出演。ハリウッドの最前線を走り続けました。クール&マニッシュなおしゃれも常に注目の的でした。10/11、享年79。

Paul Bergen / Getty Images

ディアンジェロ

ヒップホップ、R&B、ソウルの道を開拓し続け、寡作なアーティストながら、“ネオソウル”の先駆者として尊敬を集め愛されたディアンジェロ。10/14、享年51。

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ペク・セヒ

自身のうつ病の治療過程を率直に綴ったエッセイ『死にたいけどトッポッキは食べたい』が大きな反響を呼び、国内外でベストセラーに。多くの読者から愛された作家でした。10/16、享年35。

John Atashian / Getty Images

エース・フレーリー

世界的ロックバンド、キッスの創設メンバー。稲妻がモチーフのキッスのロゴをデザインしたのも彼だったそうです。全盛期の1970年代から再結成期の1990年代にかけ、同バンドのギタリストとして多くのアーティストに影響を与えました。10/16、享年74。

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村山富市

大分市議会議員や大分県会議員、衆議院議員を経て、1994年から1996年まで、第81代内閣総理大臣を務めました。トレードマークの長い眉毛でも親しまれました。10/17、享年101。

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ビョルン・アンドレセン

スウェーデン出身。ルキノ・ヴィスコンティ監督作『ベニスに死す』のタジオ役で一世を風靡し、「世界で一番美しい少年」と呼ばれました。2019年のヒット映画『ミッドサマー』でスクリーンにカムバックした際は、世間を驚かせました。10/25、享年70。

Patrick Riviere / Getty Images

ダイアン・ラッド

俳優のダイアンは、オスカー俳優ローラ・ダーンの母でもあります。『アリスの恋』、『ワイルド・アット・ハート』などに出演し、『ランブリング・ローズ』では、娘ローラと揃ってオスカー主演女優賞・助演女優賞にノミネートされました。11/3、享年89。

Lawrence Lucier / Getty Images

ディック・チェイニー

第46代アメリカ副大統領。2000年代初頭のブッシュ政権では政権内外に大きな影響力を発揮し、「史上最強の副大統領」や「影の大統領」とも呼ばれました。過去には、大統領首席補佐官や国防長官も歴任しています。11/3、享年84。

YOSHIKAZU TSUNO / Getty Images

仲代達矢

日本の映画・演劇・TVドラマ界を支え続けた大御所俳優。『火の鳥』、『人間の條件』、『用心棒』、『華麗なる一族』、『乱』といった映画や大河ドラマなど、出演作は数え切れないほどです。後進の養成にも力を注ぎました。11/8、享年92。

WWD / Getty Images

ウド・キア

ドイツ生まれのウドは、怪優として映画ファンから愛された人物でした。カルト作『悪魔のはらわた』や『サスペリア』から、語り継がれる『ダンサー・イン・ザ・ダーク』やハリウッド大作『アルマゲドン』まで、そのフィルモグラフィは多岐にわたります。11/23、享年81。

Mike Coppola / Getty Images

フランク・ゲーリー

カナダ出身の世界的建築家。スペインのビルバオ・グッゲンハイム美術館、LAのウォルト・ディズニー・コンサートホール、パリのフォンダシオン ルイ・ヴィトンなど、彫刻のようなスタイルで建築の常識を覆し続けてきました。12/5、享年96。

Alberto E. Rodriguez / Getty Images

ロブ・ライナー

子役としてTV業界で経験を積んだのち、カメラの後ろ側に。『スタンド・バイ・ミー』や『恋人たちの予感』、『ミザリー』、『最高の人生の見つけ方』など、映画史に残る数々の名作でメガホンを握ってきました。12/14、享年78。

