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それ、今言う?定型発達の人にはわからない〈空気を読めなさすぎる人〉の理由とは【もしかして…発達障害!?】

  • 2025.12.15

「シーンによっての敬語の使い分けが苦手」「悪気なく相手を激怒させてしまうことがよくある」。これがいつものこととなると、発達障害の傾向がありそうです。

その場に合った言葉遣いができず、相手を怒らせてしまう【ASD傾向】

お店で不自然になれなれしい店員が商品をすすめてきて、居心地の悪さを感じたことはありませんか?

売るためのテクニックでそうしている可能性もありますが、もしかしたらASDの傾向がある人なのかもしれません。ASDの人は自分の立場や状況にふさわしい言葉選びができず、相手を怒らせてしまうことがあるのです。

人と人とのコミュニケーションの中で多くの人は、その場であえて言わなくてもいいことを言わずにいたり、親しさの度合いで敬語の使い方をコントロールしたりといった配慮をしています。

しかし、ASDの人はそれが苦手。思ったことをそのまま口にしてしまいます。それがズバッと核心を突くことだったりすると、なおさらひんしゅくをかいやすいのです。

さらに、敬語を使うのも苦手な傾向にあるので、本人にはそんなつもりはないのに偉そうだと思われてしまいます。

相手や場所に合わせてふさわしい話題を選び、ふさわしい言葉遣いをするのは、ASDの人にはハードルが高いことなのです。相手が家族や親戚などで緊張感が薄れていると、より遠慮のない発言をしがちです。

近しい人であるほど、怒らせてこじれるとダメージは大きく、関係を修復するのが簡単でなくなってしまうこともあります。

迷ったときは、より丁寧な言葉遣いを心がける

人との距離がつかみにくいASDの人は、上司に友だちのような口をきいたり、長いつきあいの友人に堅苦しいあいさつをしたりすることがあります。

ただ、大原則としては「くだけすぎた言葉遣いよりも、丁寧な言葉遣いのほうがいい」ということを覚えておきましょう。丁寧すぎて堅苦しいと思われたほうが、くだけすぎで不愉快に思われるよりもずっといいです。

教えてくれたのは…司馬理英子先生●司馬クリニック院長。医学博士。岡山大学医学部卒。1983年渡米。アメリカで4人の子どもを育てるなか、ADHDについての研鑽を深める。1997年に帰国し、東京都武蔵野市に発達障害の専門クリニックである司馬クリニックを開院。以来、子どもから大人までの治療を行っている。

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