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ノルウェーのイングリッド・アレクサンドラ王女に責務と期待がのしかかる? ノーベル平和賞授賞式に出席

  • 2025.12.12
イングリッド・アレクサンドラ王女(Princess Ingrid Alexandra) Rune Hellestad / Getty Images

ノルウェーの未来の女王であるイングリッド・アレクサンドラ王女。オーストラリアのシドニー大学に留学中だが、冬休みに入りノルウェーに帰省した。早速公務に忙しい日々を送っている。

オスロに到着した王女はノルウェー宇宙センターを訪問。同国初の女性宇宙飛行士、イェニッケ・ミケルセンと対面した。

前列:ハーラル5世国王(King Harald)、ソニア王妃(Queen Sonja)、後列:ホーコン王太子(Crown Prince Haakon)、メッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette- Marit)、イングリッド・アレクサンドラ王女(Princess Ingrid Alexandra) Rune Hellestad / Getty Images

翌日はオスロ市庁舎で行われたノーベル平和賞の授賞式へ。祖父母のハーラル5世国王とソニア王妃、両親のホーコン王太子とメッテ=マリット王太子妃と共に出席した。王女がノーベル賞の授賞式に出席するのはこれが初である。授賞式の前には、ノルウェーの子どもたちによる、子どもたちのための平和賞記念イベントにも王太子妃と共に出席していた。

イングリッド・アレクサンドラ王女(Princess Ingrid Alexandra)、メッテ=マリット王太子妃(Crown Princess Mette- Marit) Per Ole Hagen / Getty Images

大忙しのスケジュールだが、マスコミからはノルウェー王室の責務とイメージアップへの期待が王女の肩にのしかかっているという報道も出てきている。現在、ノルウェー王室は人手不足。国王と王妃、王太子夫妻の4人で公務を行なっているが、国王は88歳。ノルウェー史上最も高齢な君主であり、現在のヨーロッパの君主の中でも最高齢。近年は心臓の手術や呼吸器の疾患などで入院することも多い。87歳のソニア王妃も今年初めに息切れの症状などで入院、健康状態が気遣われている。メッテ=マリット王太子妃は肺線維症を患っていて、報道によると症状が悪化。公務を控えることも増えている。大学が休みの間、王女が公務の多くを担うと見られている。

またノルウェー王室といえば、メッテ=マリット王太子妃の連れ子であるマリウス・ボルグ・ホイビーの事件が注目を集めている。強姦容疑などで起訴、来年初めに裁判が始まる。この事件で傷がついた王室のイメージ回復への期待も、王女に寄せられていると一部のマスコミが報じている。父のホーコン王太子から君主の座を譲り受けると、ベルギーでは約600年ぶりの女王となる王女。即位はまだ先になるだろうが、その前からいろいろなプレッシャーがかかることになりそうだ。

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