【爆速チャーハン】スピーディーのヒケツは「お玉の背」を使う!?高菜漬け＆じゃこで味付けすら不要♪

秋の夜長、なんだか小腹が空きませんか？そんな時、フライパン一つでできるチャーハンは最強の味方。ただ、適当に作るとベチャっとしちゃうんだよな～。ここで心強いアドバイスが…料理研究家の上田淳子さんいわく、「チャーハンは一人分ずつ作る方がうまくいく」んですって。さらに、スピーディーに仕上げるコツは「お玉の背でご飯を押さえる」こと。わずか1分半で仕上げるというのですが、果たしてうまくいくの？

農家向けの雑誌で見つけたチャーハンレシピ

今回挑戦する「高菜とちりめんじゃこ、卵のチャーハン」は、農家向けの月刊誌『家の光』2020年5月号の別冊付録『ラクして絶品！フライパンおかず』レシピ集で見つけました。『家の光』は、JAグループのファミリー・マガジンで、創刊は今からちょうど100年前の大正14年（1925年）！「食と農」「暮らし」「協同」「家族」を柱に、暮らしに役立つ情報を紹介していますよ。

レシピを考案したのは料理研究家の上田淳子さん。「『とにかくごはんの支度をラクにすませたい！』という方のために、フライパンを使った早くておいしいレシピをご紹介しました」とのこと。
チャーハンは簡単なようで意外に難しいですよね。うまくパラパラになるでしょうか…。

サッと炒めるだけ♪「高菜とちりめんじゃこ、卵のチャーハン」を作ってみた！

【材料】(1人分)
温かいご飯…200g
高菜漬け(市販)…25g
卵…1個
ちりめんじゃこ…15g
長ねぎ(みじん切り)…大さじ2 ※今回は4cm使用
塩・こしょう…各適量
サラダ油…大さじ1と1/2

【作り方】
1. 高菜漬けを小口切りにして水気を絞り、卵とご飯をほぐしておきます。

今回使った高菜漬けは細かい状態だったので、切らずに使います。ご飯を先に軽くほぐしておくと、パラパラのチャーハンに近づけますよ。フライパンの周りにすべての材料を用意しておきましょう♪

2. サラダ油を引いたフライパンを強火で熱し、1の高菜漬けとちりめんじゃこを入れてサッと炒めます。

今回はフッ素樹脂加工のフライパンを使ったので、強めの中火で良く熱してから高菜漬けとちりめんじゃこを30秒ほど炒めました。

3. 1の卵、長ねぎ、1のご飯を加え、お玉の背で軽く押さえてご飯を広げ、卵とご飯をほぐしながらパラリとするまで炒めます。

溶き卵、長ねぎのみじん切り、ご飯を投入。ここからは手早く炒めていきます。

ヘラで押さえるとご飯が潰れて粘り気が出てしまいがちなので、お玉の背を使うのがポイントです。お玉で押すとご飯と卵がくっつき、それをほぐしながらご飯がパラパラになるまで炒めました。確かに一人分なら量も少なく、炒めやすいですね。

ただお玉で炒めるのは不慣れなため、それほどご飯がほぐれませんでした。卵があっという間に固まったので、頃合いを見て塩とこしょうで味を調えました。

炒め時間は2分30秒ほど。自分としてはあっという間でしたが、目指す1分30秒より1分超過…（笑）。お味はどうかしら。

ちりめんじゃこがパリッ。高菜漬けの芳醇な味わいが広がるシンプルな炒飯

料理研究家・上田淳子さん考案の「高菜とちりめんじゃこ、卵のチャーハン」がこちら。料理名通りの仕上がりになりました。

溶き卵の上にご飯を乗せてお玉の背で押しながらほぐしたのですが、慣れないからか卵とご飯が一体になっている印象で、ややパラパラ感には欠ける食べ心地。火力の違いもあるかもしれないですね。

ですが、高菜漬けの芳醇な風味と塩味、パリッとしたちりめんじゃこがまんべんなく混ざっていて、あっさりとした味わいでおいしい！

高菜漬けは、高菜の葉を塩漬けして乳酸発酵させた漬け物なので、塩味と芳醇な香りの他に、ごくわずかに酸味も。今回はゴマ油を使っていないので、全体的に穏やかな味わい。和風の混ぜご飯のような1品で、夜食にはもってこいですね。

火が通りやすい具材ばかりで時短が叶う！高菜漬けで味付けも決まる♪

料理研究家・上田淳子さん考案の「高菜とちりめんじゃこ、卵のチャーハン」は、ご飯、長ねぎ、高菜漬け、ちりめんじゃこ、卵と短時間で火が通る食材ばかりで作るチャーハンでした。

味付けも塩とこしょうだけですが、高菜漬けに塩味、酸味、深い風味があるので、ほぼ味付け不要でおいしく作ることができました。

一般的なチャーハンのようなゴマ油っぽさや肉感はないので、混ぜご飯感覚で軽やかにいただけますよ。コクが欲しい場合は、ゴマ油で炒めても良さそうです。

コツはつかんだので、次回は1分30秒目指して再チャレンジしてみよう。一人分だとあっという間に炒め終わるので、忙しい時でもパパッと作れて重宝すると思います。時短チャーハンとして作ってみてくださいね。

上田淳子さん プロフィール

調理師専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。ヨーロッパや日本のレストランなどで修業後、料理研究家として幅広く活躍する。自宅で料理教室を主宰するほか、雑誌やテレビ、広告などで活躍。双子のお母さんであり、育児、家事と仕事を両立する経験を経て得た知識を生かしたレシピ提供も好評。『るすめしレシピ』『冷たいフライパンに食材を入れてから火にかける コールドスタート』(自由国民社)、『冷凍お届けごはん』(講談社)、『フランス人に教わる3種の“新“蒸し料理。』(誠文堂新光社)、『バターは調味料。ほんの少し使うだけでおいしくなる』(グラフィック社)など著書多数。