Liudmila Chernetska / Getty Images

ほかにも、以下の方々が2025年に亡くなられました。

  • 李恢成:『砧をうつ女』で、外国籍として初めて芥川賞を受賞した、在日文学を代表する作家のひとり。翻訳やルポルタージュも手がけました。1/5、享年89。
  • MAYA MAXX:独学で絵を学び、書籍の装丁や絵本、CDジャケットデザインなど多方面で活躍。人気キッズ番組『ポンキッキーズ』にも出演しました。本名は小林摩矢。1/9、享年63。
  • サム・ムーア:ソウル/R&Bシンガー。1961年にソウルデュオ、サム&デイヴを結成して『ソウル・マン』などのヒットをとばし、のちにソロとしても活動。1/10、享年89。
  • 森永卓郎:そのわかりやすい経済解説と歯に衣着せぬトークで、お茶の間でも人気だった経済アナリスト。大学教授やタレントの顔も持っていました。1/28、享年67。
  • 下絛アトム:『世界ウルルン滞在記』のナレーションやエディ・マーフィの吹き替えで知られる声優/俳優。アトムは本名で、『鉄腕アトム』より先にこの名を授かっています。1/29、享年78。
  • 緒方規矩子:日本における舞台衣装デザイナーの第一人者。演劇やバレエ、ミュージカル、オペラなど数々の芸術の現場で敏腕を振るいました。2/7、享年96。
  • 枝元なほみ:劇団員として活動後、料理研究家に転身。多数の料理番組や料理雑誌に登場し、レシピ本もたくさん出版しています。2/27、享年69。
  • 曽野綾子:『遠来の客たち』や『誰のために愛するか』、『神の汚れた手』などのベストセラーを多数生み出した作家。文化功労者でもあります。2/28、享年93。
  • エミリー・ドゥケンヌ:ベルギー出身の俳優。デビュー作『ロゼッタ』でカンヌ国際映画祭の女優賞を受賞。その後『ジェヴォーダンの獣』でさらに有名になりました。3/16、享年43。
  • 片岡我當:歌舞伎俳優。人間国宝・13代目片岡仁左衛門の長男で、1971年に5代目我當を襲名。上方歌舞伎の普及と継承に力を注ぎました。5/11、享年90。
  • ブライアン・ウィルソン:ザ・ビーチ・ボーイズのリーダーでボーカル。時代を超えて愛される名曲を多数発表し、ポップミュージック界に大きな足跡を残しました。6/11、享年82。
  • 藤村志保:市川崑監督の『破戒』で映画デビューし、各新人賞を総なめに。『眠狂四郎』シリーズや『座頭市』シリーズなど、時代劇映画を中心に大活躍しました。6/12、享年86。
  • ジェームス三木:歌手として活動したのち、脚本家に転身。大河ドラマ『独眼竜政宗』や連続テレビ小説『澪つくし』などのほか、舞台や映画、エッセイなども手がけました。6/14、享年91。
  • 和泉雅子:10歳から子役として活躍し、青春映画で人気に。冒険家でもあり、初めて北極点到達に成功した日本人女性でもあります。7/9、享年77。
  • 上條恒彦:うたごえ喫茶で歌の実力を認められたことがデビューのきっかけに。俳優や声優としてもたくさんの作品に出演し、ミュージカルでも活躍しました。7/22、享年85。
  • 釜本邦茂:日本サッカー界のレジェンドにして、不世出のストライカー。1968年のメキシコ五輪男子サッカーでは得点王となり、日本の銅メダル獲得に貢献しました。8/10、享年81。
  • 橋幸夫:舟木一夫、西郷輝彦とともに「御三家」と呼ばれた歌手。デビュー曲『潮来笠』や吉永小百合とデュエットした『いつでも夢を』、『子連れ狼』などが代表曲。9/4、享年82。
  • チャーリー・カーク:保守派の活動家で、ドナルド・トランプ大統領の熱烈なサポーターとしても知られていました。9/10、享年31。
  • アイク・ターナー・Jr:ティナ・ターナーとアイク・ターナーの息子で、グラミー賞受賞歴をもつ音楽プロデューサー&サウンドエンジニア。10/4、享年67。
  • 嵐山光三郎:旅や食、文芸に関する多くのエッセイで知られる作家。雑誌『太陽』の編集長を務め、TVやCM出演でも人気でした。11/14、享年83。
  • ジミー・クリフ:ジャマイカ出身のシンガー。レゲエミュージックの世界的アイコンとして知られます。グラミー賞も2度受賞しています。11/24、享年81。
  • 片岡亀蔵:『新作歌舞伎 風の谷のナウシカ』のクロトワなど、三枚目から敵役までを幅広く演じ分け、名脇役として知られた歌舞伎役者。1969年に4代目片岡亀蔵を襲名。11/24、享年64。
  • トム・ストッパード:チェコスロバキア出身、英国を拠点に活躍した劇作家。1998年の映画『恋におちたシェイクスピア』では、アカデミー賞脚本賞を受賞しました。11/29、享年88。

――謹んで哀悼の意を表します。(敬称略)

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